新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月23日 その2 小池百合子東京都知事に忠告する

2021-02-23 09:08:27 | コラム
もう好い加減に英語擬きをお使いにならないで下さい:

昨22日だったか、記者団に「緊急事態宣言を解除するか」と尋ねられて「未だ早い。ここで緩めればリバウンドするから」と曰った。「あーあ」だった。この一語だけを捉えても、小池都知事の英語の知識の胡散臭さが見えてくる。第一に「リバウンド」と言われて、「正確にその意味を捉えられる都民が、どれほどいるか」なのだ。バスケットボールのファンにはその意味はそれなりに解るだろうが、遺憾ながら家内には解って貰っていなかった。

私は「緩めてしまえば、折角感染者数が減少したものが、再度増加してしまうので、解除はしない」と言って頂きたかった。ここから先は本気で揚げ足を取っていく。“rebound”という単語は、通常は動詞であり、小池さんが発音された場合は動詞なのである。その意味は「跳ね返ること、立ち直ること、株価や価格が立ち直る」なのだ。ところが、これから先が英語の困ったところで、名詞の場合の発音は「リーバウンド」になってしまうのだ。小池さんはご丁寧に動詞の後に「する」を付けてしまったのだった。正確には「リーバウンドする」と言うべきだった。見事に揚げ足を取った。

「屁理屈だ」と言いたい方は多いと思う。だが、そうであるかないかよりも「問題はあのように一々英語擬きを使う必然性があるのか」という点を問題にしたいのだ。小池さんのカタカナ語多用にはウンザリだし、ご当人は格好が良いと思っておられるのかも知れないが、私には単に「キザな小母様」としか思えない。以前にも指摘した「ロードマップ」などは、使われたのは凄いとは思わせられた。だが、永年アメリカの会社にいて「この言葉に出会った記憶がないほどの、文語的な表現なのだ」と感じた。何故解りやすく「工程表」と言ってはいけないのかと疑問に思った。

昨日も「緩めないので、ステイホームでご協力を」と言っておられた。これなどは簡単に「外出を控えて下さい」であって欲しいし、協力の願いではなく「外出を控えるのが貴方方都民の為です」ではないのか。私は英語擬きを乱発される知事さんには協力する気はないが、自分の安全の為には「極力外出は控える」所存である。

小池さん、もう好い加減に英語擬きを使って語りかけるのを辞めましょう。貴女様が英語を良くご存じだとは悲しいほど解りましたから。それって独り善がりではありませんか。



1 コメント

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同感です (相模)
2021-02-23 18:23:29
少し前ですが、テレビで町の人の小池さん評価をとっていました。
その中で傑作だったのが次の一声です。初老のオジサンが「小池さんて何でもローマ字で喋るから俺は嫌だよ」と。
英語交じりの彼女の言葉を、ローマ字で喋ると評した江戸っ子はいい感性です。
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