たけこの部屋

観劇と東方神起が好きです。

宝飾時計

2023-10-15 17:07:54 | 観劇
今年2月の大阪公演のチケットを持っていたのですが、観劇日前日に母が大腿骨骨折で救急搬送、観劇予定日が手術の日だったので空席にしてしまいました。
先日、やっとWOWOWで見れて嬉しかったです。









観る前までは、勝手に漠然と抽象的な舞台であるようなイメージを持っていたのですが、
実際は、スピード感あふれるスペクタクルファンタジー!でした。(個人的な感想)


めっちゃ良かったTT
想像していたより何倍も良かったTT


1幕と2幕でシンクロしながら見えなかった部分をどんどん見せられていく快感。
同じ場面、同じセリフが、まるで裸眼とコンタクトレンズを入れたあとくらい違って心を揺さぶってくる。

根本宗子さんは天才なんですよね。



この作品のストーリーとして紹介されていた文章がこちら。

主人公は女優のゆりか。(高畑充希さん)
子供の頃から「女優」として生きてきた彼女は30歳を迎え、自分の人生に迷う日々を過ごしていた。
「自分の人生は一体誰のもの?」。彼女が選ぶ人生の進め方とは何なのか。
過去と現在を行き来しながら人生を振り返り、孤独に押しつぶされそうになるゆりかは、日々増える無力感の中で、人生の肯定の仕方を考え始める――。



この文章を読んで想像していたのは、ひとりの女優さんが、何か今の仕事を続けてて本当に幸せなのかっていう迷いを抱いて自分の幸せを探していくお話なのかと。
で、女優役の高畑充希さんがマネージャー役の成田凌さんに本音を語ったりして一緒に幸せを探していったりするのかなと。

そんなふうに想像していたわけですよ、よくある「幸せ探し」的なものを。

そしたら、根底から違ったんですよ・・!

大好きな人がいなくなってしまって、自分の想像がその人を生み出してしまう。
その人に会える場所と時間が限定されているため、その人と会いつづけるために、自分の背が伸びるのを20年も執念で止め続けたりするんですよ!
そんなことがさらっと描かれていたりして、とにかく主人公に関して言えば、よくある仕事とか結婚とか子育てとか、本当にやりたいことをしているか、などの「幸せとは」っていうテーマではなく、人間の本質の核になるところの歓び、うーん・・どういえばいいのか・・自分の精神の支えとなる部分、魂のつながり、うまく言えないんですけど自分の人生を送るための自分自身を構成する部分に目を向けた人生が描かれている・・そんなふうに私の心に刺さった作品でした。

高畑充希さんの魂の歌「青春の続き」は圧巻。
彼女への当て書きであるこの作品にしても、この楽曲にしても、高畑充希でなければここまで表現できないと思ってしまう。
それほど伝えるのが難しい作品であり楽曲であると思います。
充希ちゃんには、演技力、歌唱力はもちろんですが、それらを越えて人の心に伝える力があると思うんです。本当に。



実はこの物語に出てくるゆりかの大切な人、勇大くんは、私の亡き夫と存在が似ていまして。
なぜか「私よりも私のことを分かってくれている人」であったし、夫のことを思うとき、なぜか私と夫は3歳くらいの双子で手を繋いでキャッキャ言いながら走っている姿をまず最初に思い出すのです。
大人になって目の前に現れて私と結婚した彼はすぐいなくなってしまったけど、もしかしたら私が亡くなるとき、また現れてくれるのかなと思ったりしています。
最後はコワイ話になってすみません(笑)




作・演出:根本宗子
演奏:バイオリン 磯部舞子/ヴィオラ 島岡万理子/チェロ 松尾佳奈/ピアノ 大谷愛

<キャスト>
高畑充希
成田凌
小池栄子
伊藤万理華
池津祥子
後藤剛範
小日向星一
八十田勇一
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お花をもらった日 | トップ | ハルトとユウトが TROUBLE C... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

観劇」カテゴリの最新記事