新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

また野球の話をすることになった

2024-03-08 06:59:26 | コラム
井端ジャパンがヨーロッパ代表を相手に完全試合:

「立派な成績である」と賞賛しよう。昨夜も裏番組の報道1930と掛け持ちで野球も見ていた。4回か5回辺りでヨーロッパ代表ティームが1人も塁に出ていないと気が付いたのだ。井端監督は大学生の投手を先発に使った後からは、投手を1回だけで交代させていたので、「ひょっとすると最悪でもノーヒットノーランも」という閃きがあった。解説の古田も松坂もこの点には触れていなかったし、おしゃべりのアナウンサーも言及していなかった。

それと言うのも、先発に起用された関大(神港橘高出身)の金丸も、その後を受けた愛工大の中村(諫早農高出身)の投球が素晴らしかったので、このままNPBの投手たちを1回だけしか使わなければ、完全試合だって可能かも知れないと考えて観戦していたのだった。締め括りにロッテの種市を出してきた時には「大丈夫か」と危惧したが、何と種市は2回を真っ直ぐと落ちる球種だけで投げきって完全試合を完成したのだった。

居合わせた二男は「この未だ調整期間中に本気で試合をさせては、昨年のWBCの後のように調子が狂う選手が出てくるのではないか」という心配をしていた。その結果が出るのは未だ1月先だろう。私はノーヒットノーランを見たことがあったが、完全試合は初めての経験になるので、こういう試合ででも観られればと、相当程度期待していた。この試合ででも成し遂げたことは誠に立派なことだから「大天晴れ」と賞賛しておこう。

井端野球を図らずも2試合も観ることになったので、感想を述べて置こう。

*若手を中心にしたティームの構成:
選手名鑑で確認して言うのではないが、30歳代が何名いるかだ。思い当たるのは源田壮亮の31歳と近藤健介の30歳と塩見泰隆の30歳くらいだった。それならば、中日の岡林や読売の門脇が入っていても良いような気がした。読売の岡本も戸郷も選ばれてもおかしくないのでは。また石川昂弥を最初から最後まで交代させなかったのも不思議に感じた。

ショートストップに源田、紅林、小園と3人も選んで2塁手が中野だけだが、中野も転向させられてきた選手だというのも面白かった。大学生の投手2人は素晴らしかったのは間違いない。2回と1回だけでは思い切って150km台を投げ続けられる訳だが、完成度は高いと見た、言うなれば、この両投手は山本由伸型の投手の範疇に入ると思う。

外野手の西川も監督が見込んだだけの素材だと思う。あのセンター前のラインドライブ性の当たりに思い切って突っ込んで捕ったのは見事だった。この大学生たち3名が何れはプロに行くのだろうが、やや纏まりすぎているかの感が見えるのが少しだけ気になった。

*気懸かりだった選手:
最も「?」と感じたのが村上宗隆の不出来だった。昨シーズン中と同様の自信がない表情だったし、何となくホッソリしたかに見えたのも気になった。バッテイングでは、彼が言う「弓を後ろに引くように後方に目一杯引いて待っている」という形ではなく、普通のグリップの位置から振りだしては凡退していたし、ボールになる落ちる球種に吊られて空振りをしていたのは頂けない。あの調子では今季も危ういのではと見た。

石川昂弥も成長の跡が見えず、同様に危ないと見えるのだ。だが、言うなればpre-season gameでのことだから、大袈裟に取り上げる必要もないことなのかも知れない。それでも、触れておくことにした。

井端ジャパン:
スター不在ではないかと見た。若手を育てる機会にしたいのであれば、そうなってしまうのだろうが、このティームには「中心となる存在」の選手がいないので、地味な印象だった。一軍にも入っていない素材を発掘してきた井端監督に選手を見る目には敬意を表すると同時に、若手が今期中に何処まで伸びるかを期待したい。だが、伸びると直ぐにアメリカに行きたがる傾向があるのも気になるのだが。

その選手の選び方に「井端和弘」の個性が表現されているのかも知れないが、見ている方は「ワクワク」させて貰えなかった。個性を確立して鮮やかな野球を見せてくれたのは源田の守備だけ。「勝つこと」も重要だろうが「プロは入場料を取って見せていること」をお忘れなく。なお。「侍」という名称は、私には時代感覚の古さを表していると感じさせられるので、忌避する次第だ。



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