新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

水原一平はAngelsやDodgeersと「通訳」の契約だったのか

2024-04-10 09:17:19 | コラム
「通訳」として契約したのなら「職務内容記述書」はどうなっていたのか:

随分堅苦しい書き出しだが、この事はずっと気になってはいたが、天下の重大事案でもあるまいと思っていたので、取り上げようとは思わなかった。だが、水原一平が解約された以上「果てして彼は通り一遍のinterpreterの契約だったのか、assistant的な事までするような契約だったのかと気になってきた。即ち、恐らくアメリカの銀行との取引に不慣れだったろうと推察できる大谷に代わって、銀行との折衝までがjob descriptionに入っていたかという事。

水原一平は大谷翔平と「通訳として契約していた」のではなくて、AngelsとDodgersとの契約だったはず。だから、業務の内容は詳細に「職務内容記述書」に記載されていたはずである。現実には(と言うか報道では)水原一平はオールスターゲームの前のホームラン競争の際にはキャッチャー役を務めていた。これはjob descriptionの項目にあったのか。キャッチボール(to play catch)の相手も契約範囲内かと、何時も少し疑問に感じていた。

と言うのは、アメリカで育ち虚偽であっても大学を卒業するまでアメリカにいた水原一平が、契約範囲外の仕事を自発的に無償で務めたのかという疑問である。明らかに「通訳」の範囲を逸脱している。尤も、job descriptionの項目にない仕事まで手を広げて、翌年の年俸を増やそうとする意欲の表れだったのならば話は別だ。

さらに疑えた事は「水原一平は単なる通訳としての契約ではなく、大谷の必要に応じて補助するassistant契約だったのではないのか」だった。昨日、大谷はあらためて関与を否定する会見をしていたが、水原一平とDodgersとの契約内容の詳細が気になった次第。私がこのような疑問を抱くのだから、アメリカの関係者や記者たちが納得できない何かを感じて追求しようとするのも、故なき事ではない気がするのだ。

大谷翔平がアメリカに渡ってMLBで6年を過ごしていたにしても、アメリカ式の契約の概念やjob description(=職務内容記述書)がある事などを承知しているのだろうか。代理人はそのようなアメリカの習慣(慣行)くらいは解説してあったのだろうか。お恥ずかしながら、私は初めて「職務内容記述書」を見せられた時には「何だ。これ」程度しか感知できなかった。

これ将に「直ぐには気が付く事などほぼ不可能な『文化の相違点』」なのである。後になって気が付いて、「後の祭り」になってしまった例を何度か経験し、困っていた人を見てきた事があった。



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