まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

麻生首相、ごくろうさまでした。

2009-07-14 | 発言
先週から本ブログで予告通り、麻生首相がサミットを花道に解散を宣言した。本当は今日にでも解散したかったのだろうが、最後まで自民党内や公明党との妥協の産物として来週21日となった。雑誌屋というのは物事に疑問を持つことから出発するので、雑誌記者の長かったぼくはその癖もあって、麻生首相に対して疑問を投げかけ、ずっと批判し続けてきた。しかし今日はちょっと次元の違うところから見てみよう。まず、テレビに映る最近の麻生さんは首相になった頃より、随分と髪の毛が薄くなったなあと思う。勿論、例えば生活保護の母子加算削減とアニメの殿堂建設一つとっても、それぞれ役所の言いなりになって矛盾した政策が露呈し、国民もその能力のなさにガッカリしたわけだが、首相というのは分刻みのスケジュールをこなし、大変な激務である。その激務さから、どうしても役人に原稿を書いてもらったり、役人の意のままに動いてしまったりする。大平正芳元首相もその激務で亡くなったし、安部前首相も体調を壊して途中で投げ出してしまった。外交、内政などビッチリとスケジュールが組まれ、息つく暇などないのが実情だろう。これでは、スケジュールをこなすことだけで精一杯で、冷静な洞察力や先を見通す余裕など生まれてこない。会社経営では会長、社長と役割分担しているところが多い。日本も大統領の下に首相を置いて、大統領は主に高所から外交、首相は主に内政とすれば、随分と仕事が軽減されるだろう。まあ、それは今後の課題として、次の鳩山新首相が誕生した時である。霞ヶ関の改革をやり、天下り・特殊法人を無くすこと一つとっても役人の大変な抵抗が予想される。首相の激務が公約実行によってさらに激務となるだろう。そして各大臣、副大臣、政務次官ぐらいでは各省の役人にあしらわれ、自民党政権のように結局は各省の利益代表になってしまう。ここは小沢代行の言うように、民主党議員130人を各省に振り分け、大臣をサポートする体制が必要である。そうして首相や大臣を助けていかないと、鳩山首相も精神的・体力的にいい仕事が出来ないだろう。日本の首相というのは本当に激務である。いい悪いは別にして、麻生首相にも、ごくろうさまでしたと言いたい。