新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月15日 その3 腑に落ちない敗戦だった

2016-08-15 17:46:51 | コラム
女子卓球団体の準決勝戦のことだ:

本日は外出していた時間が長く、飛び飛びにしか中継を見られなかった。だが、福原愛率いる日本代表は残念ながらもう一歩のところが届かず、ドイツ代表に負けて三位決定戦に回ることになってしまった。私は「勝負に番狂わせなどなく、勝った方が強いので弱い方が負ける」と長年の経験から信じているし、野村克也風に言えば「負けに不思議なし、勝ちに不思議あり」だとも思っている。

そうであれば、あの卓球の団体戦の負けを「腑に落ちない」というのは自己矛盾だと言われても仕方があるまい。だがしかし、一寸だけ見たドイツ代表と言われる女性たちの顔付きはどう見ても東洋人で、その3~4名の選手たちの中に明らかに白人と見える者はたった一人だった。中でもダブルスに登場し石川佳純と対戦した者の名前が”X SHAN”だったので、何処から見ても生粋のドイツ人とは思えなかった。

また、タイム中等に選手に指示を与えている監督かコーチの顔付きも東洋人だった。という次第で、私はあの選手団は中国(?)から移住して帰化した母国で卓球を習い覚え世界的な水準の技術を習得したが、自国では代表選手になれなかった精鋭が新天地を求め、移民を積極的に受け入れる政策を打ち出したメルケル首相を慕いドイツに来たのだろうと想像した。確かに、近頃は方々に中国やアフリカの諸国から移住し帰化した有力な選手が多いと私は感じている。

そのこと自体は法の認めるか許す範囲内のことなどで、今更苦情を言ったり泣き言を言うことは無意味だとは解っている。だが、何となく納得しがたい点が残るのだ。今回のドイツの代表選手たちの出自をアナウンサーも触れず、解説者も云々しなかったのは我が国らしい「フェアー」なことだと思う。だが、こういう傾向が今度とも益々蔓延していけば、「一国の代表選手とは」という定義の改訂が何時の日か必要になる気がしてならない。

私はこれまでに繰り返して我が国のラグビー代表選手たちに我が国に住んで3年以上という外国人選手が段々に増えてきたことに不満というか割り切れないものがあると言ってきた。だが、それと今回のドイツの女子代表団の選手構成とは一寸趣が違う気がしてならない。「勝つ為には手段を選ばなかったのでは」とも思えるのだから。

ドイツは生粋のドイツ人選手を育てられなかったのか。私はX SHANの試合態度の悪さは不愉快に思えた。あの手段を選んだ理由も知りたい気がする。しかし、その為に負けたとの言い訳を福原も石川もしていなかったのは、誠に潔く立派だったと褒めて上げたい。今後はそういう連中に負けない力を備えて、陳腐な言い方だが「4年先にこの借りを返して欲しい」と言って終わりたい。

皆良くやってくれた。是非三位決定戦に勝ってメダルとやらを獲って貰いたい。世界の第3位、立派な成績だと胸を張って帰ってきて欲しい。


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