新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

村上宗隆が55本目の本塁打を打った

2022-09-14 07:52:48 | コラム
なおス:

「なおス」とはSNS上で流行ったとか聞いた表現「なおエ」を流用してみたのだった。即ち、「なおエ」とは大谷翔平が幾ら活躍しても「なお、エンジェルスは負けた」なのだそうで、昨13日の夜は「なお、スワローズは7対9でジャイアンツに敗れた」という残念な結果だったのだ。

実は、昨13日にはスワローズ対ジャイアンツは村上宗隆が菅野から54本目を打った辺りまでは見ていたが、スワローズの敗色濃厚と判断したし、好みではないジャイアンツが勝つところを見たくないので、観戦を打ち切って早寝にしてしまった。その為に55本目は見損なったのだが、1回の裏に先頭打者・塩見が菅野の初球をホームランにしたところで「スワローズに勝ち目なし」と閃いていた。

勝負の結末は兎も角、村上宗隆は大した打者だし素晴らしい素材だと高く評価している。彼は私が定義する「運動神経発達型」の選手ではないようだと見ていたが、最近になって足も速いことが解ってきたので、漸くこれぞ近年希に見る大谷翔平の域に達するだろう打者になるかと評価するようになった。それでは遅いじゃないかと言われれば確かにその通りだ。だが、凄い素質を持った選手が必ずしもその素材を活かした大選手になるとは限らないのだ。

村上宗隆は5年目でその域に達したのだから凄い。村上の素材として凄さの他に打者として何処が優れているかを認識できたのは、嘗ての3冠王・松中信彦の解説を聞く機会があったからだ。松中は村上の素晴らしさは投球に合わせてバックスイングを開始するのではなく、最初から「弓を後方に目一杯引いた形で待っていて、その位置からスゥイングを開始していること」と分析していた。この形で打つのは容易ならざる技術であると賞賛していた。これで初めて「なるほど」と納得した。

確かに、気をつけて村上の打法を観察して見ると、その目一杯引いた形がゴルフなどで言われている”top-of-the-swing“(=トップスイング)になっていると解った。昨夜の54本目のスゥイングなどは誠に目にも止まらぬ速さで、投げた菅野が後ろを振り向いたときには既にライト後方の観客席に球が飛び込んでいたかの感すらあった。

私には村上宗隆がこの儘60本まで到達するのか、あるいは新記録を打ち立てて貰いたいと思う。だが、これまで通りに成長していくだろうから、何れはMLBからの勧誘も来るだろうし、本人も向こうに行って「限りある身の力試さん」と望むだろう。MLBでの成長と大活躍を期待しても良いだろう。

言い難いことだが、昨夜の敗戦でスワローズはベイスターズに5.5ゲーム差に迫られてしまった。そのベイスターズの勝利たるやヒット1本で、その1点も内野ゴロで取ったものだったそうだ。スワローズは14試合残して11試合勝てないと連覇にはならないそうだ。私は既に指摘したように先発投手陣の駒不足が気になる。山田哲人とオスナとサンタナが奮起して打って勝っていかないと、上記とは別な形の「なおス」になってしまいはしないか。

だが、それにつけても悲しいと言うか残念なことは「何故、我らがサッカー界には大谷翔平級や村上宗隆級の素材が現れないのだろうか」と、何時もも残念に思っている辺りだ。



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