新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

井上尚弥は矢張り凄かった

2023-12-28 08:31:51 | コラム
期待の試合は地上波でもBSでも中継されなかった:

何故誰にでも気楽に鑑賞できるようにならないのだろうか。近頃は放送権料等に問題が発生するようで、ディジタルディバイドの境遇から脱出できていない時代に遅れた高齢者は、26日のような井上尚弥の胸がすくようなノックアウトの場面を生で見る事が出来なくなってしまうのだった。情けなくも腹立たしい時代になったのである。

事前に中継がないだろうと読んでいたところ、矢張り何とか言うネットに繋げないと駄目だと分かった。そこで「えー、ままよ」とばかり、YouTubeにその場面が出てくる事に期待して待っていた。という事は、井上尚弥が勝つものと決めつけてあったのだ。

YouTubeには解説付きも含めて沢山出ていたので、井上はタパレスが固くかたく守っていたガードの上から浴びせた世界中で最も強烈だろうと思うパンチで10回にノックアウトして見せてくれた。4回にもダウンを取ったのだが、ゴングに救われてKOには至らなかった。井上尚弥のパンチの威力は「凄い」とか「速い」などという形容詞か副詞では到底表せないだろう。

一部には「井上が苦戦した」と報道されていたが、井上は「それは違う。相手だってチャンピオンでノックアウトしようとして向かってきているのだ」と指摘したそうだ。尤もな言い方だとは思うが、試合をしていた彼が悠然と評論家のように語って見せた辺りに限りない自信と力量を感じた。

彼のように鮮やかに勝ってくれるスポーツ選手がいる事は「キックバック」だの「支持率の低迷」だの「強制家宅捜査」だの「検察と東京都に賠償を命じる判決(=冤罪)」のような重苦しくて暗い報道ばかりの時にあっては、気分爽快にしてくれる点が非常に宜しいと思う。それだけにチャンと誰にでも見えるように放映して欲しかった。


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