新宿少数民族の声

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6月29日 その2 「マートンコレッジ」には参った

2024-06-29 15:56:38 | コラム
カタカナ語排斥論者は一瞬たじろがされた:

今朝程のテレビ各局のニュースで「天皇皇后両陛下がUKから帰国される前に、嘗ての学び舎Oxford大学のMerton CollegeとBalliol Collegeを訪問された」と報じられていた。「何だ。それの何処でたじろがされたのか」と言われそうだが、両collegeの名称が英語表記になっている点にご注目願いたいのだ。テレビでは「コレッジ」となっていた事は、カタカナ語排斥論者にとっては些細な出来事ではなかったのだ。

それは、聞いた限りのテレビ局は皆一様にcollegeを「コレッジ」と表記し、アナウンサーたちも躊躇う様子もなく「コレッジ」と読んだのだった。大袈裟に言えば「コレッジ」には「衝撃を受けた」のだった。何故ならば、当方は「カレッジ」と発音するアメリカという世界で20年以上も過ごしてきたし、まさか英連合王国では「コレッジ」となっているとは、夢にも考えていなかったからだ。

そこで、早速“Merton college”をWikipediaに当たってみれば、カタカナ表記は「マートンカレッジ」だったので一安心。さらに、実際の発音とはと調べてみれば、聞こえてきた音はと言えば、80%以上「コレッジ」寄りと聞こえたのだった。残念なことだった。残る20%は「カレッジ」と聞こえないこともなかった。だが、この発音は「格調高きKing’s English」に準拠させたのだろうと決めつけることにした。

ではあっても、聞いた限りの全テレビ局が躊躇する様子も見せずに「コレッジ」としたのには「何だかなー」としか受け止められなかった。発音も兎も角「コレッジ」とまで表記するのは、敢えて言えば「行き過ぎではないか」とまでも言いたくなる。更に疑ったのは「各テレビ局がコレッジとしたのは、学校の英語授業ではカレッジが採用されていないのか」だった。

カタカナ語排斥論者としては「マスコミは両陛下がチャールス国王から国賓で招待されてご訪問なさったので、国王に気を遣ったのかな」とも勘ぐった次第。


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