久しぶりに6920レーザーテックの立ち上がりの値動きを監視しておりました。NY市場での株高やSOX指数高を受けて、16175円と130円高で始まりました。
問題はこの急峻な上げが、その後、どのようなチャート力学が働いて上下するかです。
上げた段階では売買指数は130%を超えておりましたが、節目の144%は突破しきれず。
また、OSCは前日比でプラ転はしておりましたが、節目の50%には届かず、といった状況でした。
3分足チャートを見ると、かなり急激な立ち上がりの形。どこかで反動が出るのではと監視を継続しておりました。
すると、徐々に売りが勢いを増し、売買指数も100%に近づいておりました。
この段階では、100%割れからの一旦の反発と、割れてからのさらなる下落の2つが想定されておりました。
更に見ていると、100%割れからの回復どころか、どんどんと売りが優勢になっていくではありませんか。そして、前日比でマイ転したあたりからは急激な下げに見舞われております。
問題は、この下げがどこで止まるか? ということです。
ここでテクニカル指標の出番となります。
レーザーテックの様々な指標のうち、もっとも直近に近いベースラインは、8月13日の終値の15790円でした。この日は総合指数が1.000超となってプラ転した日。この日の終値が破られるとテクニカルにはリセット状態となってまずい。
一旦、自然落下状態で総合指数が何と、1.000割れを演じておりました。しかし、ご覧の通りに今日の安値は9時16分の15800円です。分足チャートを見ている方は、恐らく、先週金曜日の朝方の抵抗ライン突破時の15800円を意識していたのでしょう。綺麗にこのラインにタッチしてからの急激な立ち上がりは見事でした。
問題は、この15800円のラインをどうやって事前に見抜くかということになります。そこで、後講釈は承知の上で、筆者のテクニカルサインを見てみます。
様々な指標でベースラインを設定しておりますが、もっとも直近のベースラインは、レーザーテックの場合は総合指数が1.000を回復した8月14日の15790円でした。
今日の安値は15800円。先週金曜日の立ち上がりからの一気抜けのレベルも15800円。
つまり、8月14日のベースラインの15790円での買い待ち受け。もしくは売り待ち受けが正解となります。
実際のトレーディングでは15800円にタッチしてからの一瞬の値動きを判断して、反発の力が強いのか、それとも、まだ下への下落圧力が強いのかの見極めをして、売りか買いの判断をすることとなります。レーザーテックに限らず、急激な下落、または上昇に対しては、必ず反対の力が働くものです。
ここは買いをベースライン辺りにセットして、買い待受をするのが正解ということになります。もし、そこから反転して、さらなる下落に見舞われたら、ベースライン割れが確かとなった段階での損切りと相成ります。今日の流れからすると、その確率はかなり低かったのではないでしょうか?
それが、ベースライン(直近)に基づくテクニカル売買ということになります。株はランダムウォークすると言われますが、市場参加者全員の何らかの思惑が必ずありますので、その思惑をデータで読み解けば、今日のような待ち受けでの売買も有効になるのではないでしょうか?
以上、ご参考までに。