goo blog サービス終了のお知らせ 

株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

レーザーテック立ち上がり概況(8.25.2025)

2025-08-25 10:38:30 | 株に出会う
久しぶりに6920レーザーテックの立ち上がりの値動きを監視しておりました。NY市場での株高やSOX指数高を受けて、16175円と130円高で始まりました。
 
問題はこの急峻な上げが、その後、どのようなチャート力学が働いて上下するかです。
 
上げた段階では売買指数は130%を超えておりましたが、節目の144%は突破しきれず。
また、OSCは前日比でプラ転はしておりましたが、節目の50%には届かず、といった状況でした。
 
3分足チャートを見ると、かなり急激な立ち上がりの形。どこかで反動が出るのではと監視を継続しておりました。
 
すると、徐々に売りが勢いを増し、売買指数も100%に近づいておりました。
 
この段階では、100%割れからの一旦の反発と、割れてからのさらなる下落の2つが想定されておりました。
 
更に見ていると、100%割れからの回復どころか、どんどんと売りが優勢になっていくではありませんか。そして、前日比でマイ転したあたりからは急激な下げに見舞われております。

問題は、この下げがどこで止まるか? ということです。
 
ここでテクニカル指標の出番となります。
 
レーザーテックの様々な指標のうち、もっとも直近に近いベースラインは、8月13日の終値の15790円でした。この日は総合指数が1.000超となってプラ転した日。この日の終値が破られるとテクニカルにはリセット状態となってまずい。
 
一旦、自然落下状態で総合指数が何と、1.000割れを演じておりました。しかし、ご覧の通りに今日の安値は9時16分の15800円です。分足チャートを見ている方は、恐らく、先週金曜日の朝方の抵抗ライン突破時の15800円を意識していたのでしょう。綺麗にこのラインにタッチしてからの急激な立ち上がりは見事でした。
 
問題は、この15800円のラインをどうやって事前に見抜くかということになります。そこで、後講釈は承知の上で、筆者のテクニカルサインを見てみます。
 
様々な指標でベースラインを設定しておりますが、もっとも直近のベースラインは、レーザーテックの場合は総合指数が1.000を回復した8月14日の15790円でした。

今日の安値は15800円。先週金曜日の立ち上がりからの一気抜けのレベルも15800円。
 
つまり、8月14日のベースラインの15790円での買い待ち受け。もしくは売り待ち受けが正解となります。
 
実際のトレーディングでは15800円にタッチしてからの一瞬の値動きを判断して、反発の力が強いのか、それとも、まだ下への下落圧力が強いのかの見極めをして、売りか買いの判断をすることとなります。レーザーテックに限らず、急激な下落、または上昇に対しては、必ず反対の力が働くものです。
 
ここは買いをベースライン辺りにセットして、買い待受をするのが正解ということになります。もし、そこから反転して、さらなる下落に見舞われたら、ベースライン割れが確かとなった段階での損切りと相成ります。今日の流れからすると、その確率はかなり低かったのではないでしょうか?

それが、ベースライン(直近)に基づくテクニカル売買ということになります。株はランダムウォークすると言われますが、市場参加者全員の何らかの思惑が必ずありますので、その思惑をデータで読み解けば、今日のような待ち受けでの売買も有効になるのではないでしょうか?
 
以上、ご参考までに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NY市場概況(8・12・2025)

2025-08-13 06:14:46 | 株に出会う
8月12日(火)のNY市場概況です。

1.NYダウ
 7月30日の終値の44461ドルがベースラインですが、今日はほぼこのラインあたりで終了。総合指数とMAX値を混合した計算式を使用しておりますが、
ダウは11日に0.00のMIN値をマークしていました。つまりMIN値点灯。ここからはさすがに一旦反発したようです。

2.Nasdaq
 総合指数が6日にプラ転してからは、6日の終値を7日に安値が一旦割り込みましたが、その後は順調に上値を伸ばしております。ちょっと手が付けられない状態。7月29日以来のMAX値の点灯までおまけ。

3.S&P500
 7月31日の総合指数のマイ転の時の終値6339ドルがベースラインですが、8日からは3日連続で堅調に安値がこれを上回り続けております。総合指数は今日でほぼ1.000に到達。なんと、0.99997という際どい数字。

4.ドル・円
 4日以来の総合指数のマイ転。今日の終値がまたベースラインになっております。147.84円。MAX値を最後にマークしたのが7月31日。その時は150.77円と大台を回復しておりましたが、翌日の高値が150円台をマークしたものの、その後は140円台後半でもみ合っております。

5.米10年債利回り 4.291%(+0.14%)

6.VIX指数 14.73(-1.52)

7.SOX指数 5841(+170)

8.バルチック海運指数 2038(-13)

9.レーザーテックADR株価 15789円(+360円)

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

株式テクニカル分析について(1)

2025-07-26 12:13:03 | 株に出会う
土曜日の号外として、今、精力的にOSCをベースとした売買関数式のチューニングを進めておりますが、今日は、7012川重を例にとって、今の段階で到達した、もっとも立ち上がり、そして、下り坂銘柄の抽出のための関数式について、できるだけ分かりやすく解説します。

■ 現時点で辿り着いた基本的な四本足分析の方法。

 1.最初に過去30日間程度のOSCのMIN値、MAX値を求めます。
 2.日付が新しい方のOSCデータを採用します。(A)
 3.2で採用した日のVR改を求めます。(B)
 4.2で採用した日の終値を求めます。(C)

以上、あくまでも信頼度の高いOSC値をベースとして、(B)、(C)の値を求めることに留意してください。

 5.当日のOSC(D)、VR改(E)、終値(F)を求めます。

この後のパターンは以下に分かれます。

 6.当日安値<(F)、当日終値>(F)、当日OSC>(A)、
   当日OSC>前日OSC、当日VR改>(B) → 逆転BUYパターン。

 7.当日高値>(C)、当日終値<(C)、当日OSC<(A)、
   当日OSC<前日OSC、当日VR改<(B) → 逆転SELLパターン。

この他にも、当日安値、高値がベースラインとなる値段より上、または下で始まる場合がありますが、その場合は、上記の逆転BUY、順当BUYに代えて、逆転売り、順当売り、とのサインが出るようにセットしてあります。

「順当」であることの条件は、あくまでも、ベースラインの値より上、または下であることと、前日OSCと当日OSCの比較でのトレンドを加味しております。

特に、逆転XXというのは、相場転換が完了した直後に現れます。従って、それらに注目して当日の売買に役立てるのがよろしいかと思います。
従って、今後は「MIN/MAX情報」のブログカテゴリーに代えて、「明日のテクニカル分析」と称して、ブログの更新を図りたいと思います。

表題の川重を例にとっての分析は、別ブログとしてアップします。

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日、引っ越しのため更新が遅れます

2025-06-09 05:57:44 | 株に出会う
本日、引っ越し(ブログではありません。生身の私です。)のため、ブログの更新は遅れます。

引っ越し先では、既に10Gの光回線が使える状態ですので、データの更新は出来る予定です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リーマン下落と今回の関税下落との違い

2025-04-13 05:26:24 | 株に出会う
これまでのNY株の回復度合いを見て、今回の関税戦争を起爆剤とした下落についても、ここで買えばいずれ上昇軌道に回帰するとの期待から、個人投資家を中心に底値を拾う動きが活発なようです。

逆に機関投資家は、過去の大幅下落の時と同様、3ヶ月決算を睨んでの売りが優勢になっているようです。しかし、あのバフェットは既に高値で相当な株を現金化しており、ヘッジファンドなど短期筋とは真逆の動きをしております。

今日は、これまでの筆者の経験(といってもここ20年ほどですが)から、本当にNY株は上昇軌道に速やかに回帰するものなのか、特にリーマンの時との差を見ながら検討してみました。

<リーマン時の下落の特徴>
・住宅担保債券を巧妙に仕組んで、世界の投資家に売りさばいていた。
・住宅価格が上昇している限り、その債券の「やばさ加減」は露呈せず。
・CDSを相互に掛け合ってリスクを担保していた。

従って、住宅価格の下落が誰の目にも明らかになった途端に、上記のやばさ加減が一気に露呈。ほんの少し前まで好決算を叩き出していたはずのリーマン・ブラザーズが、この逆流に飲み込まれてたったの数週間で破産。

これを機に「世界金融恐慌」なる大きな災禍が金融市場を襲いました。
この危機に対して、世界の金融当局はなるふり構わずに公的資金を投入しました。そして、当時の中国が巨額の開発投資を振り向け、世界の経済のシュリンク状態を除々に取り除いていくことができました。

要するに、金融システム危機だった訳です。そして、これを何が何でも収束させないことには、貨幣のやりとりをベースとした人々の日常の生活がなりたたない、つまり資本主義がなりたたない金融システム上の危機だったということですね。

<今回の下落の特徴>

・資本主義を支えてきた自由貿易体制へのアメリカの離脱要求。
・戦後の世界秩序を支えてきたアメリカの役割のアメリカ自身による終焉化。
・その背景にあるのは資産格差の拡大による一般の人々の怨嗟。

以上のことが背景となり、トランプ大統領を再度生み出し、今回の関税戦争を通じてのアメリカの覇権国家からの下野による、戦後の世界の秩序を根本的に変えることによる、資本主義体制の延命を狙った動き、と考えることができるかと思います。

リーマンの時は資本主義体制を是としての、金融システム上の動乱の収束が対応策であったのに対して、今回は、資本主義体制そのものの延命をかけての、まずは関税戦争をしかけて、戦後の世界秩序の組み直しを行う動きという風に理解するのが妥当かと思います。

このような資本主義体制に基づく世界秩序そのものの組み直しという動きは、単に金融システムの再興を行うのとは次元が全く異なる話です。

つまり、ヨーロッパ中世の宗教的信仰に支えられた社会が資本主義を胚胎し、それが今日まで何とか続いていたが、今回は資本主義体制の上記のような根本的な危機に対する処方箋がないまま、まずは関税戦争という戦争がアメリカという巨大資本主義国家により仕掛けられた、という見方ができます。

このように考えると、リーマンの時のように株価はいずれ右肩上がりの軌道に戻る。従って、今のこの底値で買わなければどうする、という個人投資家の動きは、極めてリスキーであることを認識しておいた方が良さそうです。

事態はこれまでとは全く異なります。

今回はアメリカを中心とした戦後世界の資本主義体制を揺るがす事態です。実際の着地点は全く見えません。従って、今が底だと思って株式を難平(買い増し)しても、更なる大きな下落に見舞われ、いわゆる難平地獄に嵌まって資金的に行き詰まり、市場からの退場を余儀なくされる恐れがあるということだけは、個人投資家の方々は認識しておいた方が良さそうです。

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする