先週日曜日に「オーランドー」観てきました。
すごく面白かったんですけど!
事前に見てたビジュアルこんなだし↑(笑)、一夜にして女性へと変貌するとか、時を超えるとか、
なんとなく全く理解不可能な予感がしていたのですが、全然そんなことなかった~^^
ヴァージニア・ウルフ面白いですねぇ。
何より私は、この舞台の動線にすっかり心奪われてしまいました。
精巧なパズルのように舞台に仕組まれた登場人物の動線が、生演奏や彼らのセリフとともに、舞台を作っていく。
その流れがね、とても美しかったんです。
1冊の本を登場人物みんなで大掛かりに再現しながら読んでくれているような空間が居心地よくて、観ていてとても落ち着く。
照明、音楽、舞台のテンポ、耳心地のよいセリフの言い回し、それらすべてが私にとって「落ち着く」要素でした。
と同時に、ああ、舞台って楽しい~と思わず目がキラキラしてしまうような、何かワクワクした「ため息」が出るような、そんな空間でもありました。
1幕はたくさん笑ったなぁ。
テンポよく投げかけられる笑いがまた心地よくて^^
多部ちゃんは、オーランドーを演じるために生まれてきたのかと思うくらいハマり役でした。
可愛かったし、カッコよかったし、華があって、自由な感じがすごく素敵だった。
小日向さんは「DISGRACED」で観たあの人と本当に同一人物なのかと思うくらい面白くて、
なにかもう舞台上でいろんなものを次々に生み出していく職人さんみたいでした(*´艸`*)
シゲちゃん、イケテツさん、野間口さんのお三方も大活躍で、
とにかくこの3人の動線がすごくて惚れた(笑)
彼らも男になったり女になったり、大忙しでしたねぇ。
シゲちゃんについては、個人的にはこの作品がこれまでの出演作の中で3本の指に入るくらい好きかも!
中世から現代までの(まさか現代まで登場するとは思っていなかったんだけど!)、
幻想的であり、かつ、リアリティもあふれまくりな時空の流れの中にしばしの時間滞在して、
今生きている自分の小さく短い人生を、どこか「無」の境地で見つめられるようになったかもしれません。
台風だったけど観に行って本当に良かった。
また再演を希望します。
白井さんに拍手!
【動画レポ:戸次重幸 舞台「オーランドー」公開フォトコールダイジェスト】
【キャスト】 多部未華子、小芝風花、戸次重幸、池田鉄洋、野間口徹、小日向文世
原作:ヴァージニア・ウルフ
翻案・脚本:サラ・ルール
翻訳:小田島恒志、小田島則子
演奏:林正樹、相川瞳、鈴木広志