新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月28日 その2 武漢市からの邦人の救出に思う

2020-01-28 09:24:25 | コラム
橋本徹氏が言う民主主義政治の問題点なのか:

敢えて「漸く」と言うが、政府は約600人とも言うこのコロナウイルス性肺炎の都市・武漢からの邦人の救出の為のチャーター機を飛ばす決定をしたそうだ。だが、中国との折り合いがつかず本28日には飛べないようだ。私には先日も採り上げた橋本徹氏が批判した民主主義政治では即断即決、即実行というように事が運ばないのではと思って報道を聞いていた。中国が何らかの言辞を弄して受け入れを延ばしているのであれば極めて不当だろう。尤も、市内かその近郊から空港への輸送は容易な作業ではないと想像は出来るが。

私は昨日も愚息と語り合っていたのだが、そのチャーター機を羽田でも何処で着けた場合に、邦人の方々を如何に処置するかは大きな問題になるだろうと予測していた。羽田にすれば確かにその近くに多くの医療機関はあるだろう。だが、それよりも何よりも潜伏期間でも伝染の危険性ありと中国当局が発表してしまった以上、その600名は検査をするのは当然だろうし、自宅なり何処なりに送り返す前にその潜伏期間と言われている2週間は隔離せざるを得ないのではないかと危惧している。「指定感染症」とする以上、彼らの負担になろうともその選択肢しかないような気がする。

私は悲観論者であるから、この件は未だ未だ先があると思っている。即ち、14億人の人口を抱えている中国は全体的に見れば未だ民度はそれほど上がっていないと見たいのだ。それは、北京や上海のような大都市を除けば、未だ未だ衛生観念が他の先進国ほどには普及していないように思えるのだ。ということは「中国政府がこの肺炎の流行を今後半年以内に収束させられるのか」との危険性に辿り着くのだ。その半年先には東京オリンピックがあるし、中国からは大選手団が送り込まれてくるだろう。彼等がマスクをしてうがいと手洗いしくれば安全なのかと心配になってしまう。

本気で言えば、北京語だろうと思う言葉を話している若者ばかりが闊歩している大久保通りに行かねばならない用事がある今日などは、やや躊躇っている。と言うのも、既に武漢市以外でも患者は多数出ているし、死亡者も出ている事態だ。中国当局の努力程度では蔓延が阻止できていないのは明らかだ。武漢市というか湖北省からだけの救出で十分なのかという問題ではないのか。

私は常に政府の観光客誘致の姿勢(方針)に疑義を呈してきたが、今回は感染症という危険性まで生じてしまったではないか。しかも、その発生源の中国から来ている人が新宿区では最も多い外国人なのだ。政府は武漢市にマスクを250万枚も送られるとか聞いたが、国内にも十分な供給体制を整えよと号令をかけて貰いたいのだ。それはウッカリしていると、中国人に爆買いされてしまう危険性があるのだから。



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