新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月11日 その2 アメリカで木材の供給不足だとは好景気だという事

2021-05-11 11:55:30 | コラム
担当外の分野のことだったが:

アメリカの木材の需要が好調で品薄だと報じられている。これは取りも直さず「アメリカ経済が好調であること」の表れであると思う。これまでに何度か述べたことだったが、往年のウエアーハウザーの経済調査部のアメリカ全土に広く知られたエコノミストのリン・マイケリスが常に我々に言い聞かせていたことが「アメリカの景気のバロメーターは自動車の販売と住宅着工の件数である。それは、この二つの分野で需要が伸びれば、その需要の伸びに従って多種多様の材料と原料と素材の需要が伸びるからである」だった。

私は紙パルプ部門に属していたので、言うなれば「門前の小僧習わぬ経を読む」的な知識しかない。その乏しい知識の中で言えることは「アメリカの個人住宅(シングル・ファミリー・ホーム)は殆どが2×4の製材品を使って建築されるのだから、アメリカ最大の林産物メーカーのウエアーハウザーは潤っていた訳だった。また、集合住宅(Multi family homeだったか)でもコンクリート建築は少なかった」位のことは言える。

そのアメリカで木材需要も価格も伸びているという事と、もう一方の柱であるGMの収益が伸びたそうだから、アメリカの景気は本物であり、トランプ時代から引き続いて好調なのかと思った次第である。しかしながら、ウエアーハウザーは最早1900年の創業時の材木だけの会社になってしまった上に、私が付き合いがあった林産物担当の人たちは皆引退した後なので「本当にそれほど好景気なのか」と尋ねる相手もいないのが残念なのだ。



コメントを投稿