新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月16日 その2 小さな話題を

2024-06-16 12:35:54 | コラム
兎角この世は:

暫く重たい事ばかり論じ続けてきたので、今回は小さな話題をと考えた次第。

電気もガスも値上がりしたので:
高田馬場駅前でバスを待っていると、私の前に並んでいた高齢のご婦人が荷物が一杯入った大きな買い物カートをかき回していたかと思えば「お兄さん。今何時」と私に声をかけてきた。「余り沢山ガスボンベを買いすぎで、スマホが何処に入っているか解らないのよ」と言う。時計を見せてあげた後で勢い良く語り始めた。「また来たか」と思って聞いていた。

「兎に角、電気代もガス代も毎月のように上がるので、一人で僅かな年金で暮らしているのでやって行けない。そこで調理用にボンベを嵌めれば良いだけのコンロに切り替えて対抗することにした。ここのドン・キホーテでボンベを安く売っているので買い溜めに来たのだ」とのこと。その対策で効果が挙がるのかと疑問に思ったが「流石ですね」と賞賛しているとバスが来て終わった。決して「お兄さん」と呼ばれて喜んで対応した訳ではない。

冷麺が1,800円:
新大久保駅と我が家を結ぶ路地に何をやっても、何処の国の者が進出しても長続きしない場所がある。最後になった店はアラビア風の料理とケバブが売りだったが無残に廃業した。その後に先頃から内外装の工事が始まったが、作業しているのは明らかにイスラム教徒風の者たち。ところが、先週になって新規開店したのは何と韓国料理店だった。目と鼻の先に言わば「老舗」の部類に入れても良い韓国料理の店があるのに。

メニューの立て看板を見れば「冷麺 ¥1,800」とあった。丁度その前に立っておられた方が「高いね」と一言。同感だった。「いらっしゃい」と声を上げていたのも一見イスラム教徒風の面構え。近くの老舗では確か¥1,200だったと記憶するし、大久保駅(新大久保駅ではない、念のため)から徒歩3分と表示されている「本場物」と評判が高い「板橋冷麺」という店でも冷麺が¥1,000で、ビビン冷麺が¥1,100だったはずだ。上手く行くのかなと思わせられた。先ほど前を通過したら、立て看板が無かった。

ハラルフード店にて:
カレー粉の在庫が切れたというので、イスラム横町で最古の店に入って買うことにした。ここで買う分には値段はかなり経済的なのだが、彼等がカレー粉を使って調理するのだろうか。この手の店に入って困る事がある。それは誰が店員で、誰が客なのか見分けが付かないことなのだ。この時はレジのそばの立っていた髭面に英語で話しかけて、店番のバングラデシュ人と判明した。

バングラデシュは嘗て英国の植民地だったはずだから、ある程度は英語が解ると決めている。そこで、「日本に来て暮らしやすいか。物価高に悩まされていないか」と振ってみた。すると、予期した通りで「良い国だ」と言った後で話題を切り替えて「物が高くなって困っている。そこに積んである10lkgの袋入りの米などは入荷する度に値上がりするので、買い手たちが困っている」と言うのだった。

「彼等イスラム教徒たちを仕切っているボスがいて、そのボスが纏めて何処かからか仕入れた商品を一括して、横町にある彼等専用の倉庫に纏めて保管している」と、以前に一週間だけ貸し出す店舗にいたインド人が教えてくれたので、その説を信じている。彼等イスラム教徒たちがどのような手段で生活費を稼ぎ出しているのか不明だが、矢張り我が国の物価上昇には悩まされていると知った次第。


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