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今回は古墳時代から時代を遡り、約2万年前の旧石器時代から縄文時代の出土遺物を紹介する。
2万年前は、大陸や朝鮮半島との間は指呼の間であり、丸木舟程度でも往来可能であったかと思われる。旧石器時代の人々が縄文人の祖先であり、縄文人が今日の日本人の根幹であろうと考えている。
姶良火山とは、現在の鹿児島県である。2万2000年前の噴火で、遠く大阪平野まで火山灰が届いた。火山灰というより現物は火山礫に近い。このようなものが大阪平野に降り注ぐとは、想像がつかないが大噴火で、気温も大きく低下したことが考えられる。それでも旧石器時代人は生き延びた。
縄文時代に入ると文化とも呼ぶべき、生活の進化が始まる。土器の使用もその一つである。使途は、飲料水や食料の保管のみならず、それまで動物肉は火で炙ることしか方法がなかったが、煮炊きに用いられるようになり、食事のバリエーションが増加した。また死者を土器の棺に納める風習も始まった。
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