新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

小池新党?細野新党?若狭新党?

2017-09-25 13:53:25 | コラム
小池恐るべしか、細野恐るべしか?:

去る22日に採り上げたばかりだったが、民進党きっての学者である大塚耕平が、解散の大義名分として挙げた4項目の中に「新党結成のもたつき」があった。また、民進党離党者の中の大物・細野豪志はPrime Newsに出演した際に、司会の反町に無礼とも聞こえた口調で、先の見通しが見えないかの如くである新党結成のもたつきを突っ込まれたされた際に「この落ち着き振りの裏には何があるのか」と思わせられたほど余裕綽々で、顔色一つ変えずに和やかに応じていた。

一方では小池都知事の側近と言われている自民党中途退学の若狭勝も、小池都知事に「しゃべり過ぎ」と批判されながらも、着々と新党結成の準備は進んでいると穏やかに語って見せていた。私には若狭という政治家(なのだろう)には余りに掴み所がない印象しかないので、大塚耕平の指摘は当てはまるのかなとすら考えさせられていた。自民党の大義名の裏面には矢張り「もたつき」も入っているのかとも思わずにはいられなかった。

ところがであり、あに図らんやであるが、党名も綱領もこれからという新党には、中山恭子さんと夫の成彬氏までも合流を打診してきたと、小池都知事が語ったと報じられた。更に、呆れたことに自民党の代議士で現職の内閣副大臣・福田峰之が比例代表の身分にも拘わらず、離党して参加を表明したのだった。評論家の伊藤惇夫によれば、自民党には福田のように次回の選挙で当選が危うくて離党を考慮している者が複数残っているとのことだ。

そういう政治家としての節操の有無は別にして、私はこのような新党結成の動向を見るに付けて、小池百合子という政治家には新党結成という面においてはご当人が「プロやで」と自負して見せたように端倪すべからざる実力があるようだと思うに到った。だが、それは飽くまでもその分野に置いてだけという留保条件は付けておく。それは、私は未だに小池都知事は豊洲移転に関して見せたなもたつきのように、行政面では評価するに足る実績はないと思っているのだから。

しかしながら、先頃の東京都議会選挙で見せたように小池百合子という政治家の「知名度の高さから来る価値の力」は並のものではないと思わせるものがある。問題はその威力が未だ消えていないだろう来たるべき選挙で、どこまで発揮されるかだと思う。そこに細野以下の民進党脱藩組が加わって何処まで相乗効果が出てくるのかだろう。しかし、福田峰之のような比例組が他にもいるようでは、それぞれの選挙区で自民党、公明党、民進党の候補者と何処まで渡り合えるのかが、新党の命運を左右するのかななどと思うのだ。

別な見方をすれば、小池マジックが何処続くのかということとに加えて細野という看板、または若狭という看板がどれほど効果的であるかも重要な要素ではないのか。私にふと閃いたことは「もしかすると、新党に食われるのは民進党であって、自民党は何とか過半数を維持する結果に終わってしまうのではないか」なのだ。報道によれば、民進党からは松原仁までが離党を検討中だという事態だ。

こう見てくると、大塚耕平が挙げた4項目の中では、矢張り「新党結成のもたつき」と言うよりも「烏合の衆を寄せ集めつつある新党」になってしまうのではとも思えるのだ。だが、選挙などという水物は蓋を開けてみるまで解るまいと思う。ところで、山尾志桜里さんは何処に行く気なのだろう。あんなに言い訳ばかりしていては「潔くない」どころではなく「往生際が悪い」という印象だけ残したと思うのだ。


9月24日 その2 アメリカの元の同僚は心配している

2017-09-24 15:28:26 | コラム
アメリカの元の同僚から:

珍しくも、彼から下記のような心配事があると連絡してきたので、お知らせしようと思う。

>引用開始
先ずは北朝鮮が将来我が国に核弾頭付きミスル(ミサイルは誤り)を撃ってくるかも知れない問題から。日本には核シェルターがどれくらい普及しているのか?次なる問題は「ホワイトハウスと北朝鮮の悪口の言い合い合戦」だ。あんなことをしていれば、何時の日にかは我が国にもホロコーストに近くなるかも知れないかと危惧する。

君は我が国の大統領が北朝鮮を壊滅すると脅かし続けると思うか?こ何故このような馬鹿げたことを言うのかと言葉を失う。こんなことだから、我が国には二極分化が生じるのも不思議ではないと思う。人類にとっては殴り合うとか、銃砲を使うとか、輸送機関を使って、意見が合わない相手を襲う方が常識的だと思うのだが。

君にも解ると思うが、私はこれまでの一連の出来事が非常に非常に心を痛められているのだ。君の意見が聞きたい。
<引用終わる

私からは以下のように答えておいた。

「驚くなかれ、我が国ではいまだに日米安保による核の傘で守られていると信じている者が多いようだ。その証拠に核シェルターの普及質は 0.02%である」と先ず知らせた。更に「私はトランプ様が金正恩とチインレースを展開して相互に悪口雑言の応酬を繰り返すのは賢明だとは思わない」と付け加えた。我が国の軍事や外交の専門家たちは「あの応酬はやらずもがなだ」と非難している。また、ある軍事専門家はDPRKの軍事力では、もしも本当にアメリカが軍事力を行使すれば3日と保つまいと予告している。更に「金正恩はこれを良く認識しているから、言うだけで現実的な行動は起こすまい」と付け加えていた。
.
また、あるエコノミストは「金正恩はスイス等のヨーロッパの何処かに数百万ドルの隠し資産を保持しているので、当分の間は何発でもアメリカ本土でもグアムにでも核弾頭付きミスル(ミサイルは誤ったカタカナ語)を発射し続けるだけの資金力は残されている」と指摘した。

安倍内閣は十分にアメリカとDPRKの対立によって我が国も危機が襲ってくると認識しているので、総理は憲法改正をも視野に入れた衆議院の解散を来たる28日に行う意志を固めた。貴君が承知しているかどうかだが、現行憲法は占領下に、言わばアメリカに仕付けられたもので、戦争の放棄や軍備は持たないと規定されている。即ち、我が国の真の意志で定めたものではないと言えるのだ。

多くの専門家はアメリカとDPRKが本格的な核を使っての戦闘状態には入るまいと見ている。そこで出てくるのが「対話」の必要性であり「圧力」をかけ続けるという話だ。私はアメリカとDPRKの代表者が既に極秘裏にスイス等の第三国で交渉しているとも報じられていると承知している。

私はトランプ大統領の言動が unpredictable であり、後先を考えていないかのように、言わずもがなのことを言ってしまうのは非常に気になるし、我々を恐怖と不安に陥れると考えている。


外来語批判

2017-09-24 08:18:07 | コラム
カタカナ語の氾濫を嫌う:

私がカタカナ語排斥論者として常に憂慮していることは、カタカナ語及びこれらと日本語を組み合わせた表現が余りにも濫用されていることだ。この傾向を助長している大きな要素に、テレビに登場する無知蒙昧なタレント(これだってカタカナ語だ)のみならず、所謂有識者とかに分類される方々までもがシレッとしてこの類いの表現を使っていることがあると思っている。

しかし、事ここに到るや、私は彼らの中には衒ってカタカナ語を使って語るのではなく、あの類いの言葉を日本語だと思い込んで使っている連中が多いのだと見做す方が正解ではないのかと思うに到った。そうでなければ、彼らは十分な初等教育を受けていなかった為に、「漢字」とその熟語を使えるだけの国語の知識がないのではと考えても良いのだとすら考えるようになった。

それに加えて、これも私の年来の持論である「言葉は耳から入るものが最も影響力が高く、普及しやすい」ことがあるので、テレビから流れてくるおかしな仮名交じりの日本語が彼らに強い影響を与えているのも、これまた事実だと思う。しかも、困ったことに、カタカナ語化された外国語は多くの場合意味を取り違えられているので、それでなくとも程度が低い我が国の英語教育に好ましからぬ影響すら与えていると危惧する。

そこで、思いつくままにそういう好ましからぬ外来語(英語としても良いだろう)がカタカナ語化された例を挙げていこう。

「~をスタートさせる」、「~をオープンする」、「~のトラブル」、「~をコンパクトに」、「~のインパクトが」:
これらカタカナ語混じりの表現はウンザリするほど多用されている。私は順番に本当の日本語に直していけば「~を始めた」、「~を開店または開業して」、「~の事故、故障、もめ事、心配、苦労」、「~を圧縮する、凝縮する、固める、簡潔にする」、「~の影響が」とするのが日本語だと考えている。

リベンジ:
これは松坂大輔が使い始めたので、何となく格好が良いカタカナ語として普及してしまった。困ったことは、revengeは目的語を伴うべき動詞なので、「誰に仕返しをするのか」を明らかにすべきなのだ。ここまで言えば、「リベンジ」が誤って使われていると解るだろう。

ベテラン:
スポーツの世界でも何処でも一寸経験がある者は全てこの veteran で括るようだ。この言葉の本来の意味は「古参兵、老練乃至は歴戦の兵士」という意味であるし、アメリカでは「退役軍人」を意味するのだ。私は文語だと思っているし、会話の中でも何でも使った記憶はない。これを「古参の選手、老練乃至は歴戦の選手、練達熟練の選手」の代わりに使うのはおかしいと断じたい。

「コミュニケーションをとる」:
おかしな表現だ。これは思うに「意思の疎通を図る」と言いたくて使われているのだと思う。だが、私の長年の英語の世界暮らしの経験の範囲内では、そう言いたくて(書く時にも)“communicate”という言葉が使われた記憶も経験もない。Oxfordには“to exchange information, news, etc. with ~”が出てくるが、その通りだろう。語り合うのならば“talk to”もあれば“speak to”もあるし「一寸話をしよう」であれば会話体で、“Let’s sit down to have a chat.”等と言って話しかける。

アップするまたはダウンする:
先ず言っておくべきことは up も down も名詞ではないことだ。これらの後に安易に「する」を付けて「上げる、または上がる」か「下げる、または下がる」と言いたくて使うのは邪道だ。これらの言葉は「前置詞」か「副詞」なのだ。カタカナ語の世界では恰も動詞の如き捉え方をしているのは良くない。英語にはそういう使い方がないと知った上で使え。

故に、「イメージアップ」だの「レベルアップ」などは論外なのだ。広辞苑にも「和製語」とされている。プログレッシブ和英には「イメージアップ」は improve the image とでいる。因みに、「レベルアップ」は例文として raise the level of a soccer team とある。私は「もう一つやな」と思う。

未だ未だいくらでもあるが、今回はここまでとする。


トランプ大統領対金正恩委員長の対立

2017-09-23 10:13:03 | コラム
眼前の危機か:

いきなり結論めいたことを言えば、危機を如何に回避するかは、私にはトランプ大統領ので肩に掛かっているように思えてならない。

22日には「解散の大義名分」を論じてお仕舞いに「ここから先は金正恩委員長がどのように反応してくるかだと思う。」と述べた。金正恩委員長からの反応は「史上最高の超強硬措置を慎重に考慮する」だった。一寸怖じ気付かせられるような恐ろしさがあるとは言え、「慎重に考慮」で締めてあるところがミソか。更に李外務大臣はNYで「太平洋上で水爆実験」と言って補強した。彼が単独で何か言える訳がないだろうから、金正恩委員長から指示があったと読むのが常識だろう。

私は、この一部に「チキンレース」と捉えているトランプ大統領と金正恩委員長の遣り取りを見ていて感じるのは「金正恩委員長は常にトランプ大統領を見下しているような物言いをして威嚇していること」だ。しかし、一連の威嚇的発言を見ていると、如何にも「オオカミ少年」的なところがあるのだが、現実的には何度何度も繰り返して missile を発射したし、核実験も実行している。そうであれば「史上最高の超強硬措置」如何にもは恐ろしいが「慎重に考慮」するとも言うのだ。

私にはトランプ大統領のUNでの演説では「あそこまで仰ることはないのではないか」と思わせてくれた。そこに金正恩委員長もそれなりに反応してきたので、矢張り我が国は言うまでもなく、人道支援をするなどと調子が外れたことを言っていた文在寅大統領率いる韓国にも危機を感じさせただろうと思う。現に、フランスは平昌オリンピック不参加を匂わせてきたではないか。

事ここに到っても野党連合は「モリとカケの追求を避ける狙い」とまで言い募るのだ。マスコミは多少この点に触れなくはなったが、何分にも加計問題ではあの加戸元愛媛県知事の国会での証言を完全に無視した連中のことだから、未だ未だ何を言い出すか解らない。産経にしたところで、清宮幸太郎のプロ志望発言を受けてあれほど紙面を割くのだから情けない。あんなことはモリとカケより遙か下の小事だろうに。

安倍総理はNYで再三トランプ大統領と会談されて十分にこの緊急事態について打ち合わせされたと思うので、25日以降にどのような発言をされるかに大いなる関心がある。最後になったが、私は事態はそれほど安閑としてはいられないところに近付きつつあると思っている。それは金正恩委員長がするだろうことは読みやすいようではあっても、何れにせよ破壊的且つ破滅的なな要素が余りにも濃厚だから。

9月22日 その2 清宮幸太郎がプロ野球志望を表明

2017-09-22 20:12:30 | コラム
読売巨人軍だけには指名されないように:

私はそもそも余り清宮君を評価していないというか、好みの運動選手の型ではないので、彼がプロ野球入りを希望したことについてあらためて感想はない。あれだけマスコミに連日連夜何本ホームランを打ったの新記録だのと持ち上げられ続けば、「俺もプロに行けば満更ではなく、人並み以上の成績を残せるだろう」と思い込んでも何の不思議もないからだ。

それに、私が繰り返して指摘してきたことで、彼らに持ち上げられチヤホヤされて成功した運動選手の数は少ないのだ。卑近な例を挙げれば相撲の琴奨菊、稀勢の里を見よだ。野球では今や日本ハムで二軍暮らしになってしまった斎藤佑樹君にもその気配というか、犠牲者ではないかと言える気がする。

では、何故読売巨人軍だけには行かせたくないと言うのかだが、あの球団で高卒から採って大成した打者が松井秀喜を除いて何人いるのかということだ。王貞治をお忘れかと言われそうだが、あの大成功には故荒川博の尋常ではない個人指導があったではないか。今のあの球団にあれほどの指導者がいるか。坂本勇人があの程度まで育つのに何年かかったかを考えて見ろ。もしあの球団に行けば、折角の?素質に花が咲かない危険性があると危惧するのだ。

もしもくじ運が良くて、ソフトバンクホークスか広島カープに当たれば、清宮君が持っているだろう素質に花が咲く可能性が大いにあるだろう。この二球団で無名だった高校生(や大学生)が何人育っていたか。私は鈴木誠也(二松学舎)などという高校生がいたなんて知りはしなかったし、中村晃(帝京高)や柳田悠岐(広島経済大学)の存在も知らなかった。それだけではない、ここでは育成選手から一軍に大勢上がってきて活躍している。

私が清宮君を余り評価しない理由の一つに「あの足の遅さと、何とも締まりがない走り方」がある。早実ではかかる基本を教えずに打つことだけしか目が行っていなかったらしい。嘗て、立教大学から、南海の勧誘を振り切って、読売巨人軍入りした長嶋茂雄は確かに良く打ったが、気が付けば足も速かったのだ。そういう先例もあることだし、清宮君は今からでも遅くないから、チャンとして運動選手としての基礎をあらためて築き上げるのか大切ではないかな。