新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

依然として新型コロナウイルスは恐怖か

2020-09-26 11:20:33 | コラム
新型コロナウイルスの脅威は未だ衰えずか:

政府は諸々の「Go to キャンペーン」の運用を正式に開始すると決めたようだし、特定の外国人の再入国の承認に近々踏み切るようだ。野球等の催し物の入場者数の制限も緩和された。その背景にあるのは当然「経済を回すこと」があるのだろうが、新型コロナウイルスの感染の勢いが、私には良く解らないが、下火になってきたという判断があったかのようだ。方々の観光地への人出も回復しつつあるし、都内の盛り場も賑わってきた来ているようなのは、確かに結構なことかとは思う。

だが、この新型ウイルスは未だ未だ手強いようで、方々で未だに集団感染が発生しているし、昨日などは阪神タイガースで何名だったかの選手に陽性反応が出て、主力選手をも含めて10人だったかが登録抹消されたという報道があった。阪神では既に藤浪晋太郎が食事会に参加して感染していた先例があるので、食事会を禁止していたにも拘わらず、2組が遠征先で食事会を催した結果で感染者が出たという報道だった。

私は選手たちがウイルスの勢いが衰えだしたので気が緩んだのだろう事が怪しからんとか、球団の通達を守らなかったことが宜しくないとは思う。だが、その食事会に外部の者が参加していたとか、会場の管理が行き届いていなかったとの報道もないのが気になるのだ。即ち、彼等の中で誰かが知らぬ間に感染していて、無症状のままに遠征に加わっていたという事になるような気がするのだ。報道では2軍の投手が感染してたというが、その投手が両方の食事会に出ていたようでもない。

私には阪神の選手たちが、どのように日常的にウイルスに感染しないように配慮して行動していたかどうかなどは分からない。だが、目に見えないウイルスは仮令マスクをしていても、小まめに手を洗っても、ソーシャル・デイスタンスを守っていても、ベンチにいる監督コーチがマスクをしていても、屈強な選手たちの誰かに取り憑いていたのかなと疑っている。禁断の食事会を開いたのは怪しからんとしても、目に見えないウイルスが何処かに潜んでいたのかも知れない。「感染したことが怪しからん」と言って責めるべき性質なのかと思わせられている。何分にも相手はウイルスなのだから。

先日は新装なったJR山手線・新大久保駅のプラットフォームに出る為に、2回乗り継がねばならないエレベーターで両手にプラステイックスの手袋をはめ手大きなマスクをされた高齢のご婦人が恐る恐るボタンを押しておられた。このところ滅多に乗らない山手線だが、確かに吊革を掴んでいる人が少ないような気がした。ウイルスはどれほど警戒しても、やられる時はやられてしまうものではないかと思わせられている。3~4週間ほど前に北野武が「何時になったらマスクもしないで他人との距離を気にしないで外を歩ける時が来るのか」と言っていたのは、尤もだと思って聞いた。



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