株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

休日のバッハ(4.30.11)

2011-04-30 08:21:43 | 休日のバッハ
今日の「休日のバッハ」は、トリオソナタ第2番ハ短調(BWV526)から第2曲のラルゴです。

このトリオソナタは本来はオルガン用の曲ですが、フルートやオーボエと通奏低音の組み合わせで演奏されることも多い曲です。バッハは、このトリオソナタを息子達のオルガン練習用に作曲したと言われております。

今日は、この曲の良さをしみじみと味合わせてくれたピアノ2台による演奏をお届けします。

ピアノという楽器は、こうやって聴いてみると、特に短調の曲特有の哀愁を帯びた音色を出すのに最適のようです。

曲そのものは単調なメロディとリズムが流れて行くように見えますが、あえて喩えてみれば、きらびやかな水彩画ではなく、日本の水墨画のような枯れた印象を残す曲ですね。しかし実に味わい深い演奏となっております。

恐らく、ロマン派やオペラのような音楽に慣れた方は、この曲にある種の退屈を覚えることでしょうが、人生も黄昏時になるまで生きてきた方々に対しては、過去の喜怒哀楽に対してしみじみとした感慨を惹起させる曲かも知れません。

ピアノ演奏は、ベルギーのクロディーヌ・オルロフ(Claudine Orloff)とドイツのブルカルト・シュピンラー(Burkard Spinnler)です。このサイトの左の女性と右の男性です。何だか兄妹のような雰囲気ですがご夫婦です。道理で息があった演奏です。不思議と顔の雰囲気まで似ておりますね。

こうした地味だけれども心を豊かにしてくれる音楽を、ピアノという楽器を介してバッハの中に見つけることも、生きている楽しみの1つです。

いつものように、ここをクリックウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。
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市場概況(4.28.11)

2011-04-30 07:48:43 | 市場概況
4月28日(木)の市場概況です。 先物は午後3時15分現在。 下に29日の海外市況

◆日経先物:9870円(+160円)OSC59%(+6%)4月26日のOSC45%、終値9550円から上昇に転じる。RSIは60%(+1%)
◆日経平均:9850円(+158円)OSC61%(+6%)4月19日のOSC43%、終値9441円から上昇中。RSIは53%(-1%)
◆TOPIX:852(+12)OSC58%(+7%)4月19日のOSC41%、終値828ポイントから切り返し中。RSIは49%(+-0%)
◆マザーズ指数:473(+7)OSC69%(+1%)4月12日のOSC40%、終値428から切り返し中。RSIは80%(+1%)

◆騰落レシオ(25日間)
 東証1部:90.9%(+6.2%)-4月28日現在。
 マザーズ:97.42%(+5.7%)-4月28日現在。

◆10日高値移動平均値超の銘柄比率52%(+14%)
◆10日安値移動平均値未満の銘柄比率15%(-10%)

朝の9時半頃を底にして、円高が進行する中、先物がぐんぐんと値を飛ばしましたね。TOPIXが850ポイント奪還です。これを境にして金融機関の含み損が消えることから、昼休みにチェックしていた8316三井住友FGが引けにかけてまさかの高値更新。2474円超えで買いの準備はしておりましたが、いつもながらに何度もこのラインを挟んで揺さぶりをかけられているため、動意付いた時に追いかけが出来ず。

結局、今日のトレードは朝方の3859シナジーMの動意付きのタイミングで仕込んだ4155円の買い玉を前場に25本線を割り込んだところで処分。結果的には早かった。同時に仕込んだ1408サムシングHDで少し取り返すも微損。

そして極めつけは、ロットを押さえての3632グリーの1647円での空売り。こういう昇り竜を売りで持ち越すのはあまり気分のいい物ではありませんが、来週月曜日のピボット値が何と1715円となっており、今日より100円以上も上げているのを見て、そして、大引けに伸び悩んでいるのを見ての売りでした。まあ、1700円超えに来週になるなら、これはあえなく撤退します。

以下は29日の海外市況

◆ドル・円:81.18円(-33銭)OSC31%(-1%)4月22日のOSC39%、終値81.92円から円高へと切り返し中。 RSIは16%(-1%)
◆ユーロ・ドル:1.481ドル(-0.001ドル)OSC59%(-8%)4月18日のOSC57%、終値1.424ドルからユーロ高へと転じる。RSIは69%(+2%)
◆USドルインデックス:73.03(-0.09)50MA(75.74)への下方乖離幅を保ちつつ下落し最下限を突破。
◆米10年債利回り:3.32%(-0.02%)50MA(3.44%)を割り込んで下落中。(29日現在)
◆米3ヶ月国債:0.04%(+-0.0%)対10年債スプレッド:3.28%(-0.02)3%切ると要注意。(29日現在)
◆NYダウ:12811ドル(+47ドル)OSC76%(-1%)RSIは72%(+4%)4月18日のOSC50%、終値12201ドルから切り返し中。
◆Nasdaq:2874(+1)OSC81%(+-0%)4月18日のOSC50%、終値2735から切り返し中。RSIは71%(+5%)
◆上海総合:2912(+24)OSC37%(+7%)4月28日のOSC30%、終値2887から上昇に転じたか?RSIは32%(+7%)
◆VIX指数:14.75(+0.13)50MA(18.73)にタッチするも下限付近に下落中。
◆WTI原油先物:114.0ドル(+1.14ドル)50MA(104.85ドル)に一時近づくも、高値更新からの大幅下げ調整からの切り返し中。
◆CRB指数:370.56(+4.25)50MA(357.34)を割り込んだ後、再度上昇し高値更新からの大幅下げが止まって切り返し中。
◆NY金:1563.2ドル(+27.3ドル)50MA(1443.94ドル)に接近後急反発し高値更新中。
◆バルチックドライ指数:1269(+10)50MA(1398)をついにデッドクロスし更に下落中も2日連続反発。(28日現在。)
◆シカゴCME(円建て):9935円(+65円)-前日と変わらず

-----28日の市場コメント----

NY株はGDPが減速しようがどうであろうが、好決算を素直に受け止め最高値更新。但し、ナスダックはOSCも81%にまで達しており微増です。このOSCが81%というのは昨年5月以来の記録にはありません。筆者の記憶でもこれは一旦売りの水準。ダウの77%は2月18日の81%よりも低い水準ですが、これも上げすぎ。(但し、この時はRSIも91%という高水準でした)この81%という数字は2月22日のダウを見ても翌日大幅下落。

まぁ、テクニカルだけで決まる物ではありませんし、オーバーシュートは相場につきものですが、そろそろ頂点が近いことだけは確かでしょう。

GDPが減速したことでドルが売られ、米国債は上げております。(これは景気が悪くなりかけると債券が買われる普通の現象)但し、商品市場はドル安が後押しし高値圏で浮遊中。VIX指数もそろそろ下への下げすぎが見られますね。

上海市場はNY株と逆にOSCも30%にRSIも25%にまで落ちてきており、こちらは底が近い状況です。

----29日の市場コメント----

基本的には28日と同様な流れが継続中。但し、商品市況の方はドル安分を超えて上昇しております。シカゴCMEの日経先物は円高が進行した分、前日と同値のまま。

それにしても29日も経済指標が悪化し、バーナンキ議長も失業率や住宅市場の低迷に言及するなど、経済を取り巻く環境が悪いにもかかわらずNY株がそれでも上げているのは、それにより金利上昇のタイミングが遅延するとの見方から来ております。

つまり、救急治療室からはかなり以前に一般病棟に移って、これまでの定期的な輸血(量的緩和)は停止する方針は一応示されるも、肝心の病巣(特に”震源”の住宅)が一時良くなりかけたものの更に悪化中であり、これでは輸血停止後すぐには退院させる訳にはいかないという主治医(バーナンキ)の見立てに甘く寄りかかり、これ幸いと、度々外泊してはブロードウェイあたりに出かけてはグルメ三昧をし、必死で体力向上に名を借りた飽食に努めている入院患者のようです。

しかし、病巣が残ったままこんな贅沢三昧の生活を続けるなら、血圧や血糖値の上昇など目に見えない症状(商品高)が現れるのも当然の理です。その危険信号をいち早く察知することに長けた脳の一部(ゴールド)は、これ以上ないような警鐘を鳴らし続けておりますが、世界中の既知の友人(新興国)からの花束の贈呈により、見かけ上ではあるにしても、現在の気分&体調が良い(企業業績)のをいいことに、それを無視し続けている、非常にたちの悪い入院患者が、ウォール街という地で多数跋扈しているのが現状かと。。。
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今現在の日本の最大の危機とは

2011-04-29 18:44:43 | 金融全般
今朝、偶然スイッチを入れたNHKで、今回の大震災の補正予算審議のTV中継が行われておりました。他称(あるいは自称)、政界の水戸黄門、渡部恒三氏が「こんな時に政争に興じている場合ではない」と、いつもの調子で、涙ながらに田舎芝居顔負けの熱の入った演説をしておりました。

このやりとりを微笑みながら聞いて、しきりに頷いている多数の与野党議員を見て、一体この国の政治家はどういう人種なのだろうかと思いました。

国会議員は、当面の大震災の復興のための緊急処置を講じることはもちろん必要ですが、それだけに終わってしまうのなら、村議会議員と全く変わりありません。

もし国難と言うなら、より具体的にどういったことが国難なのか問題提起をし、それに対し、国家として今現在処するべきことを真摯に議論し、方向付けをしていくのが国会ではないかと思うのです。

「国家債務危機」(ジャック・アタリ著)、これこそが今回の大震災を契機として、何としても避けなければならない問題だと思います。

今、世界の耳目を集めているギリシャ。1800年から1949年までに計5回デフォルトをしております。その間ドイツも5回、イギリスは7回、ポルトガルも6回デフォルト。日本は戦後1回デフォルト。アメリカはまだゼロ回です。

とりわけドイツのデフォルトのケースが最悪ですが、これは、第一次世界大戦後にドイツに課せられた1320億金マルク(330億ドル)にも達する賠償金、当時のドイツのGDP比2000%にも及ぶ額に起因しておりました。

これはとても返済できる金額ではなく、その後、賠償金の延滞を理由にルール地方を占拠されたドイツは経済が破綻し、何と、マルクの価値が1兆分の1に下落するハイパーインフレに陥ってしまったのです。しかも、その後世界大恐慌が発生し、ドイツは再度強烈な不況に陥り、260億ドルにヘアカットし59年間払いにするヤング・プランが調印されました。

しかし、これでもまだドイツは賠償金の支払いが不能となり、1932年のローザンヌ会議で更に賠償金が30億金マルク(当初の44分の1)にまで減額されました。にもかかわらず、ドイツ経済は立ち直ることが出来ず、結局ナチスの台頭を許したのですが、そのナチスは賠償金の支払いを一方的に拒否。しかし、1990年のドイツ統一を機に支払いは再開され、何とアメリカへの債務は2010年10月4日に完了。完済までに89年を要したことになります。(しかしまだ他国への債務の支払いは2020年まで残っています。)

こうした事実は全く知りませんでした。

ドイツの場合は第一次世界大戦後の過大な賠償金が発端でしたが、今回の日本の大災害の場合は、規模の差こそあれ、復興資金のための国家財政の悪化が、「国家債務危機」としての引き金を引くことになることを最も懸念せねばなりません。

過去の歴史をひもとくなら、国家の債務というのが妥当な水準にまで低下し、国民の国家に対する信任が向上するためには、経済成長と大胆な歳出カットが必要なことが証明されております。

この2つをどうやって復興のための資金需要の急増の中で実現するのかこそ、国会議員に課せられた最重要の課題だと思うのです。

折しも、格付け会社2社は日本国債の格付けの引き下げ(もしくは引き下げの示唆)を行っております。日本国債のCDSも2008年から5倍以上に急騰し、110bp(1.1%)にまでなっております。ヘッジファンドは、格付け会社の動きと軌を一にし、日本国債の空売りで、それこそ未曾有の利益をたたきだそうと虎視眈々と狙っております。

そこでヘッジファンドが上げる利益は、金利水準が2%上がっただけで巨額の利益となり、その分、日本の金融機関は計100兆円の損失が生じて、自己資本はもちろん吹っ飛び、日本経済は大混乱に陥ります。その金融機関に公的資金を投入しようにも、国債発行以外には手段のない政府は、更にその足下を見透かされて、国債金利をスパイラル的に上げていきます。

こうなると、リーマンショックどころの話ではなく、まさに日本沈没。第一次世界大戦後のドイツのようなハイパーインフレを伴う大混乱に陥ること必至です。

このシナリオは決して非現実的なことではありません。これをどうやって救うのかこそ、今の政治家に課された最重事項ですが、経済成長の息を止める安易な復興税を始めとした増税の話や、国債増発の話しか出てこないのが、全くもってこの国の悲劇としか言いようがありません。

ここは将来のハイパーインフレを招来しないためにも、新規国債に頼らない復興資金捻出と、それこそ国家公務員の給与の大胆なカットなどを含む、歳出削減による資金捻出、それに、コンサルタントの吉田繁治氏が言っているような、外為特会の持つ外貨準備を構成する米国債を売っての資金捻出などについて、真剣に議論し実現して欲しいものです。

日本が手持ちの米国債を売れば、確かに米国債は大きく金利上昇するでしょう。中国も追随して売るかも知れません。それはそれで世界経済の大きな波乱要因となるかも知れませんが、かといって、日本発の信用恐慌で世界経済が沈没する、そのリスクと比べてどちらがよりましかについて、日本の政治家に判断させるのは所詮無理なことかも知れませんが、政策を決定する権限を彼らが握っている以上、何としても政治家連中を動かして、この「国難」を首尾良く回避させる方策を実現させる以外にありません。

悲しいことですが、このような国の命運の帰趨を制するような決定事項を、その能力のない政治家に託す以外にはないという、この悲劇の結末については、国民全体で受け止める以外にはなさそうです。
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4月28日(木)のつぶやき

2011-04-29 02:26:38 | 株に出会う
11:12 from web
前場終了段階の10DHMA超の銘柄数%は55%(+17%)、10DLMA未満の銘柄数%は15%(-10%)と、日替わりで良化。主力株が総じて良いようです。マザーズ指数だけはOSCを1%落として67%となっており、陰りが見えております。RSIも79%だし。上げ過ぎかも知れません。
by mariomariot on Twitter
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市場概況(4.27.11)

2011-04-28 07:31:50 | 市場概況
4月27日(水)の市場概況です。 先物は午後3時15分現在。下に27日の海外市況

◆日経先物:9700円(+150円)OSC52%(+8%)4月26日のOSC44%、終値9550円から上昇に転じる。RSIは54%(-3%)
◆日経平均:9692円(+133円)OSC55%(+6%)4月19日のOSC43%、終値9441円から上昇中。RSIは54%(+5%)
◆TOPIX:840(+6)OSC51%(+5%)4月19日のOSC41%、終値828ポイントから切り返し中。RSIは49%(+3%)
◆マザーズ指数:466(+-0)OSC68%(+-0%)4月12日のOSC40%、終値428から切り返しに転じる。RSIは79%(+3%)

◆騰落レシオ(25日間)
 東証1部:84.67%(+1.5%)-4月27日現在。
 マザーズ:91.71%(+2.5%)-4月27日現在。

◆10日高値移動平均値超の銘柄比率38%(+4%)
◆10日安値移動平均値未満の銘柄比率25%(-6%)

これまでのテクニカル指標の使い方が、悪いのかどうなのかよく分からなくなってきましたね。前場に押された7717Vテクを後場に監視を外しましたが、その後見たら急伸。見た時はまだ63万円ぐらいの揉み合いでした。ここのところこの株は上げては急落を繰り返しておりましたので633Kのピボット値を抜く時も追随出来ず。結局、たった1日で646000円の10DHMAを突破。全く、何をか言わんやですね。

唯一のトレードが失敗トレード。3632グリーの朝方の下げを見逃したので、後場に下値抵抗線を少し上回っては叩き落とされていたのが脳裏にあって、つい、1541円で空売りを仕掛けるも、その後の動きがおかしいので、これは最後に買い上がりがあると咄嗟に判断して買い転換しようと注文キャンセルするも、ほんのコンマ何秒かの差で約定。少し待ちましたが、ますます勢いがつく様子であり1546円で買い返済。その後、プラ転したのはご存じの通り。

こうなると、徹底的に逆張りを仕掛けたくなりますが、ここは3859シナジーなどを触るのは今日は止めました。この株は明日の狙い株とします。今日、安値を更新しているので、まだ押し目があると見ておりますが、テクニカルにはそろそろでしょう。

以下は27日の海外市況

◆ドル・円:82.14円(+59銭)OSC36%(+4%)4月26日のOSC32%、終値81.55円から円安へと切り返したか? RSIは18%(+13%)
◆ユーロ・ドル:1.479ドル(+0.015ドル)OSC71%(+9%)4月18日のOSC57%、終値1.424ドルからユーロ高へと転じる。RSIは71%(+6%)
◆USドルインデックス:73.31(-0.53)50MA(75.93)への下方乖離幅を保ちつつ下落し最下限に。
◆米10年債利回り:3.39%(+0.05%)50MA(3.45%)を割り込んで下落中。(27日現在)
◆米3ヶ月国債:0.06%(-0.01%)対10年債スプレッド:3.33%(+0.06)3%切ると要注意。(27日現在)
◆NYダウ:12691ドル(+96ドル)OSC70%(+2%)RSIは64%(+2%)4月18日のOSC50%、終値12201ドルから切り返し中。
◆Nasdaq:2870(+22)OSC74%(+2%)4月18日のOSC50%、終値2735から切り返し中。RSIは65%(+3%)
◆上海総合:2925(-14)OSC33%(-3%)4月18日のOSC62%、終値3057から下落に転じる。RSIは35%(-3%)
◆VIX指数:15.35(-0.27)50MA(18.8)にタッチするも急速に元に戻し、再度上昇中。
◆WTI原油先物:113.61ドル(+1.4ドル)50MA(103.79ドル)に一時近づくも、高値更新からの大幅下げ調整からの切り返し中。
◆CRB指数:365.82(-0.37)50MA(356.19)を割り込んだ後、再度上昇し高値更新からの大幅下げが止まって切り返し中。
◆NY金:1526.8ドル(+20.8ドル)50MA(1436.91ドル)に接近後急反発し、高値更新中。
◆バルチックドライ指数:1259(+9)50MA(1396)をついにデッドクロスし更に下落中も久しぶりに小反発。
◆シカゴCME(円建て):9730円(+-0円)

S&Pが日本国債の見通しを「ネガティブ」にし、これで円安進行。注目のFOMCで緩和継続(国債購入は6月で止めるも、償還金で継続投資を行う)が確認されNY株は高値更新。また、インフレは第4四半期にかけて2.1-2.8%にまで上昇するも、来年は下がるとの見通しを述べてはおりますが、これで金が最高値を更新。

日本国債の件ですが、GDPに占める債務残高の比率が200%を超えておりますが、これはまだ「歴史上最悪」の水準ではありません。実はイギリスが1820年に対GDP比で250%までの公的債務を抱えておりました。ところが、1920年までの100年間かけて25%にまで削減されました。何と100年かけてです。

では、何故このように通常レベルまで削減できたのかというと、①債務の返済に国家予算の50%をつぎこんだ。②この間の経済の驚異的な成長があった。この2点です。(以上、ジャック・アタリ著、「国家債務危機」2011年1月15日発行、より)

ここまでしないと駄目なのですね。言うべき言葉もありません。昨年のこの記事もご参照下さい。危機の時期は今回の震災で1年は早まったと思います。マーケットは大震災に同情して待ってくれたりはしません。

ついでに余談ですが、日経の夕刊の「人間発見」欄に岡野工業の岡野雅行氏の話が掲載されております。その彼のお父さんが遺言のように言っていたこと3つ。

・会社は大きくするな
・国は信用するな
・人の保証人にはなるな

日本も戦後デフォルトしております。その時、戦時国債が紙切れになった記憶があるのでしょう。フランスだって王朝時代に債券の価値を3000分の1にするヘアカットを無理矢理やっております。3000万円の資産が1万円になるって、想像できますか?
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