網創漠蓄

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誰がヒナギクを嫌うのか

2009-05-22 19:57:21 | ハヤテのごとく!
ダントツの人気と共に根強いアンチも付いているヒナギク。
何故こんなに嫌われるのか、そして標的になるのか。

マザーテレサが「愛の反対は憎しみではなく無関心です」というように、
それは「反発」という形でも人々の関心を集めるからである。
それは決して人気や描写に対する反発ばかりではなく、
不安定型としての描写に関係している。



そして実は、ヒナギクを嫌いそうな人の見当は付く。
それは大雑把に言って、
「自分自身が不安定型」
「不安定型に対する耐性がない」
といった辺り。きっちり分かれるわけではなく重複しそうですが。

それぞれヒナギクの不安定さの描写に対して、
前者は感情移入をするからこそ反感を抱くタイプで、
後者は感情移入が出来なくなることで反感を抱くタイプ。

後者は特に、不安定型の登場人物が少ない「ハヤテのごとく!」では
ストーリー的にも「異質なもの」と感じ取ってしまう要素になりえるため、
「その要素として最も目立つ」ヒナギクに不満を向けてしまう形になるか。
(進行が遅くなる、という形になることが多いし)


(↑自分でやってしまったことのある行動)

そして「感情移入をするからこそ」のタイプは
実は「自分の中にある嫌いな要素」を重ね合わせてしまうタイプ。

私の場合はやはりそういう対象は主に伊澄になるが、
見ていてやっぱりいたたまれない気持ちになるときはある。
それでも「自分の本質を直視する」ことにある程度慣れている身としては
それが「伊澄に対する反発心」になるようなことは無い。

が、人間えてしてその「嫌悪感」の発する元を混同しがちだし
嫌悪感を起こさせる物と、そのトリガーになる人間とを混同しがちである。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉はあるが、
そのような言葉がわざわざ唱えられるほどには混同しがちなのだ。

やはり人間、対人関係を基本として生きているし、
実際何事も人間や実物に置き換えて考えた方が理解しやすいし。



で、今回の論争の発端?になっているtake23さんの意見を見る限り
こちらの要素が強いのでは、と。
ただし「嫌い」までは至らずに「不安感」の方向のようですが。
(実際、「好きなキャラ」の咲夜は安定型だし。)

そしてセカコンさんが言っている
>最初、ヒナギクはなんとなくつまんないキャラだと思っていたんですよ。
というのもよく分かる話。「不安定さ」を嫌う人以外にとっては。
本来的に不安定型のキャラが安定したところばかり見せていたのでは
そう感じたのも無理の無いことです。「人物が出てない」ってことですし。

で、私としてはやっぱりタカヒナさんの言うことと少し違って、
「隠れていた問題点が顕在化したことが成長の第一歩だ」と思うのです。
人間何事も問題を見据えるきっかけがないと解決に動けないものですし、
ヒナギクが自分のそういう面と向き合う過程こそが「成長」なのではないかと。

ただ、リアルタイムにそういうことに感情移入してしまう人には
そのようには感じにくいのですが・・・