新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

電脳上の空論かも知れないが

2016-07-14 07:05:37 | コラム
鳥越俊太郎が勝つことになってしまうかも:

野党統一候補になってしまったジャーナリストとやらの鳥越俊太郎はその後テレビに出まくって「他候補の政策は未だ読んでいない」等々の戯言を楽しんでいるかの感がある。言っていることも空疎で内容もなく聞くに堪えないが、私は半分以上本気で彼が当選してしまうことを恐れている。その根拠には東京都の有権者の程度が低いことがあるのは当然だが、参議院選挙の結果では既に保守系候補危うしとの数字が出ているのだ。それは私が11日に下記のように指摘した東京選挙区の得票数をご覧願えば強ち電脳上の空論ではないかも知れないのだ。

>引用開始
保守本流であるはずの自民党の得票数は中川雅治が884,823票(14.2%)、朝日健太郎が644,799票(10.4%)で合計1,529,622票(24.6%)で、公明党の竹谷とし子が770,535票(12.4%)だったので、自公合計が2,300,157票で全体の 37.0%だった。

一方の野党勢はといえば民進党の(村田)蓮舫が1,123,145票(18.0%)、第6位の小川敏夫が508,131票(8.2%)で民進党の合計が1,631,276票(26.2%)となり、自民党の2名の得票を上回っていたのだった。共産党の山添拓が665,835票(10.7%)だったので、野党の合計が2,297,111票(36.9%)で与党の2党に僅か3,046票=0.1%の差で負けていただけだった。
<引用終わる

非常に単純に考えれば、都知事選では増田寛也と小池百合子がこの2,300,157票、即ち37.0%の得票を分かち合うのだから、18.5%ずつになって、鳥越が取るだろうはずの(かも知れない?)36.9%に遠く及ばないことになってしまうのではないか。仮にこの二人が残る26.1%の半分の票を取れたにしても50.05%を二人で分けるのだから25.05%で鳥越の36.9%以下でしかないのだ。

こんな数字いじりはこのくらいにして考えても、野党統一候補という以上、230万票近くの基礎票がある訳で、自民党の不手際が小池の我が儘か知らぬが、分裂してしまった以上、何れか一人が36.9%を超える票が取れるか否かは甚だ疑問に燃えてならない。勿論、統一候補側には蓮舫のような不動のエースがいる訳ではなく鳥越単独だが、テレビに出ていた彼の知名度(と言ってもまやかしに過ぎないが)に惹かれる都民が多数出てくるような気がしてならない。

昨夜のPrime Newsでは石原慎太郎、堺屋太一、渡部昇一の大論客が色々と論じておられたが、石原君は先ずは増田は立派な人物だと褒めた後で(自分のように)中央政府に噛みつく意欲が増田にあるかとの疑問を呈していたのが印象的だった。私は中央官庁の官僚の組織の世界で過ごしてきた彼が、下克上的に中央に逆らってまでも東京都としての主張をしたり権益を守れるかという点では大いに疑問に思っている。だが、もしも分裂を避ける為に何れか一人を引き下げるのならば、小池百合子だろうとの空論を考えているのだが。

この空論が空論に終わることを真剣に祈っている。



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