新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月1日 その2 少し気になった事

2021-02-01 17:11:03 | コラム
千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希君:

先日のTBSの張本勲の「喝」の時間に登場した里崎智也が、佐々木君の自主トレとかの投球を見て「あんなに緩い投球をしているようでは、今シーズンには余り期待できない」とかなり率直に辛い評価をして見せていた。確か捕手を立たせたままでの21球だった記憶があるが、私の目には単なるキャッチボールの延長のように見えた。自主トレとやらであれば、あんな程度かという印象だったが、里崎は緩いと見たのだろう。マスコミ報道では、佐々木君は未だプロの身体になっていないのだから、ロッテも百戦錬磨の吉井コーチに育成を任せているのだと報じられていた記憶がある。

しかし、その直後だったかにキャンプ入りを控えての練習の絵が出た。その時の佐々木君はと言えば、身体にピッタリとついたトレーナーとでも言う着衣だったので、その体格がハッキリと見えていたのだった。それは私の目には「余りにも細すぎる。未だプロの投手の体格になっていないな」と見えた。ズバリと言えば「あれじゃー、不味いだろう」なのだ。昨年採り上げた野球関連の論評の中で「ソフトバンクホークスがどのように育成選手を育て上げていったか」というのがあった。

ご記憶の方もおられると有り難いが、その手法は「各選手たちの身体とポジションに合わせて、ひたすらウエイトトレーニングで体幹を鍛えて身体を作り上げる事を優先した」という点だった。一例を挙げておくと、読売を一捻りした石川柊太投手が軽々と150 kmの速球を投げていたのは、この訓練の賜物だった。このようにコーチ陣が各選手の適性を見抜いて、各自の体格に合ったようなウエイトトレーニングを重要視して鍛えておくという手法は、日大フェニックスの橋詰監督がアメリカ仕込みで採用していた。私の疑問はロッテはそういう基礎の訓練をしていたのかという点。

私は何も佐々木君の裸の筋肉を見た訳ではないが、プロに在籍して1年経ってもあの細さでは、少しおかしいのではないかと感じたまでだ。井口監督はMLBの経験者であるのだから、アメリカ式の選手育成方を心ていないはずはあるまいし、確か吉井コーチもMLBに行っていたと思う。だが、私が懸念する事は「吉井コーチのような経験者は基礎を教えるのではなく、プロの打者に対する投球術の指導者ではないか」という辺りだ。佐々木君の訓練は先ずは立派な理論を持つトレーナーに預ける事から開始した方が良かったのではないかと言う気がする。一寸気になった。



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