株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

サブプライム問題の追加補足

2007-08-19 12:38:06 | 株に出会う
当初、明日の注目銘柄の最後に下記文章を追加補足しましたがブログとして独立させます。

先ほど終了したテレビ朝日のサンデイプロジェクトに出演した、三菱UFJ証券のチーフエコノミストの水野和夫氏が、今回の問題はこのまま収束に向かうのか、それとも世界経済を恐慌にまで陥れる可能性があるのか?との田原総一郎の質問に対して、「私は後者だと思います。」とはっきりと答えておりました。公の場でここまではっきりと言明するとは、これは意外でした。早速、双日のコメンテーターが実体経済がよいので私はそうは思わないと否定しておりましたが、専門家の口からこれほどの発言が出るとは、やはり予想通りのひどさかと思います。言ってみれば、日本のバブルの時は当事者(日本の金融機関、ノンバンク、住専など)が限定されていたため、そこに公的資金を投入するなりの大手術で、何とか悪性腫瘍を切除し立ち直ることも出来たのですが、今回は、サブプライムという悪性腫瘍が、血液やリンパ液にばらまかれて身体全体(世界中)に既に回ってしまっており、部分切除での回復は不可能です。抗ガン剤のような「劇薬」があればまだよいのですが、それらをあらかじめ処方していた訳ではありません。また資本主義には、人間の飽くなき欲望をコントロールする、「劇薬」はそもそもないでしょう。すると、当面は進行が早い悪性の癌のような動きをするのかも知れません。水野氏は、住宅抵当証券を世界にばらまいた金融機関に証券をすべて環流させ、そこに巨額の公的資金を投入することが解決策の1つですが、それは不可能でしょう。とも言っておりました。まさに、一度身体全体にばらまかれた癌細胞と同じです。

これと合わせて、このブログのブックマーク先の「いちカイにヤリ」さんの「或るヘッジファンド・マネージャーの顧客への運用レター」や「冷静なランドル・フォーサイスの記事」のブログもご参照下さい。彼が言っているプライム・ブローカーの筆頭がモルガン・スタンレーです。これがやられると大変なことになります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日の注目銘柄(8.20.07)

2007-08-19 10:00:31 | 明日のモニタリング銘柄
金曜日でかなりの痛手から、株に対する嫌悪感が強まった方も多いかと思います。しかし、このような痛手を受け止めることができるだけのリスク管理が株にも必要です。幸い筆者は信用枠全開での買いといったことは16日にはしておりませんでしたので、立ち直れないほど打ちのめされておりませんでしたが、それでも、まさかの日経平均の下落でしたので、いつもの新興市場のリバウンド局面がつい頭をよぎって、トレード金額としてはこのところの最高値に多分達していた筈です。それもこれも事態を客観的に読み切れなかった、「自らの欲望」に引っ張られた結果だと強く反省しております。場中でも、どこまでならリスクがとれるのかを冷静に見定めることが如何に困難だったことか。。。

そのため、機関投資家では機械的なストップロスを入れている訳ですね。人間の心理状態ほど今回のような局面ではあてにならないものはないことを、彼らは過去の経験から掴んでいた訳です。

少しでも挽回する以外にありません。テクニカル分析からいうと全ての銘柄が買いです。しかし、それでは何のために今までオシュレーターを中心としたデータを蓄積して活用してきたのか意味がありません。そこで、今日もこれまで同様の手法を使います。それ以外にはありません。テクニカルな数値は基本的には省きます。

1.8732マネーパートナーズ
 個人に人気な銘柄だけに投げが加速しての上場来安値。FXブームが終わればこの株も危うくなりますが、マシントラブルが元に戻っている前提で注目。

2.3789ソネットエンターテインメント
 何とか275Kで踏みとどまってはおります。根強い人気で金曜日でも底割れなし。

3.4901富士フイルムホールディングス
 あのトヨタでも外国人株主比率は27%ほどですが、この株は50%もあります。ソニーの52%に次ぐ多さです。ソニーは業績面で不安がありますが、この株は7月末に中間期業績を上方修正しております。外国人売りがどの程度吹き荒れるかも含めてこの株に注目。

4.4503アステラス製薬
 これも外国人株主比率は42%ほどと高いし、ほぼ半分は海外売り上げですから為替もあってのここまでの売り込まれようでしょう。しかし業績は好調。

5.7011三菱重工業
 これは単にこれだけの下げでもOSCが30%を割らずに「抵抗」していることに敬意を払っての注目です。まあ、これ以上下げようがないのなら買いか。

6.6222島精機
 中国需要で1Qの前年同期比が3.3倍を叩きだした会社です。やっと買いたくなる水準まで降りてきたようです。もちろん下値余地はありますが、この会社の独自技術で自動で編み上げていく様を以前テレビで見たことがあります。これは津田駒なども含めてまだまだ伸びるかと。

7.7518ネットワンシステムズ
 7月30日に前年比9.18倍という驚異的な1Q決算をマークした会社。更に自社株買いもあって181Kまで上げた会社です。ここは押し目での買いか。金曜日もたったの3Kしか下げておりません。その意味では超安定株。

8.7003三井造船
 まさかのストップ安を一時つけました。造船各社の中でも押されております。まさか400円台への突入はないかと思います。

9.7236ティラド
 金曜日に一旦耐えきれずに手放した株。この株思いの外、海外比率や外国人比率が高くありません。そのあたりが金曜日に比較的軽症に終わった理由かも知れません。ともあれ540円という5月11日の安値までは到達せず、8月8日のOSC36%からの底割れもなくというところです。再度安値があれば買いたい株の1つ。

10.9650テクモ
 6月中間期で前年同期比2倍の利益をマークしたゲームソフト開発をてがける株。ここからの下げは限定的かと思います。比較的ボラティリティも低い動きです。中期で考えるなら今かも知れません。4822ハドソンは大きな落ち込みですがこちらは来期の見通しが四季報を下回っているためと思われます。

以上です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする