新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

東京都知事選に思う

2014-01-25 08:22:10 | コラム
立候補者が16人:

ほぼ毎日通る道に候補者がポスターを貼る掲示板が何時も通りに、公示日の遙か以前から設置されていた。その掲示板には24人分の枠が出来ていた。これが都知事選専用なのか、他の選挙にも使われているのかは寡聞(不勉強?)にして知らない。24人も立つのかなと思っていた。

ここで思い出したことがあった。それは、我が事業部が年間の輸入量1万トンの得意先と数量値引き契約を結ぶ際に、私は値引き適用数量の最高限度を精々1万5千トンかと想定していた。だが、副社長は3万トンに設定したことだった。

多過ぎはしないかと疑問を述べると、彼は言った「君は3万トンに達しないと断言出来る根拠があるのか。もしも3万トンになってしまった時には規定がなかったから値引きはしないと言うのか」と。一言もなかった。アメリカ式思考体系の典型的な例だった。確かイチロー君の契約には「ホームラン王になった時に翌年の契約にどのように反映されるか」との項目があると聞いた。同じ考え方だ。

そこで都知事選には16人も出てきたので、あの24人用に掲示板は役目を果たしているのだとあらためて認識した。だが、未だに都の選管はそこまで考慮してあるのかと少しだけ疑っている。

当方がこの度の16人の立候補者の年齢を見て思うことは、「高齢者に偏っているのでは」である。即ち、35歳が1人、50歳台が2人で残るは60歳以上で、最高年齢は84歳である。何度も言ってきたことだが、「この変化と進歩の速度が速すぎる国際化された時代に、60歳以上で実務を続けてこなかった人が、一定以上の人数がある組織の上に立つことは不適切」なのだ。まして「今時の若い者には負けない」などと負け惜しみ的な考え方をしていれば論外である。

1990年代後半から当時の20~30歳台の若者(精鋭?)たちとほど日常的に接してきた経験から言えば「今時の若い者」論者が彼等にどれほど時代遅れと指摘されていたかということだ。回りくどいことは言わずに素直に表現すれば「今時の若い者には相手にされていなかった」のだ。これを「何時の世にもあった現象だ」などと思うなと言いたい。

その連中が今や40~50歳台であらゆる面で時代を担い始めている。再び換言すれば「アナログ時代人が如何にすればディジタル化時代人の上に立てるか」であり、極めて難題であり、対応出来るか否かは極めて疑問である。どうしてもやって行きたければ、「若き有能なスタッフを数多く集め、彼等が具申する面白くない意見を聞く度量を備えておく心構えを持て」ではないかと考えているのだが。


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