マラッカもペナン同様、私の大好きなヘリテージハウスが点在している。
なので宿泊は、そういった古い建造物を利用したゲストハウスを利用した。
思ってた以上にデザインが可愛くてホレボレ♪
ちょ~ラブリ~~~
お隣の建物と繋がっているのがこういうヘリテージハウスの特徴だけど、オーナーが違うから修復状態もまちまち。
ホテル側はきちんとカラフルに塗り分けられているけど、お隣は全部グレー1色にしてしまっていてもったいない!と思った。
こういう建物を保存していく難しさだな。
このホテルは、全然手が加えられていなくて、内部は古ぼけている。
せっかくの素晴らしい建物で、細部のデザインなんて小粋なのに、惜しい。
・・・・・・・・・・・・・・・が、そんなだから一泊たったの千円くらいで泊まれるんだし、逆に有難い
内部はめっちゃ暗~い! 笑
夜になったら、2階なんて真っ暗。
初日深夜、まだ全然目が慣れなくて、チェックインして誰も居ないシーンとした2階に上がって「なんだこりゃ・・・・・・・・・・?」と躊躇してたら、いきなり真っ暗闇から老婆の英語の声がして、ビクッとして振り向いたらそこに皺くちゃの西洋人のおばあちゃんがぬっと居た時は、ほんと「幽霊出たーーーー!」と思って心臓飛び出そうになった! 笑
後からスタッフに、「あれは誰だ?」と聞いたら、頼まれても居ないのにいつの間にか住み込んでるどっかの国のおばあちゃんで、たまに出てくると聞いて笑った。
どんな存在やねん。
スタッフをしているのは、もうここに何十年も繰り返し来ているという超ウルトラリピーターの80歳越えのスコットランド人のおばあちゃんで、すっかり家族同然のオーナーから「人手が無いから、受付しに来てくれ」って頼まれて来て、もう何か月もここにいるという人だった。
朝でも晩でも、毎日ずっとロビーの椅子に座っているこのおばあちゃんと、世界各地から来てロングステイしているバックパッカーたちの輪に加わって、連日いろんな話をした。
バックパッカーたちは、もう何年も旅を続けている人ばかり。
「どこがいい?どこに行くのがオススメ?」と聞いたら、「ラオスがすごくいい!ラオスに行け!!」とやたらと薦められた 笑
彼らはこのマラッカにいつまで居るのかも決めないまま、毎日ダラダラと過ごしていた。
「こんなにずっと旅をしていて、資金はどうしてるの?」と聞くと、なるべく使わないように、使わないように気をつけて暮らしていると。
そしていよいよ資金が底をつくと、オーストラリアまで行ってフルーツピッキングとかの仕事を探して一年ぐらい集中して働いて、また旅に戻ると。
「いつまで旅を続けるつもりなの?」と聞いても、全く決めていないと言っていた。
いいよねぇーーーーー。
こういう自由な生き方、たまらなく好き。
自分は、日本人の中ではだいぶグータラな部類に入る人間だと思うけど、彼らのグータラぶりを見ちゃうと「自分、まだまだだな・・・・・・・・・・・」、と反省してしまう。
スコットランドのおばあちゃんは褒め上手で、毎日「その服、すっごく素敵ね!」とか、「その口紅はどこのメーカーのなんて色?ホントに似合う^^」とかいろいろ褒めてくれる人だった。
彼女は、いつもカラフルな服を着ていて、でもよく見るとどれもあちこち破れていたりしてだいぶ年季が入っていたけど、褒めてみたら「いいデザインでしょ?お気に入りでもう30年くらい着ているの」とか平気で言ってた。
自分が気に入っていれば、あれでいいんだよなぁ・・・・・・・・・と、破れるまで服を着たことなんて、無いよなぁ・・・・・・・と、毎日とっかえひっかえ、年に何十着も服を買う生活を、ちょっと見直してみようかなぁ・・・・・・・・・・・・・・と、自分の価値観を振り返るいいきっかけになった。
つづく。