シニアー個人旅行のかわら版

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一茶の故郷とタングラム斑尾スキー場へ

2008-03-07 13:34:22 | Weblog
3月最初の土曜日、日曜日と昨年に続いて、スキーサークルのメンバー7人と1泊2日で出かけまた。 昨年は雪が少なく、ゲレンデの下では蕗のとうが芽をだしていましたが、今年は2m50センチの積雪でした。
1日は風は吹いていませんでしたが、雪が激しく、見通しが利かずにレストハウスで話に興ずる時間が多く、それなりに楽しい一時でした。
2日は快晴、春のような天気で、ゲレンデはパウダースノウ、絶好のスキー日和・・・しかし私一人は皆と別れ、信濃町に出かけ、一茶の記念館と旧家を訪れました。

3月1日(土)東京駅発8時16分あさま563号
      長野駅着10時0分
      長野駅発10時10分送迎バス
      スキー場着  11時10分

3月2日(日)スキー場発8時30分送迎バス
      黒姫駅着9時00分
         (一茶の故郷:信濃町散策)
      黒姫駅発12時10分送迎バス
      スキー場着12時40分
      スキー場発15時30分送迎バス
      長野駅着6時40分
      長野駅発17時9分あさま542号
      東京駅着18時52分

一茶の故郷へ
 斑尾高原にあるスキー場については12月のブログで紹介いたしましたので、今回は小林一茶の故郷訪問記とさせていただきます。
冒頭の写真は、一茶が晩年を過ごした旧宅脇から、妙高山を撮ったものです。おそらく一茶も同じ風景を何度と無く見たに違いありません。旧宅は2m近い雪に埋もれ、近づくこともできません。一茶が歌ったように「これがまあ終(つい)のすみかか雪五尺」という趣でした。

黒姫駅から一茶通りと名づけられた駅前通りを一茶記念館へ向います。電柱に貼られた一茶の句を読みながら、10分ほど行くと柏原小学校の上手の丘の上に立派な真新しい記念館があります。通りを除いては、家々も小学校も記念館も周囲は2m近い雪で覆われています。一茶記念館冬期休館中ですが、前もって連絡すれば入館できるとホームページに書かれていたので、その言葉に甘えました。私一人のために、係りの方が出勤され、館内は照明が灯されています。「スイッチを入れたばかりなので、暖房があまり効いてません」の言葉に恐縮しながら2時間近く見学しました。

漂泊の俳人
一茶について再確認したこと、また初めて知ったことが多くありました。
* 柏原を出た15歳から30歳までの消息がわからない
* 江戸で学び、30歳代は四国、九州、40歳代は江戸に居を構え、下総・房州、50歳代以降は故郷北信濃で漂泊俳人として活動
* 旅の間、日本地図を持参(展示)
* 健康に注意し、病気の治療法をこまめにメモしていた
* 生家は農家ではあるが、北国街道柏原宿にあり、これが弟との遺産相続の争いの原因となった
* 多くの弟子を北信濃に抱え、農業からの収入もあり、決して貧しくはなかった
* 52歳の晩婚で、折角授かった子どもを次々と亡くし、このことが作風に強く影響した

 展示は年代順に沿って展示され、多くの手紙、文書、日記、遺品などがあり、その解説も丁寧で、俳句すごろくなどゲームをしながら子どもでも興味を持って見学できるようになっています。また、当時の北国街道の宿場の様子も模型で再現され、一茶の晩年を中心にまとめた20分のビデオ作品も興味深いものでした。
 2時間の見学ではとても時間が足りませんでした。

北国街道にある一茶旧宅へ
 記念館は一茶の一族の墓がある丘の上に立てられています。ここから見る黒姫山妙高山は、斑尾スキー場から見るよりも一段と近く、大きく迫っています。
 ここから、信濃町役場方面へ町の中を10分ほど歩くと、国道18号線、昔の北国街道沿いに一茶の旧宅があります。柏原宿の大火で焼け残った土蔵が一茶の「終のすみか」となり、国指定の文化財として大切に保存されています。冬期は積雪のため、中の見学は勿論のこと、近づくこともできません。雪の中の建物だけを眺めて、一茶に思いを馳せるだけです。
 
 国道18号線は交通量が多く、除雪されているとはいえ歩道は定かでなく、車道の端を歩くため、危険と隣り合わせでした。黒姫駅への帰り道は18号線を避け、集落の中を歩きました。快晴の日曜日であることから、どの家も雪降ろしで忙しく、それでも挨拶をすると、その方も作業に飽いたのでしょう、相手になってくれました。「雪はもうたくさん」「夏場は良いが、冬に住む所ではない」「屋根から雪を降ろすのは簡単だが、その捨て場がない」「一昨年は大雪、昨年は少なかったが、今年はこれで平年並み」などとお聞きしました。柏原は海抜660メートルの地、長野市へ向って下っていく台地にあるため、雪を捨てる大きな川がないのだそうです。信濃町役場の広場も、柏原小学校の校庭の脇にも山のように雪が積み上げられてありました。

来年への想い
斑尾スキー場への送迎バスは、長野駅からも黒姫駅からも18号線で信濃町を通り、そこから野尻湖脇から登っていきます。最後の集落が、古海(ふるみ)です。この集落上部から眺める妙高山は絶景です。日本全国でも、古海ほど美しい眺望を誇る集落は多くないでしょう。来年は、この集落周辺を散策しようと心に決めた旅でした。

関連リンク:
スキー場:斑尾高原&タングラム斑尾http://www.i-sks.com/m_t/
ホテル:タングラム斑尾http://www.tangram.jp/index.html
一茶記念館http://park3.wakwak.com/~issakinenkan/

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