株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

ケース・シラー住宅価格指数(11月度)

2009-01-31 07:25:54 | 金融全般
1月27日にケース・シラー住宅価格指数の11月度版が発表されました。

前年比では全米20地区平均で、2007年11月の188.45ポイントに対して、1年後の今年の11月は154.18ポイントでした。前月に引き続き年率で約18%の下落です。

対前月比でも9月、10月度に引き続いて、価格が上昇した地区は3ヶ月連続でゼロのままでした。

モニタリングしているロスアンジェルス地区は、昨年初めの7-8ポイントの下げ幅に比べれば、6月以降はほぼ3ー5ポイントの下落に留まっております。今の状態では毎月4ポイント程の下落が続きそうですが、これはロスアンジェルス地区の過去24ヶ月間の下げポイントの平均値と同じです。そこで今後も毎月4ポイント下落するという想定をしてみます。

現在は174.97ポイントですので、当初の筆者の下げ止まり試算値の142ポイントに至るには後33ポイント程の下落が必要となります。率にするとおよそ19%の下落です。

142ポイント到達までの所要期間は、33ポイント÷4=8.25となります。後8ヶ月少々で底打ちとなる勘定です。すると、2009年7月か8月にはロスアンジェルス地区での住宅価格指数の下げ止まりが観測されることとなります。

これは、先月10月分のデータから分析した結果と同じです。


全米20地区平均の住宅価格の下げ止まりポイントが、ロスアンジェルス地区の142ポイント相当の時期である2002年11月の134.11ポイントまでの下落により達成されると仮定すると、現在154.18ポイントですから、後20ポイントの下落が必要です。過去24か月の平均下落ポイントは約2ポイントですから、後9-10ヶ月かかることになります。来年の8-9月あたりとなり、ロスアンジェルス地区より1ヶ月ほど遅れそうですがほぼ合致しております。

よって、現段階でのアメリカ住宅価格底打ち時期予想は、2009年7月から9月にかけてということになり、これは10月度のデータから予測したものと同じ結果です。

不確定要素としては、①デフレの進行による可処分所得の低下 ②下落率の鈍化による底打ち時期の先延ばし、と言ったことがありますが、①のデフレの進行は建築価格の下落を伴い、アメリカ人の手の届く価格にその分近づきますので、相殺されると考えます。しかし、本当の恐慌状態になり住宅購入どころではない混乱に陥ればこの限りではありません。②の下落率の鈍化は、その分住宅価格が落ち着きを見せていると市場に理解され、返って底打ち時期が早いとの印象を市場に与えますので、これも「底打ち価格」そのものの「上方修正」を行う効果がありますので、底打ち時期に関する考察への影響はあまりないと考えます。

最近、FRBなどアメリカ政府当局は、住宅価格は今年末までには底入れするとのコメントを出すようになっております。(昨年段階では今年半ばに底入れと言っておりました。)これは1月12日のブログでご紹介したフォーチュン誌の全米100都市での見通しとも合致しております。このあたりもFRBは多分参考にしたのでしょう。

恐らく、下落率の鈍化を見込めば今年末での底打ちといった予測になりますが、現下の経済情勢の悪化が続いている以上、差し押さえ件数の増加、中古住宅在庫の増加などで、下落率は今の水準をキープするものと思っております。何故なら、リーマンショックが勃発する前の昨年6-8月の全米20都市の下落率は、昨年年初の前月比3-4ポイントの下落に対して1.6ポイント~1.9ポイントと落ち着きを取り戻しておりました。これは経済情勢によって下落率が悪化することを端的に示しております。

追記:昨年12月の中古住宅販売は6.5%増加し年率474万戸レベルです。この販売増加もさることながら、注目すべきは、カリフォルニアの東部のリバーサイドなどでは、平均家賃が月1157ドルに対して、中価格帯の1戸建て住宅ローンの返済額が税引き後で平均1154ドルと拮抗するレベルまで落ちてきていることです。

全米全体の12月の価格の中央値は17万5400ドルです。そして、中古住宅の在庫も適正在庫の6ヶ月にはまだ遠いものの、368万戸、9.3ヶ月分まで落ちてきております。(全米ラリター協会発表の数字)
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市場概況(1.30.09)

2009-01-30 15:50:49 | 株に出会う
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は31日朝更新

1月30日(金)の市場概況です。

◆日経先物:7940円(-260円)、OSC44%(-2%)1月29日の47%から下落に転じる。
◆日経平均:7994円(-257円)、OSC49%(-2%)1月29日の51%から下落に転じる。
◆日経平均指数値倍率:125(+4)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:794.03(-24) OSC49%(-1%)1月29日の50%から下落に転じる。
◆マザーズ指数:339.69(+1.81)、OSC56%(+4%)1月26日の44%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:503.61(-2.61)OSC67%(+1%)1月21日の46%からまだ切り返し中。
◆国債先物:138.91円(-11銭)OSC48%(-1%)1月26日の55%から下降中。
◆ドル・円:89.91円(8銭円高)OSC54%(同値)1月27日の47%から切り返し気配継続。更新
◆日経先物イーブニングセッション:追って記載。
◆シカゴCME日経先物:7820円(大証終値比-120円)円建て。更新
◆NYダウ:8001ドル(-148ドル)OSC49%(-8%)1月20日の40%に収斂中。来週7900ドルを死守できるかどうか。更新

後場は一瞬ギャップアップして始まり、すぐに下落。これは昨日も同じパターン。こういう恣意的なことを先物トレーダーが行うので全くやりにくい。

それにもまして、前場に痛恨の損切りをした8113ユニチャームが後場の始めから爆上げ。今日も駄目と思ってもう監視もしておりませんでした。気がついたら+300円ぐらい。前場終わりに決算を発表していたようです。(場の終了後に確認。遅い!)決算日をチェックしていなかった筆者の不覚。しかし、前場終了後に発表するとは。

歯車が狂うはずです。

後場は他には、前場に仕込んだ3893日本製紙G本社を、地合の異変を感じて咄嗟の+25円で寄り付きに売り。

それに意外に強い展開を見せていた9022東海旅客鉄道を642Kで買い。しかし、このJR東海にも騙されました。-1Kで損切りした後の649Kまでの上げです。つい、押されている株の上値に対しては弱気になってしまいます。悪い癖です。もう少し我慢すべきでした。ちょうど高値を抜けるその寸前を捉えたのですが、その膠着が約50分ほど続いておりました。ここは640K割れを損切りポイントにすべきでした。

と言う訳で、今日はユニチャディでした。今度こそリベンジを。。。そう言えば、今日の日経で花王が下方修正しておりましたが、おむつだけは好調とありました。ならば、もっと早く朝からその筋のお方が買い上がってくれれば良いのに。

-------31日朝のコメント-------

NYダウはかろうじて8000ドルを守って終了。CNBCがいわゆるバッドバンク構想は頓挫する可能性があると伝え、市場に冷や水を浴びせております。

ロシアはインフレ対策に政策金利を1%引き上げ11%にすると発表し、アイスランドと同様の苦汁の選択をしております。これが通貨安の怖いところです。本来なら景気が悪く金利は下げなければいけないのに、年30%にも達するインフレ率の前には金利を上げざるを得ない。それが更なるロシア経済の悪化をもたらし通貨安を更に引き起こす、といった悪循環です。


アメリカのGDPは予想の-5.5%よりも1.7%だけ良かったようですが、これは在庫投資分がかさ上げしたとの見方が有力。この分が1.32%GDPを押し上げております。個人消費は年率-3.5%で予想値と同じ。自動車関連だけでGDPを2%下げたようです。-3.8%の約半分です。

しかし、年間1000万台の販売に落ち込むと、全米を走っているクルマの耐用年数は20年を超えてしまいます。これ以上の販売の落ち込みはチョイと考えにくい状況です。現に12月の自動車販売は11月よりも好転しております。

いずれにしても、アメリカと世界をとりまく状況は悪化の一途ですので、この先ダウが9000ドルを回復することは望み薄と思います。フィボナッチ比率の38.2%戻しは9136ドルですが、昨年11月6日以降は9000ドルを少し越えるのがやっとです。

なお、ユーロの方が金利低下余地もあり、かつ欧州銀行が新興国への過剰な投資分に対する損失額の不透明性から、米銀以上の不良債権を抱え込んでいるのではないかとの市場の懸念から、ユーロ・ドルはここにきて急激に下げております。月足を見れば歴然ですが、次のネックラインは1ユーロ=1ドルです。これがユーロ・円100円説の根拠ですね。

つまり、ユーロもドルも、そして円も通貨は信用をなくしつつあるのが、ゴールドがしつこく900ドルを回復する背景です。

筆者が旅行用にイギリスのロイズTSBに預けてあるわずかなユーロ(2004年頃に132円の時に購入)の減価分程度は、軽くゴールドがリカバリーしてくれております。
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歯車が狂う

2009-01-30 11:01:03 | 株に出会う
今日の前場は歯車が狂いっぱなしでした。

まず、最初の歯車は8113ユニチャームの落ちてくるナイフを早々に5880円で拾って自爆。朝の30分ほどは前日押されている株は様子を見る必要がありました。少し上がったところを売り抜けようとする玉が控えているためですね。

それから、ユニチャームを尻目に上がっていく8410セブン銀行を276700円で拾ったのは良かったのですが、昨日あれだけ偉そうなことを言っておきながら、278Kの1月28日の高値を抜いて、更にその前の286Kを目指すと勝手に想像して、今日は楽勝などと心の中で呟きながら板の動きを見ておりました。

しかし、100円刻みのスカスカの板というのは本当にやりづらいです。ストーンと下にドンドンと落ちていくと、一瞬の売り遅れで躓くと、つい厚い買い板までは我慢しようという気になってしまいます。そうこうするうちにドンドンと下に行って、結局は27500円が割れたら必ず撤退と決めて、274900円で損切り。

その後前場の終わりに、この焦りからか、調子のよい3893日本製紙G本社を、これまた中途半端なところの2655円で待ち受け、早くも含み損です。この株、それより少し前に何と2690円までの買い上がりがありました。これは2700円には届くと見ての参戦でしたが、今のところは少々甘かったようです。まあ、後場にもう一噴きあるでしょうから、2710円あたりまで達したら今度こそ利確をする予定です。

と言う訳で、落ち目のユニチャで躓き、出がらしのセブンで欲を掻きすぎ、今日だけ上がり馬の日本製紙に冷や水をぶっかけられと、前場は散々です。

その一方で、長期の上がり馬、6310井関農機の押し目を、前日安値を割り込んで、今日は調整日と早合点し、その後の切り返しを逃しました。またミクシィにしても昨日の切り返しのエネルギーがどこで尽きるか確認すべきでした。こちらはきちんと495Kで反発しております。但し、この株511Kで前場に参戦しようと思いましたが、1月28日のOSC31%、終値489Kに対してある程度は切り返しておりますので、後場に少々上げてもそれは騙しに終わる可能性が見えております。とりあえず、テクニカルなトレンドを信じて、大きく上げて押し目もはねのけるぐらいの出来高にならない限り手を染めるのは手控えようと思っております。

このあたりの判断が実に難しいですね。

最後に市場ですが、日経平均はOSC48%(-3%)で8000円割れと雰囲気が再度悪化しました。先物は明らかにダウントレンド入りですので、後場は、ドル・円が90円を回復して更に円安へと向かうとかない限り、8000円割れのままで終了しそうな予感がします。
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市場概況(1.29.09)

2009-01-30 07:46:18 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は30日朝更新

1月29日(木)の市場概況です。

◆日経先物:8200円(+90円)、OSC47%(+1%)1月21日の30%から切り返し中。
◆日経平均:8251円(+145円)、OSC51%(+4%)1月23日の37%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:121(-2)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:818.47(+14.1) OSC50%(+4%)1月26日の38%から切り返し中。
◆マザーズ指数:337.88(+0.03)、OSC52%(+3%)1月26日の44%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:506.22(+8.62)OSC66%(+6%)1月6日の69%に迫る勢い。天井が近いか?
◆国債先物:139.02円(-1銭)OSC49%(+1%)1月26日の55%から下降中。
◆ドル・円:89.99円(-28銭)OSC54%(+3%)1月27日の47%から切り返し中。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8120円(大証終値比-80円)
◆シカゴCME日経先物:8010円(円建て)大証終値比-190円。更新
◆NYダウ:8149ドル(-226ドル)OSC57%(+2%)1月20日の40%からまだ切り返し中。更新

後場はチョイ上げからの突き落とし技が決まるなど、全く方向感がない値動きとなりました。為替のドル・円が午後2時にかけて90円を割って89.7円レベルまで落ちたのが大きいようです。今日の終値で90.2円を奪還出来なければ、再度90円以下で下落機会を窺う展開となりそうです。

後場のトレードは2121ミクシィでの+5K抜きと-1Kでの損切りの2回のトレードのみでした。米株価先物も円高傾向もあまり良い気持ちがしないので、持ち越す気持ちはありませんでした。

しかし、昼休みのブログで触れた2440ぐるなびですが、14時過ぎから怒濤の転落でした。これが新興市場銘柄で気を付けなければいけないポイントです。

この株、何故今日はこのような波乱の動きを見せたのかは、昨日OSCが-1%の38%まで落ちていたことが1つの布石でした。12月25日以来の低さです。しかし1つだけその日と違っていたのはOSCを落としていたことです。

にも拘わらず、朝から強気筋の買い上がりで、前場の高値は既に258Kまで行っており、1月23日の安値の263Kにあとひと息でした。そして、後場はその263Kを窓を空けて特買いで寄り付き、更なる強気相場になりました。そして、何と275Kまで昇り詰めたのです。これは1月22日の安値の272Kを抜いたばかりか、12月9日の安値をも抜いた水準でした。

いわば、年増の女子マラソン選手が、最後の花を咲かせようとトップ引きで先頭集団を引っ張っていったのは勝手な戦術でしたが、ゴールを後少し残した8分目あたりで、ついにガス欠でグロッキーになった姿にうり二つの値動きでした。

そりゃ、沿道で見ている方は、最後はフラフラになりながらゴールに辿りついた選手を見て内心、ドラマチックな展開にわくわくしたことでしょうが、実際に走っている本人とそれを担いだ関係者にとっては、たまったものではありません。

今日、この株を買った方々、このケースは、上述の節目の値段2つ、最初の263Kと、いくら欲を掻いたとしても、その上の272Kで利確すべきでした。

この戻しの節目の値段は覚えておくと良いと思います。かなりの確度で当たります。何故なら、その段階まで戻ったら売りをかけようと待ちかまえているホルダーが沢山いるからです。

しかし、今気がついたのですが、この株の日足の価格帯別出来高を見て驚きました。244Kあたりを抜けたら、後は250Kを越えたところに少々の出来高がある以外は、何と270K前後までは、それこそスカスカの状態です。まるで、その間はイスラエルの空爆に遭ったゴザのようです。

これだったのですね。今日の狂騒乱舞劇は。時間があればこうした価格帯別出来高での空白地帯抜けのタイミングでの買いを入れるのも面白いと思います。

-------30日朝のコメント-------

ダウは、昨日とはうってかわって寄り付きから一貫して下落。12月の耐久財受注や新築住宅販売件数、そして新規失業保険申請件数の市場予想を越える悪化を目の当たりにしては、いくら楽天的な米国人と言えども落胆せざるをえません。特に新築住宅販売件数の33.1万件は1963年の統計開始以来の最低です。耐久財受注にしても、-2.5%の予想を超えての-3.6%(除く輸送用機器)です。

なお、ドイツの失業者も1月は5.6万人となり予想の3万人を大幅に越えました。失業率も7.8%です。これがドル以上にユーロを落としております。

代わって、また台頭したのがゴールドです。現在907ドルで880ドル近辺から急伸。

ドル・円は大きくは動いておりません。90円手前で揉み合い。

ところで、原油を運ぶタンカーのスポット運賃が先週から急騰しております。VLCCのスーパータンカーで4万ドルから9万ドルへの急変です。石炭や穀物を運ぶバラ積み船の運賃は、港に停泊している船が多く低位安定中。

こりゃ、一体どういうことじゃ?

今日のWTIのNY原油先物は41.44ドルで終了しております。どうも、産油国が油田の蛇口は言われるほどには締めていない(減産)のではないだろうか?そして、その分余った原油をタンカーに備蓄しているのではないだろうか?

しかし、備蓄するにしてもタンカーの用船料やら何やらでお金がかかります。そのお金を財政事情が苦しい産油国は出す訳はありません。一部の余裕のある産油国かスマートマネーと言われる投機マネーでしょう。勘ぐれば、いずれくるインフレのために、NY原油先物市場の値段は値段として、現物としてのオイルを「備蓄」し始めているのでは?

そういえば、既にマネーの価値が下落している国ではインフレが始まっております。何とロシアは年率で30%のインフレだそうです。ルーブルの下落で輸入物価が高くなったのが原因です。

ゴールドの大きな押し目を伴わない900ドル奪還といい、ますます世の中不穏な空気が蔓延中。
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明日のモニタリング銘柄(1.30.09)

2009-01-29 20:24:43 | 明日のモニタリング銘柄
もう1月も過ぎようとしております。オバマ大統領の誕生というイベントもあり、何とか極端な波乱はないままに過ぎようとしております。要するに株価そのものは低位であっても構わないのですが、予想を超えるボラティリティを示して欲しくないのが、トレーダーの願いではないでしょうか。

為替も、昔は1円の値幅があれば大騒ぎでしたが、今は、例えばポンド・円の昨年10月28日は11円5銭も上昇しております。最安値が143円で最高値が156.09円ですので、上下では12円もありました。

これでは貿易決済を行おうにも、簡単に利益が吹っ飛ぶので、誰も怖くて出来なくなります。ボラティリティが大きいのはトレードのチャンスといった考えもありますが、世界経済を考えた場合、これはとんでもない事態と言えます。相手方の信用度と為替のリスクが昂じて貿易が出来なくなれば、困るのは輸出入に頼っている日本のような国です。

ここは金融危機とは言っても、この世界経済の血液の循環までストップするような事態にならないよう願うばかりです。

さて、明日のモニタリング銘柄です。( )内は前日安値

【モニタリングA】 買い候補

1.6310井関農機(263円)
 しぶといですね。この株は。どこかの投信が集めているという噂がありますが、業績は悪いものの、中国農村部での食糧増産需要を見込んでいるようです。

2.4043トクヤマ(534円)
 色々とありましたが、28日の517円で底打ったのかどうか?とりあえず、明日は549円を勢いよく抜いて、OSCも40%台へと乗せない限り、梯子を外される危険はありますので、そこは注意。

3.9697カプコン(1706円)
 1706円の安値近辺で止まれば。そこを抜けると1680円の当面の底まで行く可能性もあり注意。

【モニタリングB】 底値見極め銘柄

1.2685ポイント(3950円)
 1月7日にOSC26%をマークした時の安値が3940円でした。今日はそれに肉薄。どこで下げ止まるのかを来週にかけて見極めてからの参戦です。

2.7956ピジョン(2235円)
 随分と今日は売り込まれました。出来高も昨年9月3日以来の多さ。一体何があったのか?特にニュースはなし。育児用品トップですが、生殖器に影響を及ぼすホルモン異常でも見つかったのかも知れません。

3.8113ユニチャーム(5760円)
 この株、地合が悪化しないと本領を発揮しません。その意味ではNYダウ次第。

4.9022東海旅客鉄道(624K円)
 押されながらもOSCは少しずつ上げてきております。明日は624K割れ回避が条件。

5.9020東日本旅客鉄道(6050円)
 ついでにこの同業も。やっと6050円が底のような気配。

6.8410セブン銀行(270100円)
 これも27万円が当面の底の気配。明日270Kに近寄れば近寄るだけ良し。

以上です。

欧州株は、資源株など中心に結構下げております。またダウの先物も-91ドルと冴えません。今日は寄り天の傾向で終わっておりますので、この嫌な流れを日本市場も引き継ぐならば、一旦調整を挟むのかも知れません。そうなると、上記の銘柄から、天の邪鬼銘柄に注目。
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