せっちゃんの毎日

せっちゃんの日々の記録

『除霊会の夜』を読んで・・・

2018-11-07 20:00:10 | 昔話
晴れたり曇ったりの天候
日中は寒さはそれ程でもありません。


先日 買ってきた『除霊会の夜』を読んでいて
なんとも懐かしく、やるせない気持ちになりました。
作者は、私と同年代の浅田次郎ですが住んでいる所は
違っていても懐かしい思いにさせられました。

その一文に「テレビを購入する」場面がありますが
私も当時、小学生の低学年でした。
兄と二人で近所のTVのある家に毎夜、訪ねて行って
見せて貰っていました

街では電器屋の前で『相撲』などの中継が遣っていて
沢山の人の中から見ていたものです。

私と兄は毎日貰う五円のおやつ代を貯めて
TVを見せてもらう子に渡していました。
父がお土産にくれたお菓子なども食べずに取っておいて
持ってゆきました。
直ぐに食べずにいますと父が訝しげに
『何故食べない?』と聞きます
兄は答えませんが私が「TVが見たいから…」と言いますと
父が『もう見に行かなくていい!家にもTVを点けるから…』
と言います。
私も兄も嬉しくて大喜び
点く日を楽しみにしていました。

点いた日には近所の方々が沢山集まって
拍手をします(「三丁目の夕日」のよう)

当時は電波の状態もあまり良くなく
二階家のレンガの煙突に付けたアンテナの
向きが悪いと住み込みの電工さんが屋根に上ります。
母はテレビが汚れないようにとカバーを縫って掛けて、
皆で大事にしたものでした(笑)

まだ、本は途中ですが
あまりの懐かしさに自分の記憶を辿って
当時のことを思い出してみました。

学校から帰るとおやつの代わりに五円のお小遣いを
貰って、近くの駄菓子屋にクジや駄菓子を買いに行きます。
土曜日の午後ですと紙芝居屋、水飴売りが来て
それらを買うこともあります。
夏はアイスキャンデー売りやカバ屋の粉末ジュースを買います。

今、思い出すと昨日のように思い出されるのに
昨日食べた物が思い出せません?(笑)
不思議なものですねぇ~

私だけかと思っていましたが主人も『僕もだよ…』と
夜更けに帰って来た主人と暫し昔話で盛り上がるこの頃です。

本はまだ最初の処しか読んでいませんが
同じ年代の作家ですと当時の背景や思いが
懐かしくやるせない思いにかられながら思い出されますね。

これからも忘れないために少しづつ綴ってゆこうと思います。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしいですね (tabinidete)
2018-11-11 17:19:26
テレビが来た日の事、どこの家でもそうでしたね。我が家でも、弟たちが近所の家に見せてもらいに行っていましたよ。鉄人28号とかやっていたような?
私は本に夢中で、テレビに興味がありませんでした。(今はテレビっ子ですけど…笑)

教えていただいて「吉原裏同心」買ってきて一気に読んでしまいました。この巻で終わりということはないと思いますが、なんだか意味深な終わり方で、続きが気になりますね。

今、読売新聞の朝刊に浅田次郎の小説が連載されていて、毎朝それを読むのが楽しみです。「流人道中記」です。
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『流人道中記』ですか? (せっちゃん)
2018-11-11 20:31:23
tabinideteさんへ

家では新聞は地報しか取ってませんので
知りませんでした。
その内、単行本で出ますね?楽しみにします。
浅田次郎のものは、好きで読んでいます。
同じ年なので、時代背景が共感出来ますね。

東京は、どんどん開けて行きましたが
北海道の片田舎では、一つの企業が撤退しますと
街は寂れて、誰もいなくなってしまいました。
(そう云う私も関東に移り住みましたが…)
今と違ったアナログの世代…懐かしいですね。

『吉原裏同心抄』終わりそうな結末でしたね。
心配ですよ…

本は、睡眠薬代りに読みますので、中々進みません。
あまり面白くない本ですと1行で寝てしまい
毎日同じ処を読んでしますよ(笑)
それに比べ面白い本ですと朝方まで一気に読んでしまい
寝不足になります。
次の日は、頭がボー!として、何も出来ませんよ
規律のある生活に戻さないといけませんが…
ただ、ラジオ体操だけは欠かさずにやっています。

また、面白い本がありましたらお知らせくださいね。

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