網創漠蓄

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何故突出する?「ヒナギクの世界」

2009-05-16 13:39:07 | ハヤテのごとく!
サクラ咲く夜にさんのところへの一連の記事たちを受けて
私なりに分析した記事を。



「ハヤテのごとく!」のヒロイン達の中で妙に描写の多いヒナギク。
何故そうなるのか、ということに心当たりはある。
それはヒロインの中で唯一の「不安定型」だから。

今までキャラたちのエニアタイプを判別してみた限り、
ハヤテのキャラの分布はtype7に大きく偏り(次いで3・5)
type4・6は(少なくともまだ)一人もいない。



不安定型(type2・4・6)とはいわば「情緒不安定になりやすいタイプ」。
対する安定型(type5・7・9)は逆に安定しやすいタイプ。
その対比の例として分かりやすいのが、
ネギま!ののどか(安定型)と夕映(不安定型)です。

実際この2人、(特に内面の)描写が多いのは圧倒的に夕映の方。
メイン回どころか(ネギを差し置いて)単独主人公回まである夕映に対し、
のどかの描写は(活躍こそあれ)控えめです。

そしてハヤテの方でも同様に、
不安定型のヒナギクの描写は「重く」なり、
安定型の咲夜(や伊澄)の描写は「軽く」なっている。
どうも不安定型の方が(特に内面の)描写に多くを要するらしい。



それは恐らく、内面的な動機と行動とがより結びつきやすいから。
そのためストーリーを進めるためにも内面の描写を要する。
ヒナギクの場合はハヤテへの思いと「過去のトラウマ」が結びついていた上、
性格的に恋心に気づくのが遅れたがそれでも行動に大きく反映していました。

一方の安定型は(少なくとも外見上)自分の内面の都合も差し置いて動いてしまう。
伊澄や咲夜の、ナギの恋への応援に迷いが無いように。
マリアさんにも同様の傾向があり、内面と外面との連動が「鈍い」。



そしてもう一つ、咲夜に関しては立ち位置の問題もある。
この手の漫画で「メインの回」とは主に、主人公との関係を描く回になるが、
ことハヤテとの恋愛においては咲夜はほぼ最後尾である。
(ワタルとならまだしも、ハヤテとは同タイプだし。)

結局立ち位置は「13歳組」の中のサポートキャラになるため、
ナギか伊澄が主人公、もしくは咲夜単独主役回でなければ
「次に繋がるメイン回」は作りにくいと思われる。
ただそのときには「咲夜メインの回」という認識にはなり辛いだろう。
(例:「魔物ハンターようこそ伊澄」や「月は無慈悲な夜のお嬢様」)



そしてナギハムは「安定」というわけではないが
少なくとも恋心に迷いがないため、やはり描写は軽くて済む。

そんなわけで主人公・ハヤテ自体が安定型のため、
対比する形で不安定型のヒナギクの描写が増えることになった、と推測。
結局、設定当初から内在していた問題なのではないか、と。