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たけこの部屋

観劇と東方神起が好きです。ワンオペ介護中。

モーツァルト! 1/8、10、15M、22MS

2011-01-23 19:25:12 | 観劇

「モーツァルト!」大阪公演も千秋楽が間近に迫ってきたというのに、初日のレポから書けてませんよ!(笑)
こんなことなら、毎回3行レポでもいいから書いておくんだった・・
もう今さら公演日ごとのレポは書けないので、5公演分まとめて、さらっといきます、さらっと。

正直、韓国版を観てしまったあとに、日本版を見て自分がどう思うのか、ちょっと自分でも怖かったんです。

でもでも、
日本キャストも頑張っているじゃないですか~TT
やっぱりトータル的な歌唱力では、韓国キャストにはかなわないと思いましたが、
でもなんというか、歌がすべてでもないんだな、って思えるところもたくさん発見できて、嬉しかったです。

山崎育三郎さんのヴォルフガングの誕生は、この作品を日本で語り継いでいく道をさらに広げてくれたと確信させてくれました。
日本の演出の良さ、面白さも再確認しましたし、何度再演しても色あせないのは、俳優さんたちが常によりいいものを私たちに提供しようとしてくれている、そのことがとても伝わってきたのも本当に嬉しかったです。


日本版の誇れるところ。
個人的には、まず、演出上のアマデの役割と子役の素晴らしさですね。
日本版は、アマデだけ見ていてもひとつの物語があるし、泣けます。
今回のアマデ役で、いちばん年齢が上の、5年生の松田亜美ちゃん・・・凄かった!
歴代アマデの中で、私の中で1~2位を争う素敵さでした。

「僕こそ音楽」では、アマデが自分の中からあふれ出てくる音楽を楽譜にすごい勢いで書きはじめる場面があるのですが、その場面で毎回涙が出ます。
あふれる喜びが伝わってきて、それがヴォルフの歌う歌詞と重なって、私の胸の奥からなんとも言えない感情が湧き上がってくるんです。声が出そうになるくらい。

「星から降る金」。みんなの会話に反応して、その人の顔を見るアマデ。そのときの目、表情といったら。
男爵夫人の話に誰よりも目を輝かせているのがアマデです。
このシーン、日本版ではヴォルフの夢云々よりも親子の葛藤がメインに描かれているので、父の顔色を伺いながらヴォルフを見守っているそんなアマデですが、でもそこにはアマデ自身の迷いは見られず、ヴォルフが決断するのを待っている、そんな強い意思を私は感じました。
この曲の間、数秒単位で変わるアマデの動き、表情について、どんな気持ちで演じているのか、インタビューしてみたいです。

「影を逃れて」では、亜美ちゃんがペンを振りはじめたらもうヴォルフを見るのはあきらめて、亜美ちゃんだけ見ます。
ペンのインクが出ない・・しばらく必死にペンを振っていますが、ピタっと動きが止まるアマデ。
ここからの表情・・! こ、怖い!!(笑) ※3階席からだと白目しか見えませんw
そう、インクが出ないなら、ヴォルフの血で書けばいい。
ヴォルフの腕にペンを突き刺すアマデ!



そして、その血でものすごい勢いで楽譜を殴り書くアマデに鳥肌です。
このときの表情、うっすら笑みを浮かべて書いてますよね。3階席から見る赤い楽譜がリアル!


フランス革命で、シカネーダーが「魔笛」の台本をヴォルフに渡し、ヴォルフからアマデに台本が手渡されるシーン。
この台本を手にとった瞬間のアマデのわくわくした表情!
こことっても大好きなシーンなんですけど、ここは黒木璃七(くろきりあな)ちゃんアマデの表情が最高です
りあなちゃんはそんなに表情に起伏はないタイプだと思うのですが、ここの表情はこんな感じ→ 
もう可愛くてたまりません~


あと、日本版いいなぁ!と思うところは、
魔笛が成功し、「MOZART」と書かれた垂れ幕を、アマデとヴォルフが奪い合うシーン。
切なさがこれから一気にピークに向かっていく、その入り口であるこのシーン、いいなぁと思います。



あの幕は、名声とか、そういうものの象徴でもあるのでしょうか。
「モーツアルトは僕だ」、「いや、僕がモーツァルトだ」(と言ってるかどうかは知りませんが・・w)
こういう視覚に訴える演出が、いいですよね。
この奪い合いのあと、演出の小池氏があえてこの位置に持ってきたというレクイエムの依頼のシーン、そして、レクイエムの作曲シーンから死へつながっていくところが、とてもわかりやすくてドラマチック。
この流れは日本版の誇れるところではないかと思います。


一方、韓国版のほうが凄く好きなシーンも再認識しました。
韓国版ではやっぱり何をおいてもここでしょう、ヴォルフが見た悪夢の中で登場する父とアマデのシーン。
アマデが小箱を差し出し、受け取った父はアマデのアタマをなでなで。
この光景がヴォルフの頭の中に焼きついていて、のちに父の愛を受けようとアマデから小箱を奪い、父に差し出すが父に叩き落される・・・
ここはおそらく、ヴォルフが死ぬシーンよりも、他のどんなシーンよりも切なく、悲しいシーンだと思います。
この伏線、ブラボーです。

あと、韓国は、ナンネールの設定が大好きですね。
韓国のナンネールは、最後まで中立で父とヴォルフの間で心を痛め、どちらも愛していて、どちらの気持ちもわかるっていう印象だったのですが、
日本のナンネール、ちょっと最後の方、怖いですね^^;
あの~・・前からあんなに怖かったですか・・・?
父が亡くなったことを伝えに来たナンネール、「パパが亡くなったわ」の言い方、表情、とても怖くて、そのあとの歌で、パパを傷つけたヴォルフを許さんとか言ってますよね・・?
それはそのあとのヴォルフの孤独をいっそう強調し、「お前(アマデ)が家族を引き裂いた」という台詞にも繋がっていくものとは思いますが、
しかし、あまりにもあまりにもでしょうTTTTT
私は個人的にはナンネールには天使でいてほしいのです・・。


本当は初日など、全てのシーンで思うことがあったはずなのですが、
具体的にもう細かく思い出せなくて・・・。
脳みその中を記録する機械があればいいのにって思いました(笑)

またちょこっとだけ続きを書きますね。

(※画像は今回のパンフレットより)
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8 コメント

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もう一度… (ルナ)
2011-01-23 21:07:06
たけこさん、こんばんは。
たけこさんのモーツァルトレポ詠ませていただいたら、私もまた観たくなってきました。
たけこさんの言うとおり、出演者のトータルな歌唱力では、韓国の方が高いなと私も思うのですが、演出の違いから、登場人物の心情や人間関係を読み取ったり、考えたり、観るごとに新しい発見があったりしますよね。
韓国での再演も楽しみですね♪
返信する
月刊ミュージカル (サムゲタン)
2011-01-23 22:25:21
月刊ミュージカルより読み応えありました~!ありがとうございます。
小箱を父に叩き落されるシーン→日本でも昔なかったでしょうか?私の勘違いかもしれませんが…。あの演出は衝撃的で分かりやすいですよね。
あぁ~また見たくなってきました~。じゅんちゃんのモーツァルトはもちろんですが、機会があればハンガリー版のおかしな演出も見てみたいです(笑)。へんてこダンスにモーツァルト全裸→有り得ない

前衛的?過ぎてついていけませんが興味津々です(@_@)
返信する
お礼を込めて!! (rikamama)
2011-01-23 23:31:13
たけこさん、こんばんは。
たけこさんに背中を押され(勝手に ひとり参加したミューコンで
ジュンスペンチングさん達と出会えて、XIAH会で集まったり、
一緒にJYJコンサートへも参加したり、有難い昨年を過ごしました。
たけこさんには、密かに本当に感謝しております
また、明日はやっぱりたけこさんに勧められた(勝手に)井上芳雄さんのモーツァルトを観に行きます。
といっても、シァツァルトの再演を願って予習するのが大きな目的なんですが..

たけこさんの解説を踏まえて、明日は楽しんできますね
また『天国の涙』などもいろいろ教えてください
返信する
21日に井上さん観てきました (juju)
2011-01-23 23:58:22
日本と韓国では演出も違っていたりするんですね。私はミューコンしか見ていないのですが、少し違うんじゃないかなと感じたのはそのせいだったんですね。たけこさん、解説ありがとうございます。

それから、21日はトークショーがありました。抽選で色々とプレゼントもあったんですが、たけこさんが上げられている写真の看板もプレゼントに出ていたんですよ。私は何にも当たりませんでしたけど(笑)

井上さん素敵でした~
井上さんに夢中で、不覚にもアマデの細かい演技までは気が回らなかったんです。未熟者です。

そして最後は、もう一度ジュンスのモーツァルトに逢いたいって、つい思ってしまいました。

返信する
大阪公演、残り2日 (たけこ)
2011-01-24 02:26:40
>ジュッテさん♪
22日のアドリブ、教えていただいてありがとうございました。
そして、なんて偶然~!
10日は6列上手、22日はマチネが3階、ソワレが17列下手でした。(FC席w)
あとは千秋楽のみです。有休とっちゃいました


>ルナさん♪
こんばんは。
歌はやっぱり韓国ですね~。
でも思っていたよりずっと良かったです、日本キャスト。
小池氏が流れを意識した演出を心がけていらっしゃるのに対し、ウィーン版(韓国版)はオペラ風にアリアで豪華主義みたいな演出になってるとどこかでおっしゃっていたような。
この日本版を見た後また韓国版を観たらどう思うのか、ちょっと知りたいですね。


>サムゲタンさん♪
月刊ミュージカル(爆) ありがとうございますww
小箱を叩き落すシーン、私は初演を観ていないので、あったとしたら初演ですかねぇ。
本当にいいシーンですよね。
ハンガリー版!!!
今回劇場でたまたまハンガリー版のOST買ったんですよ(笑)
観たいですね~、小池氏も「手を加えすぎ」と言っている楽しい演出w
ハンガリー版のおかげで、「モーツァルト 動画 お尻」で検索するとこのブログがいちばんにヒットするようになってしまいました(笑)


>rikamamaさん♪
こんばんは
うわ~、嬉しいご報告ありがとうございます。
ミューコン、勇気を出されて良かったですね。
求める人には与えられるんですよ~。
明日は井上ヴォルフですか。
ジュンスと180度違うタイプなので、受け入れていただけるかどうか心配なところですが、全くジュンスとは別物として観ていただければ嬉しいです。
ストーリーの予習にはなると思います!
楽しんでいらしてくださいね


>jujuさん♪
21日に行ってこられたのですね。
イベントの日ということで、2人のヴォルフを見られて良かったですね。
えええー!?この大きなWヴォルフもプレゼントになっていたのですか~
すごいですね、当たった人は家に飾るんでしょうかね?(笑)
ジュンスのモーツァルトにまた会いたいですね。
5月からの公演に出演してくれると嬉しいですね
返信する
今日見に行ってしまいました… (サムゲタン)
2011-01-24 21:55:58
たけこさんの感想拝読し、また見たくなって夜見に行ってしまいました!山崎くんと香寿さんの楽だったので挨拶がありました。香寿さんは『お正月太りと大阪での美味しい食事でドレスが入るか心配でしたがなんとか乗り切りました~』と可愛い挨拶でした。
山崎くんはラストの死ぬシーンでよだれダラダラ迫真の演技で目が離せませんでした!
前回観劇時はお腹が痛くなりトイレから帰ってきたら、既に2人ともぐったりしていて肝心な場面を見逃してしまったのです たけこさん、体調整えて千秋楽、楽しんで来て下さいね〓
返信する
ただ…ただ感動(涙) (きばりん)
2011-01-24 22:05:20
まったくのお初で観てたので最前列上手から見ていたので事細かには感想も書けないですが、ホンマに感動しました!!
この思い出だけで次からは3階席からでも見れそうな^^;
とりあえず21日のトークショーの感想レポだけアップしちゃいましたv
私の隣の席の人が抽選に当たってたよ。
番号発表された時、えーーーっ!!状態やったわ。
返信する
いよいよ大阪楽! (たけこ)
2011-01-25 02:43:45
>サムゲタンさん♪
前楽、行ってこられたのですね!
香寿さんの挨拶、可愛い
私、香寿さん好きです~。
山崎ヴォルフ、ラストでよだれダラダラだったんですか!?
っていうか、サムゲタンさん、前回のリアルコロレド、まさかその場面でだったとは!!!!!
^^;
でもリベンジできてよかったですね
明日は体調整えて行って来ます・・!


>きばりんさん♪
イベントレポさっき拝見してきました~。
詳細レポ、ありがとです!
しかし初めてのM!で最前列、しかもイベント日になったって、ホント、ラッキーでしたね~^^
3階席は一度座ったらハマるというか、充分楽しめます。
何よりS席の料金で3回観れるのがありがたいですね。
ああ、それにしてもキャスト全員のサイン入りパンフ、欲しかったなぁ。
このキャスト、今回が最後のような気がするので。
きばりんさん、またご一緒しましょうね~。
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