新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

近頃気になること

2017-05-27 09:00:09 | コラム
些か気になる加計学園問題:

私には如何に判断して良いのか容易に結論が出せない案件のように思えてならない。だが、どう考えても民進党を主体とする野党と朝日新聞の狙いは「前川前文科省事務次官を担ぎ出してでも安倍内閣に深手を負わせることが最大にして唯一の目標である」としか思えないのだ。朝日新聞は「安倍の葬式は我が社が出す」と言っていたような新聞だから、今回あそこまでやったのは特に不思議ではないと思う、

民進党は政権にあった頃からおよそ国益などを考慮したことがない連中の集まりだから、あの文科省内の文書を入手すれば居丈高になって安倍総理と内閣に揺さぶりをかけようとするのもまた当然すぎることで、マスコミが挙って民進党の尻馬に乗って大騒ぎするような案件でもないとしか思えない。

だが、菅官房長官が前川氏のいかがわしい場所に頻繁に出入りしていたことを採り上げて個人攻撃的なやり方で言わば先手を打ったようなやり方も、余り綺麗(fair)ではなかったとしか思えない。しかしながら、その点を責められた前川氏の「女性の貧困問題の調査の為」という釈明も到底理解出来るものではない。中央官庁の事務次官たる者の言動とは思えない。

前川氏の暴露的な記者会見の狙いが「安倍内閣がその権威を行使して所管の官庁に影響を与えて総理の友人の教育機関を優先的に扱ったことを批判すること」にあり、さらに「事務次官辞任に追い込まれたことに対する報復」であれば、自らその官庁の責任者として職責を果たせなかったことを反省するのが先ではないかと思うのだ。逆恨みに近いと思う。

国立大学の出身であり、官庁の勤務して国にお世話になり続けてきたことを忘れたかの如くに、行政の長である内閣を批判するのは如何なものかと思うのだ。だが、それを知るや民進党や共産党が飛びつくのはごく自然なことで、そこに朝日新聞が援軍として加わり、昨夜偶然に見ていたテレ朝の報道ステーションでも富川が懸命に共同通信OBの後藤を焚き付けていた。

私には本当に文科省と内閣府が官邸の意向を受けて取り決めたのか、あるいは忖度したのか知る由もない。だが、願わくは安倍内閣はごく普通に否定すべきことは否定し、認めるべきは認めて、民進党と朝日新聞の有志連合(英語にすれば”coalition”だが、近頃のマスコミが好むカタカナ語にすれば「コラボ」かな)の妄動を退けて貰いたいものだ。

だが、遺憾ながら情勢はそれほど簡単なことではないように、彼らは誘導してしまったように思える。見当違いの議論かも知れないが、今治を特区に指定することが正当だとの判断をした根拠があるのだったならば、所管の官庁が公表しても良いのではないのだろうかとすら考える。出来ないのだったならば、それこそ有志連合が喜びそうな問題ではないかと思う。

この世には「上の命令に従うとか、上司の判断には逆らえないとか、それどころか自分たちの手の届かないところからの指示はあるものだ」と思うが、それに逆らうこともなく実施しておいて、今更反撃の記者会見をすることが賞賛されるべき英雄的な行為なのかどうか、私には良く解らないのだ。一強態勢ともなれば彼らはあの手この手で攻めてくるものらしい。


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