新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

書留と宅急便の受け取りに悩んだという話

2024-07-12 07:52:44 | コラム
便利になったことの裏側に:

先ずは書留から:
不在中に、我々夫婦宛に書留が配達されようとしていたようで、不在票が郵便受けに。この処理は結構な面倒な仕事なので高齢者には辛い。再配達を願い出る為には、指定された0570で始まる番号に電話して、機械的な音声の指示に従ってボタンを押していくのだ。特に「不在票に記載された10桁以上にもなっている何とか番号」を間違いなく入力するのは、スマホのSMSだってやっと出来るようになった高齢者にはかなりな負担なのである。

何とか無事に進行しても、再配達の時間帯の指定欄の字が小さくて見にくいので、これまた難儀なのだ。何とか希望する時間帯を入力したかと思えば「その時間帯は締め切りました」という無情な音声が聞こえてくることも屡々ある。この辺りまで来ると「ヤマト運輸並にドライバーさんの携帯電話にかけさせてくれよ。未だお役所気分か」と叫んでしまう。でも何とかやり遂げれば「自分を褒めたい」衝動に駆られるのだ。

お願いした午後6時からになって受け取ることが出来た書留は、次期総理を目指しておられるとかの某大臣が強力に無理矢理に推進しておられるマイナンバーカードに置き換えられる最後の健康保険証だった。同封された説明資料には「24年12月2日から失効する」と明記されていた。何となく、受け取りたくない声明文を送りつけられた感が残った。

宅急便:
昨11日に朝食後のルーティンとでも言えるブログの原稿の作成をしていると、ヤマト運輸からEmailが来たようだった。だが、ブロックされる時間帯から外れたスパムメールだろうと放置した。ブログの作業も終えて「またかな」と思いつつそのメールを開けば、何としたことか真物だった。慌てて郵便受けに走れば「ご不在連絡票」がぶら下がっていた。その時刻にはチャンといたのに、作業に集中していてインターホンが鳴ったのが聞こえなかったのか。

でも、ヤマト運輸ならばドライバーさんに直接電話が出来るから、書留のように四苦八苦せずに済むだろうと軽く考えていた。ところが、豈図らんや、ヤマト運輸のご不在連絡票も以前のようにドライバーさんに電話するのではない様式に変わっていたと知ったのだった。大袈裟に言えば「ショック!!」だった。JP方式が採用されていた。従う以外の選択肢はなく、12桁の伝票番号から慎重に入力を開始して無事難局を切り抜けたが「ブルータス。お前もか」の心境。

便利になったことの裏側に:
ヤマト運輸の場合には愚息が仕込んであったので、何か配達される場合にはEmailで事前に通告があるので、覚悟を決めてその時間帯は待機するようになる。だが、JPはそこまで商売っ気はない。いきなりインターホンを鳴らしてやってくる。この音をウッカリ聞き漏らすと、不在連絡票が待っているという仕掛け。最悪の場合は嘗てのように、30分も歩いて足の便が悪い明治通りの北郵便局まで赴かねばならなくなる。

その点では、ヤマト運輸はドライバーさんに電話で依頼が出来るのが救いだった。その方式が今回知らぬ間にJP方式に改悪されていたのだった。(私には現場と実務を知らぬ人たちが改悪した為に生じた)24年問題のような障害があるので、何とかせねばならないと打ってきた手なのだろうが、受益者かも知れない我々にも幾らかでも手間を負担せよという趣旨なのかと受け止めた。

他にも泣き言がある。受け取りの時間帯を指定できるのは有り難いのだが、2人だけで暮らしていると難点がある。それは、夫婦のどちらかは必ずインターホンの鳴るのを聞き取れる場所から2時間は動かずにいなければならなくなるのだ。極端なことを言えばトイレに立つのも躊躇う時間もあるのだ。即ち、「何時来るか。何時来るか」の緊張感の2時間になるのである。

今回は何も通販では買っていなかったし、事前のEmailの予告が無かったので、居ても不在になってしまったと言う不慮の出来事。結論めいた事を言えば「この世には便利になったことが多いが、そこにも必ず『コインの裏側』に落とし穴が待ち構えている」という事を示す「不在連絡票」だった


1 コメント

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おはようございます (やあよ)
2024-07-12 08:51:03
再配達の不在票の番号やらを入力する作業はわたしも面倒です。

思うのは、こうなる前は、サービス業の方を客が煩させ、使い古していたかと。

スーパーなどで探している商品が見つからないとき、
店員さんにわたしは場所だけ教えていただいてお礼を言いますが、
高齢の方は場所まで案内してもらっている光景をたまに見ます。
サービスがよくない、といった声は高齢の方に多いと思います。
一昔前のサービスは、サービス業の方を使い古していたかと。
そんな風に思います。
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