新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月13日 その2 念の為

2018-07-13 13:59:47 | コラム
アメリカのホテルでは:

以下は、今朝ほどのハイヤットリージェンシーのチェックインカウンターに設置されていた Video checkout の看板の件です。ホテルの部屋のテレビのリモコンでチェックアウトが出来るということは、ご存じも方は多いと思いますが、アメリカでは当然のようにチェックインする時にクレデイットカードを登録しておかねばならないのです。これによって、何もあらためてリセプションまで降りていって伝票にサインしなくても済むという意味です。

これは、当時では「クレデイットカードも持てないような者は経済的にも社会的にも信用がないない」と見做す社会なので、ホテル側は食い逃げならぬ「泊まり逃げ」防止策で、予めカードの番号を登録させて危険を回避するという仕掛けです。極端に言えば、カードがなければ泊まれないということですが、持っていない方からは保証金(deposit)として、宿泊数に応じて現金を申し受けてチェックアウトの時に精算します。

この制度というか仕組みを初めてアメリカに出張される地方の工場の方に何度も繰り返して説明して「必ずクレデイットカードをお取りになって行かれるように」とご説明申し上げたのですが、そうせずに行かれた例がありました。そして、私が後から追いかけて、我が社がコーポレート・レートで予約したホテルでお目にかかると激高されていました。「御社は失礼なホテルを世話してくれた。我々の足下を見て法外な前渡し金を取られた」と言って。

よくよく伺えば「俺は借金をするのは潔くないから、カードなど持ってこなかった」と胸を張られました。そこで、それこそ「だから言ったじゃないか」と、再度ご説明申し上げて、やっと何とかご機嫌を直して頂けました。1980年代のことでした。それが今や「アリペイ」の時代です。いやはや。



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