株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(8.31.07)

2007-08-30 20:35:12 | 明日のモニタリング銘柄
「明日の注目銘柄」と銘打ったタイトルは、明日8月31日をもって一旦終了することとしました。理由は:

★明日という「不確実な日」をターゲットに、相場そのものをピンポイントで予想することに無理があること。特に日本市場はNY市場の影響を強く受けます。また、最近は為替動向もかなりの影響を及ぼします。

★8月17日のような市場全体の大幅下げがあった時は、「明日の注目銘柄」どころではないこと。

★そして、これまでも気がついていたことですが、OSC(オシュレーター)を中心としたテクニカル分析は、明日の値動きを予測するツールですが、明日が底であり、明日から反発体勢にあることは、実は明日になってみないと分かりません。時として、更に次の底があったりします。

★結果的に、これまでは底を経過して2-3日後に振り返って、あの時が底であったことが判明したりしております。監視を外したことが主因かと思います。

どのテクニカル分析ツールも同様な問題を抱えていることと思います。しかも最近は値動きが激しく、また短期での乱高下を繰り返しております。

こうした環境下で、少しでも戦績を上げるため、とりあえず思いついたことが、これまでのように「日替わり」で「注目銘柄」を変え、外れれば監視を外し、外した途端に切り返したり、といった肩すかしを減らすことです。

そのためには:

★できるだけ長期の業績優良銘柄を中心にモニタリング銘柄を絞り込みます。それだけでは生真面目な人生と同じで、面白みに欠けますので、時には出来高の多い仕手株系なども加えます。そこはご安心を。

★出来高が極端に少ないものはテクニカル分析が効かないこともあり対象から外します。これは割り切る以外にありません。僭越ながら、このブログの下手な影響度を下げる意味もあります。

★OSCの推移を確認しながら、そろそろ下げ切るであろうOSC値に近づいた銘柄を、「モニタリング銘柄」としてノミネーションします。

★そうしてノミネーションされた銘柄は、日々OSCその他のテクニカル指標のトラッキングを行い、このブログで日々総括します。その段階で外すこともあるし、継続モニタリングすることもあります。相場全体が急落して多数の銘柄がモニタリング対象になった場合は、押し目からの反発度合いをみて選別するようトライしてみます。

★そうしたモニタリングによって、筆者が考える「買い(或いは売り)のツボ入り」をした銘柄について、「明日のツボ入り銘柄」としてリストアップします。

しばらくは、これまでのような明日を限りのピンポイントでの予想ではなく、もう少し日柄に厚みを持たせながら、場合によっては数日から1週間程度のモニタリングを継続し、その中から買い時に達したと思われる銘柄をリストアップする方式へと変更してみます。

この新方式をしばらく続け、モニタリングやツボ入り銘柄のスクリーニング方法を洗練させてみて、その結果を評価して、更に改良を加えるかどうかをレビューしてみたいと思っております。

以上の目的はもちろん筆者自身の戦績を上げるためであります。しかし、ブログは公的な側面を持っていることも承知しております。ましてや、このブログは「団塊の世代のための」という副題を付しております。読者は何も団塊の世代に限りませんが、特に株式に経験の浅い方々が、株式市場に潜む「魔物」に捕まり市場から早期撤退することがないよう、筆者のささやかなる経験をこのブログで公開して、株トレードを長く楽しめるノウハウを共有することにあります。こればかりは、勝ち続けなければ長く楽しめません。

今日は、新方式への橋渡しの日ということですので、主としてモニタリング銘柄をリストアップすることとし、もしツボ入り銘柄があればそれも加えてみます。

なお、NYダウや日経225先物が日経225平均の明日の相場に大きな影響を与えることから、同じOSCを主体としてのテクニカル分析を「市況テクニカル分析」と銘打って、冒頭にコメントすることとします。

タイトルは明日からは、「明日のトラッキング銘柄(9.3.07)のようになります。

テクニカル用語の簡単解説

【市況テクニカル分析】

NYダウは朝のブログで書いたとおりにOSC、RSI売買判断指数を8月に入っての最高値に伸ばしております。ここは特段の材料がない限り、これまでの地合から言って、上げ一休みか反落の方向にあります。

対する、日経先物は今日の終了にかけて少し戻し、OSCは52%、RSIも42%と伸ばし、これは7月24日以来の高い水準です。日経平均のOSCは何と7月17日以来の高さとなっております。

つまり、いつ反落してもおかしくはない状態です。明日の前場は上げる体勢での終了ですが、NYダウ次第では一気に朝から反落という事態も考えられます。

なお、マザーズ指数はOSCを5%落として44%になっており、8月1日の49%から8月17日、18日の26%を経て、昨日29日の49%までへの駆け上がりで、ひとまず一服といった形です。

【モニタリング銘柄】

1.2142ユー・エス・ジェイ
 OSCは+1%の42%でコンバージェンス。この株のOSCの直近の最低値は7月17日の37%です。そのあたりまでの下落は想定しますが、究極の指数値は既に上場来安値を更新中です。明日は今日の安値の69Kレベルが破られれば、8月17日の安値68Kが死守されるかどうか注目です。ちなみにRSIは+2%の38%です。25%を連チャンで付けた8月16、17日よりも高い水準にあることに留意。

2.2413ソネット・エムスリー
 今日318Kで一旦撤退しましたが、310Kまで押された時はすかさず買いが涌いて出ておりました。皆さん、押し目をじっと待っているようです。引き続きモニタリング銘柄とした理由は、OSCは3日連続上昇し47%まで伸ばしておりますが、RSIの方が昨日より更に2%落として17%と低迷しているためです。なお、究極の指数値は4月13日のそれに29日に並んでおります。後はRSIがプラ転しての推移なら切り返し基調は確実となるのですが、少々地合が悪い方向に行っているため、押し流された場合は、仕切直しとなりますので注意。

3.6492岡野バルブ
 これは出来高の面でチョイと難があるのですが、ひと頃は数十万株の出来高を「誇って」おりましたので、再々度の「原発祭り」に備えてのモニタリングです。OSCは昨日底を打っての+1%の34%とコンバージェンス。RSIも+4%の44%です。指数値は昨年12月のデータでは最低値を更新中です。後は祭り次第かも知れませんが、そろそろプラ転終了した日に仕込んでおく手もありか。

4.6217津田駒
 この株OSCが30%台に突入したら買いです。今日はまだ-2%の47%です。RSIは+8%の54%に上昇しておりますが、これは8月10日の61円も下げた日のデータが外れたためでしょう。何しろ中国特需で好決算をマークしている会社です。押し目は買いが必ず入る筈。モニタリング開始。

5.6315TOWA
 27日OSCを31%に落としてから、下げ続けております。今日も安値は906円までありました。17日のあの下げの日の896円が意識されるところですが、そこで下げ止まってからは反発に転じるかと。半導体後工程用製造装置の大手ですが、8月6日に中間期の減収・増益を発表しておりますが、そこからの下げがどういう訳かきつい。来期見通しもほぼ四季報通りです。PERも15倍少々。指数値は17日のそれにあと4円の下落で到達。

6.6908イリソ電子工業
 OSC、RSI、指数値ともに最低値レベルまで落ちております。8月9日には確かに1Q営業減益、利益微増とのぱっとしない決算発表でしたが、来期は四季報予想通りであり、ここはPER12.66倍まで押されております。そろそろ反転に転じるか?昨日の2620円が底となるかどうか、明日の引け際までの動きに注目です。

7.8924リサ・パートナーズ
 これもOSC、RSI、指数値ともに最低値レベルです。不動産全体がいかれておりますので、この株も死んだような状態です。しかし、筆者の家にいた蜘蛛と同じく、じっとしていても死んでいる訳ではありません。しずかに網を張って獲物を待っています。この株はその蜘蛛と同じ程度の忍耐力がいるでしょう。OSCが今は35%ですが、過去は33%という記録があります。これを下回って20%台へ突入して、そこからのプラ転の勢いがあれば、その日に買いということになりますが、果たして筆者の蜘蛛の行き末と合わせてどうなることやら。。ねぇ、リサちゃん。

【明日のツボ入り銘柄】

・6136オー・エス・ジー
 精密切削工具大手。自動車向けが6割というのが、このところの円高やら何やらで自動車メーカーともども売り込まれているのかも知れません。しかし、今日やっと昨日の1338円という安値を割り込まずに、OSC(35%→38%)、RSI(14%→21%)へと好転。今日も後場は1407円あたりたネックラインとなっておりましたが、これを抜けて1420円を超えるようなら本格反転か。押し目があったとしたら、1338円を再度試して、そこで耐えられるかどうかが1つの目安です。そこを破られれば仕切直しとなります。筆者は今日1402円で手当するも、引け際の下落時に明日の市場を「悲観」して1円安で一旦手放してしまいました。その後少し上昇しての終了です。このところの低迷は2Qの増収、営業減益(1Qよりは改善)が理由かと思います。

【番外銘柄】

チョイとツボ銘柄が少ないので、超強気ならという意味での番外銘柄を1つ。筆者が以前から注目している6263プロデュース。ついに今日は直近7月4日の高値362Kが見えるところまで迫りました。8月17日のあの暴落の日に、経常利益で前期比2倍。来期も四季報の18億円の経常利益予想を2億円上回る決算を発表。3Dアプリケーションによる製造工程革新の技術を保有。これぞ誠の新興銘柄かと思います。明日は、この高値を一気に抜いてしまうのかどうか注目。OSCは既に74%に達しておりますが、8月8日には81%までマークしておりますので、まだ売り方は動けないでしょう。

以上です。このような感じに衣替えしますが、今日は初回ですので文章がだらだらと、いつものように長くなっております。もう少し簡略化して書くようにしたいと思います。但し、「株に出会う」のタイトルに負けないよう、銘柄紹介については字数を割きたいと思っております。今日はご覧のように、かなりの銘柄が既に高値圏に到達しており、これといった銘柄が挙がっておりません。逆に言うと、低迷中の中心のノミネーションになっているのかも知れません。

何かご意見・ヒントがあればお寄せ下さい。筆者の能力だけではこの魑魅魍魎の世界に立ち向かうのは少々難儀かと思う今日この頃です。

補足:3882紀州製紙が大変な仕手戦に入っております。明日は205円から212円までは届くのでしょうが、その上は220円あたりまでか。最高でも230円までと思います。押し目を狙うのも面白いかと。呉々も火傷には自己責任で注意。空売りもあります。
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テクニカル指標でのNYダウ評価

2007-08-30 11:14:34 | 株に出会う
NYダウのデータを採りだしてから、少し時間が経過しましたので、その特徴をぼんやりと眺めていましたら、他の銘柄と同様に、OSCに加えて、RSIの急落時からの反発が往々にして見られるようです。

まあ、このことは半ば常識化していることと思いますが、要するに筆者の場合は14日間のRSIをみておりますが、上げ下げの数値の度合いを示すのがRSIですので、それが急落するということは、一時的にせよ、売られすぎを示すサインとなります。

ところでNYダウのRSIは28日に相場が急落していた時には、前日の44%から32%へと急落しておりました。このRSI、必ずしも相場自体の上げ下げに連動しないのが特徴です。例えば、ダウ平均が387ドル下げた8月9日は前日の43%から39%への4%の下落に留まっておりました。そして、翌日から更に下落が続いて8月16日に最安値をマークしておりますが、その間のRSIの推移は、36%、39%、34%、36%、そして40%です。何か不気味に安定しておりますね。

コンバージェンス(終値は落ちているのに、RSI値が上がっていること)を2回重ねて、やっと8月17日に急反発したのです。

注目すべきは、RSIは上記のように少し上げたり下げたりを繰り返しておりますが、OSCの方は、一貫して下げております。8月9日の387ドルの下げの前日に53%をマーク、その後は49%、43%、41%、40%、そしてあの最安値を付ける前日は29%と急落し、翌日8月16日に12517.94ドルという最安値をマークしているのですね。

このように、短期とはいえ、OSCのトレンドとRSIの動きを組み合わせて見ることにより、より精度の高い予想がテクニカル面でできるのではないか、昨日の「失敗トレード」の反省から今朝再認識するの至りました。

昨日のNYダウの急反発ではRSIが32%から51%へと急上昇しております。

すると、一体明日のNYダウはどうなるの?との声が聞こえてきそうですが、細かい解説は省略するとして、筆者の独断的予測は「下落」です。

理由は一言でいうと、今回の戻しが「急過ぎる」ことに尽きます。

よく騙しの上げというのが個別銘柄でも見受けられます。誰かが操作をしていることもありますが、烏合の衆の集団心理が一時的に上に炸裂し、後に続く烏合の衆がいないため、一斉に先発の烏合の衆が逃げ出すという、いわば欲と欲との絡み合いが、こうした現象を引き起こしだろうと考えております。

昨日のNYダウは、この烏合の衆同士の欲と欲の絡み合いが、ある種の頂点に達した時に見られる現象かと。。

それにしても、外れても外れても懲りずに、よくもまあ人様のことを勝手に都合良く後解釈するものだと、半ば自分にあきれている次第。こんな理屈はいくらでも思いつきますね。要は実戦に生かすことですが、髪を振り乱して乱痴気騒ぎに興じている烏合の衆を手玉に取るのは意外と大変です。何故なら、筆者もその烏合の衆の一人だから?!?

最後に癪だから、上のテクニカル理論?を、「烏合の衆理論」とでも勝手に名付けておきましょう。

-----前場の状況-----

前場の東京市場は、シカゴCMEが16375円で返してきたにもかかわらず、16270円始まりでそこがほぼ天井となっております。かといって、大きな調整をする訳でもなく、円相場をしばし睨みながらの攻防か。しかし、テクニカルには、特に先物が切り返しの体勢が鮮明です。OSCは53%にも上げており、これは7月24日以来の高い値ですので、今日の引けまでに一旦ポジションを手仕舞っておくのが良いと、テクニカルにはサインを出しております。もちろん、NYが更に上げて為替も円安に振れれば、明日の前場に勢いが持ち越されることはありますが、少しリスクが高いのではないかと思います。持ち越しのうち2413ソネットM3は318Kで売り、ホールド中は、アンジェスMGと今日4000円で拾った東邦チタニウムのみです。チョイと地味銘柄を買いすぎました。朝の寄り天での利確どころか更に押される始末。こういう株は何時上げるのか見定めるのが難しいものです。特にアンジェス。
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