<続き>
引き続き木製品を紹介する。
木製の盾である。青谷上寺地遺跡の地も魏志倭人伝記載の倭国大乱に巻き込まれた。頭骨が陥没した人骨も出土している。前回も記したが朱と黒(退色している)は聖なる色で辟邪の色である。それが木製盾に用いられている。渦巻き文もまた辟邪文である。
ほぼ完形の箱型琴が日月星辰文様入りで出土している。稲作儀礼などに用いられ歌舞飲食していたものと思われる。
弥生人は活発に交流していた。展示館は朝鮮半島南部との交流を匂わせているが、朝鮮半島のみならず長江下流域との交易もあったであろう。船団線刻板のように船団を組んで交易していたと思われる。
遺跡出土の貨泉、銭貨が歩いて来るわけではない。中継貿易により入手したのか、はたまた遺跡の住人が長江下流域迄出かけたのか。いずれにしても、ココの住人の行動範囲は広かったことが想定される。
<続く>
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