新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

気が滅入るばかりのマスコミ報道

2022-10-10 08:45:27 | コラム
岸田内閣に関しては何で自虐的な話題ばかりなのか:

今朝は気分を盛り上げようかと(今風に言えば「テンション上げ上げか?」)ショパンの英雄ポロネーズ=heroiqueを流している。このピアノ曲はジャズファンだと思われてもおかしくない私の大の好みで、葬式の時には流して貰いたいとすら考えたこともあったほど気に入っている。因みに、heroiqueはフランス語で、カタカナ書きすれば「エロイック」となるのだそうだ。

気分を盛り上げたところで本題に入ろう。今朝の新聞では「共同通信の世論調査では岸田内閣の支持率が前回から5%下がって35%となった」と朝から気分を盛り下げてくれていた。兎に角、岸田内閣誕生後の過去1年間にはテンションが上がるような明るい話題が少なくなってしまったのは、誠に残念なことである。しかも、多くの報道機関はこれでもかとばかりに世論調査をしては「支持率低下」の報道をして楽しんでいると疑いたくなる。

曰く「世界の大学の調査で東京大学の地位がまた沈んだ」、「円安に歯止めがかかっていない」、「対ロシア制裁の反動でエネルギーコストが」、「物価上昇を止められていない」、「第7波を一向に終息できない」、「旧統一教会と自民党が癒着していた」、「女性議員の比率が世界最低」、「賃金の引き上げができていない」、「拉致問題解決の見込みが」、「剣法改正は?」、「電力供給不足を解決できない」等々と枚挙に暇がない状態だ。

岸田内閣の対応能力の問題もさることながら、毎日のように「手を替え品を替え」上記のような明るくない話題ばかりを「これでもか」とばかりに聞かされ読まされ続けていれば、陰々滅々たる気分から簡単に脱却できなくもなるものではないか。麗澤大学のジェイソン・モーガン教授だったかは「岸田内閣では誰が何をやっているのかがハッキリしていない」と批判していたが、私は「誰もが何をすれば良いのか」を見失ってしまっているように見えて仕方がない。

マスク着用問題一つを取り上げてみても、岸田総理は鈴鹿などに赴かれて、マスクなしで臨場されていた。木原官房副長官は「着用する必要の有無は検討中」だと言っていた。我が国のマスク着用の方針が世界の傾向と大いに異なってきたこの件に関しても、この内閣の姿勢はスッキリしてこないのでは困るのだ。

マスクは「ウイルスに対するディフェンス面では効果は低いのだが、感染している者がウイルスを撒き散らさない効果はあるようだ」ということは既に知られているのではないか。それならそうで総理大臣として記者会見でもして、解りやすく且つ遍く国民に着用すべき場合とそうでない場合を指示して欲しいのだ。木原官房副長官の就任直後の私の目には傲慢に見えた表情が、大分穏やかにはなっていたが、この期に及んで「検討中」と言うのは評価できない。

就任後1年も経てば「何が緊急」で「国民が何を望んでいること」かが見えてきたと思っている。これまでの姿勢では相変わらずモグラ叩きで、現れた現象を追いかけているような感が濃厚だ。旧統一教会問題の処理を見れば明らかだが、内閣の方から「こうするのだ」と立ち向かっていくのではなく、後手後手であるだけではなく、折角の対応も野党とマスコミ連合軍の非難攻撃の格好の標的になってしまっているのでは困る。

私は岸田総理が外交の面に注力されるのはほどほどにして、極力内政に注力するのが当面の望ましき対処法のように思えてならないのだ。岸田さん、如何でしょうか。



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