株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

トレーディングで成功する41の原則から(5)

2005-07-31 08:27:13 | 行動ファイナンス理論など
7月24日の「アンカリングリスクの9原則」に続いて、今日は行動ファイナンス理論の実践原則から「取引のタイミングの3原則」と「利益が出ている時の行動の2原則」、そして「損失が出ているときの行動の8原則」について、少々思うところを記してみます。少しアドリブを入れていますのであまり真面目に解釈し過ぎないように。

■取引のタイミングの3原則

(1)個々の取引では、ターゲット価格と、ストップ・ロス(辞める時の損失枠)を決めておくこと。目標利益は、リスクにさらせる額の3倍程度を目安にする。ストップ・ロスは低すぎないこと。

最近筆者、この原則に無頓着になってきております。その日に手仕舞いするかどうかは、一応、その日の4本足から判断するようにしていますが、どうしてももう1日待てば、「ここまで下がったのだから明日上がるはず」、と勝手に思ってしまい、いわゆる損失が出ている時のリスク選好に陥りがちです。目標利益も必ずしもきちんと定めておりませんでした。下がれば「そろそろ上がる」と考えるくせに、上がれば「もっと上がる」と考えてしまうのです。この「業」を断ち切らねば相場に明日はありません。

(2)高い的中率は、必ずしも、高い利益を意味しない。

コツコツ勝って大きく負けるという、例のパターンですね。相場は勝率や点数ではありません。従って、学校で勉強のできた秀才が必ずしもトレーディングで勝てる訳でもありません。かといって、勉強ができなかった人が相場に勝てる訳でもありません。何しろ相手は複雑系です。猪突猛進、徒手空拳が相場を制することもあります。とにかく、仕事と同じでドラッカーではありませんが、「自分の強み」を生かすことでしょうか。

(3)トレーディング・ボリュームを一定に保つこと。成功が続いたからと言って取引額総額を増やしてはならない。失敗が続いたからと言って、取引総額を増やしてはならない。

よくあるケースは、競馬で最後のレースにその日の稼ぎを全部かけて「おから」になってしまうケースです。一攫千金を狙いたい気持ちは誰でも持っているものです。しかしよく考えてみて下さい。相場は今日で終わりではありません。ずっと続きます。あわてることはありません。自分のペースで淡々と勝てるトレードを行えばよい訳ですね。勝負をかけすぎると、思いこみも激しくなるのは人の常です。そこに落とし穴が待ちかまえております。

■利益が出ている時の行動の2原則

次の「感応度低減の原則」を思い出すのが大切なようです。

「1000円利益をあげているときの100円の追加利益に比較し、2000円の利益があがっているときの追加利益の200円(同じ10%)は、感応度が鈍って、小さく思える。」

こういう例も錯覚します。7月29日はエンジャパンは58万から60万2千円Kへと2万2千円上がりました。一方、アルバイトタイムスは1079円から1130円と51円上がりました。どちらが早く利確したくなるでしょうか。エンジャパンの2万2千円を取りたくなりますね。しかし、上昇率はエンジャパンが3.8%に対して、アルバイトタイムスは4.7%です。


(1)長らく利益を待っていたので我慢できないとか、恐ろしくなったからという理由で、ポジションを清算してはならない。

目標利益はリスクに晒す金額の3倍程度と最初に書かれております。感応度低減の原則からすれば、これは絶対額ではなく、投資金額に対する比率で考える必要がありますね。

(2)目標利益に到達する前に利益を確定したいという誘惑に駆られたときは、反対のポジションのときならどう考えていたかを想像して欲しい。利益でなく損失のときはどうしていたか? 損失を確定させるだろうか?

これも原則は分かりますが、長期か短期かによってやり方は変わってくると思われます。また、その日のその銘柄の勢いもありますので、デイトレなどの場合には、「利食い千人力」が勝つこともあるでしょうね。その代わりに損失確定は持ち越さずに、その日終わりまでにという「厳しい戒律」も守らないと、結果的にはずるずるとトータルでは負けていくということになりかねません。

■損失が出ているときの行動の8原則

(1)取引の前にストップ・ロスを決めておくこと。いかなる状況のときも、それを超えて取引してはならない。

筆者の場合、買値から5%とか10%とかを損切りラインに決めたことがありましたが、リスク選好に陥りがちなこともあり、うまくいきませんでした。それは、その根拠が自分自身でも納得できていないからだと気が付きました。現在は、テクニカル分析により、明日も下がる見込みが強ければその日の終わりに手仕舞うことをしています。上がるのであれば持ち越すことになります。もちろん当たらなかった時は、その理由を分析する材料として前向きに捉えれば、それはそれで納得できるものとなります。

(2)利益の上がらないポジションで、無駄な時間を費やしてはならない。資金がそこで固定されていることを忘れてはならない。

いわゆる塩漬けというのは、単に資金がそのまま固定されているのではなく、じりじりと資産額が目減りしていることをお忘れなく。その上、他に買いたい銘柄が出てきても買えないという二重の弊害があります。

(3)損失を抱えたら、難平(ナンピン)買いでポジションを膨らませてはならない。ナンピン買いはポジションを拡大させ、リスクを増やす。

そうは言っても、逆張りでの底値を狙った場合と、順張りで上値を追っての売買の場合では、ナンピンに対する考え方は多少変える必要があるのではないかと思います。前者の場合はナンピンもある程度やむを得ないのではないでしょうか。それも2-3日以内でのナンピンですが。

(4)調子が悪いときもストレスに耐えられるような、維持可能なポジションのサイズを選ぶこと。

これも、人それぞれの器に応じた投資額があるようです。筆者の場合は、当初はお金があればほぼ全部張っていました。これでは自由度がないと段々と思うようになり、今ではキャッシュポジションが半分程度占めていることが多くなっております。有り金全部を1つの銘柄で勝負する人もおりますが、それはそれでその人のやり方であり、ストレスにも耐えられる器をお持ちであるなら良いのではないかと思います。

(5)例え難しくても、ポジションの大きさを一定に保つこと。最近好調だという理由で、ポジションのサイズを大きくしてはならない。

最近好調だからといって、明日も好調かどうかは保証の限りではありません。さまざまな要素によって相場は一転します。個人の力量でカバーできるとは思わないことですね。いわゆるコントロール幻想に陥ると、段々と自分を見失うという、ギャンブルにつきものの精神状態に陥ります。

(6)損失が続いたとき、ポジションのサイズを縮小すると、奪回に非常に時間がかかる。損失回避というリスクは、困難でフラストレーションを感じさせるものである。

逆に負けが続いて萎縮するのも良くないものですね。場全体が上昇している場合は、一つひとつのポジションは同じサイズでも、自ずと利益確定できる機会が多くなるため、いわゆる回転が効いていくことになります。その時の相場全体の流れに乗り利益を取り戻すためには、淡々と同じ程度のポジションを張っていくことが必須のようですね。

(7)偶然生まれた棚ボタ利益を、安易に特別視してはならない。同様の損失が発生する可能性があり、それは簡単には取り戻せない。

たまたま買った翌日に分割発表があったり、マスコミに取り上げられたりして棚ぼたの利益があがることがあります。逆に業績下方修正や公募発表などのリスクもあります。こうしたネタに頼りすぎると、情報のリスクやアンカリングのリスクの原則で述べたようなように、市場の大きな波に単に翻弄されるだけということになりがちです。これではコントロール幻想の逆であり、株をやっていてもあまり面白くありませんし、結局は損が出ないまでも、勝てることもできなくなり、株をやっている時間だけ無駄ということになりかねません。

(8)海外証券では、為替リスクを過小評価しないこと。

これは日本株には関係ありませんが、参考までに。為替リスクを隠蔽している最たる商品は外貨定期預金です。1ヶ月定期が年率6%のキャンペーンなどと言っておりますが、これは12ヶ月換算ですので、実質金利は0.5%に過ぎません。しかしその1ヶ月の間に円・ドルが1円動いただけで、仮に1ドル100円の場合は1%も動いてしまいます。実際はひと月に動くのは1円どころではありません。筆者も1昨年から今年年初までのドルの下落で随分と損失を抱えました。

この項、週末に続く
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日の注目銘柄(8.1.05)

2005-07-30 00:13:04 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場は、タカラバイオを456Kで、ASJを214Kで指して出かけました。共に出来ませんでしたが、タカラバイオは買値の454Kで終わり、ASJも買値より-1Kの203Kで踏ん張ってくれております。
と、安堵する間もなく、さっき見たタカラの四半期決算は赤字幅の拡大でした。うーん、なるほどテクニカルには良くなる筈。四半期としてのキャッシュフローや株主資本は随分と改善されているようですので、また、通期では買収したクロンテック事業の寄与をテコに業績予想は変更なしとの説明を頼りに、今日の総合臨床のように織り込み済みで株価があまり反応しないことを祈るのみです。

反省は、タカラバイオのHPには今日四半期決算の発表が告知されておりました。せめて、この位の情報は頭には入れておくべきでした。掲示板だけさらっと眺めていたのが手抜きと言えば手抜きでした。それにしては、451Kから454Kまで戻したのは、情報管理が行き渡っていたということだろうか?? 分からない。何とも言えない。


さて、全般にはさえない展開となりましたが、暑さに負けずにまた懲りずに注目銘柄をご紹介します。


1.3755GDH ▲

 この株、結構変動が激しいですね。テクニカルには今日で絶好の買い場となってます。OSCは24%、乖離幅は-1K。指数値は過去最低値へと落ち込みました。1Qの決算発表は8月15日でもう少し先です。アニメの企画制作・版権ビジネスという面白い業態なのですが、日本のアニメは世界的に定評があります。事業がこの流れにあるなら買いなのですが、どうもタカラバイオの余韻もあり、こうして書きながらも疑心暗鬼となっているようです。ところで、この会社のGDHは、(株)ゴンゾ・ディジメーション・ホールディングという舌を噛みそうな横文字会社から来ているそうです。これぞ創造力が要求されるアニメの世界。でもいくら想像して分からない世界です。

2.6726OHT △

 非接触通電検査という地味な業態ながら、株価の動きは実に派手。1Q業績発表は9月です。ご安心を。この会社の社名はGDHと比べて、実に日本的。オカノ電機という会社がやっていた事業の移管を1994年に受けたそうです。そこからOHT(Okano Hi-Tech)となりました。広島の田舎の会社ですが、何とコメルツという投資会社に第三者割当増資を行いました。(その値段が162Kです。)こうした和洋折衷のアンバランスの魅力が個人投資家の人気を支えているのでしょうか。会社の由来はこのくらいにして、今日取り上げたのは、指数値が6月28日段階まで下がってきているためです。といっても乖離幅は悪いしOSCもコンバージェンスはしていないので、△です。月曜日かなり押されるかもしれないので、そこを狙ってください。中途半端に上げて始まるようならまだ見送り。

3.4744メッツ ○

 これは順張りです。OSCが27%と5%コンバージェンスし、乖離幅も-2Kと改善。25日段階まで指数値も落ちました。この会社むかし年賀状ソフトで名をはせていましたが、きれいさっぱり撤退し、新しくASPセキュリティサービスなる事業を始めました。多分その間の事情を語らせれば、1冊の本が書けるのではないでしょうか。しかし余談ですが、ASPセキュリティサービスというのはマンションの入り口などに監視カメラを備えて、それをインターネットを通じて監視するというもののようですが、この事業に強敵が現れてきました。最近構築が進んでいる無線LANの中継基地をリレーして携帯に子供の様子の画像を送るというサービスが大手どころから提供されそうなのです。これとこの会社のビジネスがどう競合するかは、いずれ深く調査しておく必要がありそうですが、それはまだ先のことです。当面は、このサービスで業績は伸びるでしょう。筆者もHPを見て家庭用防犯機器に興味が出てきました。「ピッキング、ストーカー、空き巣対策にどうぞ」と紹介されておりますが、ストーカー対策までビジネスにする、この会社の不死鳥のようなたくましさに敬意を表したいと思います。この会社、昨日の注目銘柄でとりあげたパラカと業務提携していました。惜しむらくは、日本がまだイギリスのような監視社会になっていないことでしょうか。となると、この会社が発展することが社会にとって良いことかどうか、筆者には分からなくなってきました。しかし、情を交えて株取引を行うのは、入院先のナースとねんごろになるようなものですから、これはご法度ですね。

4.4755楽天 ○

 個人情報流出問題で下げていると言われておりますが、今日は、盛り返して、OSCが39%とコンバージェンス、乖離幅も-1900円と良好。指数値は、7月8日段階まで下げました。筆者、この会社のマーケットスピードのお世話になっているので褒めるわけではありませんが、旅の窓口や、DLJdirectSFGという楽天証券の前身会社の買収と言い、良いところに目を付けますね。そもそも「楽天市場」という命名そのものが実に卓抜でした。倒産したLivedoorを引き継いだ堀江モンとは、このあたりの違いが大きいと思います。しかし、あまりに優等生すぎて抜け目なく隙がないのが嫌で、今まではウォッチもしていませんでした。しかし、これだけの影響力があり出来高も多い銘柄をスキップするのは、クルマで言えば、トヨタを抜かしてスバルを語るようなものと反省し、最近心を改めた次第です。何事も独りよがりで我を張るのはよくありませんから。

5.6730アクセル ▲

 減益発表で下げましたが、OSCが39%でほぼコンバージェンスし、RSIも29まで落ちました。5月17日以来の安値圏ですが、今回の減益の理由がHPを見ましたが今ひとつ分かりませんでした。1つ言えるのは社員34名の精鋭技術者軍団です。営業中心の会社ではありません。良い意味での技術者魂があるとしたら、仕事に熱中したあまりの、たかだか4-5%の業績の振れなど気にしないでしょう。ましてや34名で39億の計上利益予想は変えていないのですよ。一人で1億以上の利益を稼ぐというのは、如何に凄いことかは知る人ぞ知るです。それにパチンコ業界というのは、以前にも触れたようにおいそれと廃れるものではありません。20兆円のアングラマネーが跋扈する世界です。その肝を握っている会社のたかが数億円の誤差など気になさんな、とだけ言っておきます。どうも筆者は、こういう孤高の技術者集団の会社に感情転移が起こりやすいようです。ご注意を。

6.2341アルバイトタイムス △

 一応、今日で底を打った感じですが、まだ油断できないと疑心暗鬼の人々は多いでしょう。テクニカルには反転はしましたが、月曜日は、1136円から1152円をいきなり窺うようだと、わっと傍観者がたかってきそうです。それに失敗するとまたまた下げ癖病に帰ってしまう恐れあり。一応何もしない厄介者のニート対策には、この会社貢献できるとは思いますが、アルバイトを恒久化するという副作用もありますので、この社会に咲いたあだ花かも知れません。そう考えれば、こういった会社の株がドンドンと上昇し続けるのも癪ですので、今回の調整は一種の「天罰」かも知れません。ちょっと言い過ぎたかな。

以上の他にも、次の銘柄も要注目です。

2314レントラック、6679サイレックス、4824メディアシーク、4340シンプレクス、2389オプト、4797ICF、4819デジタルガレージ。

それにしても不動産関連銘柄、憎らしいほどに上げていますね。順張りが苦手な筆者にはとてもついて行けません。こんなに金亡者が群がってくると必ず反動が出そうです。よって、その反動でトコトン下がるまでは手出しを控えるつもりです。そういうおまえも金亡者だと言われそうですが、図星なので何とも反論のしようがありません。

それでは、週末ごゆっくりお休み下さい。何かご意見あればいつでも歓迎しますね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

総合臨床は危なかった

2005-07-29 11:23:58 | 株に出会う
昨日284Kで買った2399総合臨床薬理研、決算が悪いのは承知していたが、今朝の新聞に出るとは思わなかった。それを見てトイレの中で冷や汗をかいてしまった。いや、トイレが暑かったのかも。

寄りで売ることを決意し、そろりと板を眺めてみると下げ気配ではあるがあまり派手に下げていない。かなり織り込み済みだったらしい。282Kでとりあえず売却。-2K。被害が極少だった。4295フェイスは、ここまでと判断し295Kで売却。+7K。とりあえず昨日のリベンジは果たしたました。

筆者の今日の運勢をかけて、前場は4974タカラバイオを454Kで買いました。452Kまで行ったのでちょっと早すぎたようです。

また、MSCB騒動で下げ続けていた2351アドミラルが、OSCがコンバージェンスしていたので拾っておきました。まさに「捨てる神あれば拾う神あり」というところでしょうか。実は、改めて考えてみると、この株の「アドミラル」という言葉に言いしれぬ魅力を感じます。何と深淵で高貴な名前でしょう。それが私募ファンドだなんて。この裏切りの落とし前はどうつけてくれる? とは、損をこいた人が吐くべき言葉であり、拾った神様が言う言葉ではありませんでしたね。失礼。

後場の注目銘柄は、3755GDH。大きく下げすぎております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日の注目銘柄(7.29.05)

2005-07-28 17:34:23 | 明日のモニタリング銘柄
後場は、早々に総合薬理研を284Kで買った後、出かける前に今日損切りした4295フェイスが急に動意付いてきたので、リベンジを期して288Kで買いました。終値が291Kなので、明日は何とか雪辱できそう。

後場もなかなか動かない1711省電舎は、出かける前にしかたなく156万円で売りました。157万円で終わっているようですが仕方ありません。今日156万円から始まっているのでデイトレーダーの見切り売りが出る恐れがあったため、利確をしておく必要がありました。1日で6万円頂いたので良しとしなければ。

4290プレステージもあまりこだわる銘柄でもないので、後場に288Kで売りました。+31Kは上出来ですね。今日買った4797ICFもまだ調整と思われる大量の売りが出るので、ちょっと早いと判断し329Kで早めに売りました。-1K。仕方ない。

さて、明日こそは相場が悪い中でも必ず上昇する銘柄はあるはずなので、その候補を以下に挙げておきます。

1.2437シンワアートオークション ◎

 ここのところ調整していましたが、OSCが35%でコンバージェンスし、乖離幅も-27Kと更に改善しました。オークション会社なので、上げは得意なようですが、一方的な下げにはその体質から言ってももろいところがあるようです。この株。122万円で6月29日に高値づかみした方は、そのあたり身にしみたことと推察します。しかし、この株の成長性は一体何で計るのでしょうか? バブルの時代が再来すれば、高価な絵画も飛ぶように売れるかも知れませんが、デフレの時代にはまさかそんなお人好しなお方はいないでしょう。ということで、二重丸は一応付けましたが、絵の値段など実に儚いものです。それだけはお忘れなく。

2.4809パラカ ▲

 この株、いわゆる三角保ちあいなんでしょうかねぇ。安値270Kが今日で4連ちゃんです。しかし、OSCは今日で3日連続コンバージェンスしています。このような時は、見せかけの踏ん張りか、それとも上がりたいのを誰かが何らかの理由で押さえ込んでいるのか、どちらかのようです。まあ、現在の価格水準というのは底値近辺らしいので、投資家は少々いじけた気持ちでついついこの株を見てしまうものです。駐車場ビジネスなどという、ただで路上駐車できるのに「摘発」のリスクを恐れる人々の「弱み」につけ込むようなビジネスも、一部の常連さんの怨念を買っているのかも知れません。しかし、考えてみれば、この会社と駐車違反とは関係があるようで関係はありません。むしろ救世主ではないかと思います。罰金より高い駐車料金は、筆者は寡聞にして聞いたことがありません。 乖離幅は、-1Kのまま。指数は、7月11日以来の低さです。

3.4974タカラバイオ ○

 この株IPOに野村で初めて当ったものの薄利で手放し、その後の急騰前に245Kで手放した苦い記憶に包まれております。(調べてみたら、1月14のことでした。)つまり、ついているようでついていないのが、筆者にとってのタカラバイオなのです。いよいよその時期が近づいてきたようです。つまり、本当にこの株は筆者の味方なのか敵なのかが判明する時のことです。OSCは26%で連続コンバージェンス。RSIも17のまま。指数の低さは言うまでもありません。このところ1勝12敗2分けの株です。まさかバイオ薬の市販に至る「成功率」を意識してのことではないでしょうね? それは貴社内だけの通説として下さい。と言うわけで、もうこのあたりが限界ではないでしょうか。

4.2413ソネットM3 △

 この株海外投資家向けの公募価格が確か706K位。6月20日にそれを意識してからは、高値の821Kを付けましたが、またそこからだらだらと下げてきました。しかし、今日でOSCは35%まで落ち、指数値も7月6日を少し下まわりました。時はまた巡るという、そのサイクルにどうやら入りそうなのです。乖離幅も-2K。

この会社名、最初に聞いたときはSo-netかと思いました。全く違って医者向けの情報サイトのようです。(でも,やはりSCNが大株主でした)このところの調整は、四半期決算がちょっと期待を裏切ったせいのようです。医療ビジネスは相当に封建的な仕組みが残っており、そこにインターネットサイトの近代的な仕組みを持ち込んだのは評価できると思いますが、そのどろどろした「封建制」の思いも寄らぬ汚泥に、ちょっと足もとが不如意になっているだけかも知れません。何せ高齢化社会です。放っておいても医療費は増え続けます。医療費が高いからと言って、前近代的な老人達は、決して医者達に反旗を翻すことはないでしょう。そこが、この会社の目のつけどころでもあります。

証券コードがここと似ている2341アルバイトタイムスが凄いことになっております。一応OSCが35%とわずかにコンバージェンスしていることをご報告しておきます。まだ下げ止まってはおりませんが、下げ饗宴の終焉は近いようです。言葉は少々悪いのですが、こういった「人のふんどしで相撲を取る」ような会社は、実業と言われる会社と比べると株主のロイヤリティが低いため、時として狼狽し何事も行き過ぎとなってしまいます。そこにつけ込むのが、ナチスを生んでしまったサディステックな人類の業というものでしょうか。
(7/28, 午後11時25分追加。青字部と、アルバイトタイムスへのコメント)

5.2389オプト ▲

 最近のインターネット広告ブームに乗るはずが、サイバーエージェントのような「私的問題」はないと思われるこの株、今日大きく下げました。しかし、OSCは25%、RSIも18でコンバージェンスしています。つまり、反転のサインが出ています。もっとも今日下げた理由の解析がいるようですが、この会社のHPを見ていてビックリしました。何と、経営哲学(理念ではなく「哲学」です。間違いありません。)が、「一人一人が社長」という驚くべきものでした。経営理念の上に「哲学」を置いたのもすごいが、それが「一人一人が社長」というのもすごい。果たして、これを「哲学」にすることができるのだろうか?何かちょっと哲学からずれているとは思いません? あのソフトバンクの孫さんですら、経営理念を「デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、人類と社会に貢献すること」と、会社の風評とは裏腹に、控えめかつ立派に定めております。この上にくるであろう経営哲学までは、孫さんすら畏れ多くて定めていないのです。ちょっと長くなって申し訳ありません。言いたいことは、この会社のある種の「狂気」については、少々考慮に入れておいた方がよいということでした。もちろん、それが良い方向に出れば、気違いじみた業績につながるでしょう。悪くすれば、船頭多くして船山に上るの喩え話となり、いつしか社員全員、世の中知らずの天狗になり、共にこの世の刹那におぼれて沈没しているかも知れません。

あまり皮肉が過ぎて悪い夢を見るといけないので、今日のところはこのくらいで止めときます。せめて、読者の皆さんには幸あらんことを。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月28日前場の取引

2005-07-28 11:24:21 | 株に出会う
持ち株の省電舎は、昨晩WBSで好意的に取り上げられて上がったらしい。今日の引けまでの様子を見てどうするかを決めたいが、このまま寄りつきの156万円を下まわらないようだと保持する方針とします。

上値が重いのは4295フェイス。ついに我慢できず286Kで売りました。-2K。この株はほんとに儲けるのが難しい。膠着状態と言えばそうですが、なにやら訳が分からぬ力にじりじりと押されている感じです。

前場は、注目銘柄の中から4797ICFを330Kで買いました。これも一気の成り売りにさらわれたのですが、昨日のプレステージのようにこれであく抜きになればと期待。OSCは39%でほぼコンバージェンスしており、反転の芽がようやく見えているところです。

4290プレステージは、290Kまで行けば売ってもよいと考えて指してありますが、280Kを挟んでの攻防のようです。やっと上昇軌道に乗ったようですので、売れなければもう少し待って、300Kを目途に売却する予定です。やはりくさっても鯛の銘柄のようです。昔の名前の威力でしょうか? 南部さんが役員をしているのを昨晩HPで見て多少がっかりしたのですが、CRMといってもシステムを手がけているのではなく、どちらかというと人材派遣のようなところでのビジネスのようです。もう少しHPを見ないと間違っているかも知れませんが。それでも昔のCSKのように、お客の懐に飛び込みながらスキルを身につけていった例もありますので侮ることは禁物です。

前場はEストアーやテレウェイヴに乗り遅れましたが、午後の注目は2399総合臨床薬理研です。どうやら底を打った感があります。すべての指数があまりにも悪いようです。まあ、下方修正のじり貧銘柄ですので、大きな反発を期待してはなりませんが、売る人が枯れてくれば自ずと上がるのが株の面白いところですね。

4974タカラバイオもいよいよ押し詰まってきたようです。OSCが前場終了段階ですが、昨日に続いてコンバージェンスしています。RSIもわずかにコンバージェンス。前日の457Kを安値をさすがに抜いてきていますが、これで終われば明日はいよいよ反騰開始と見ていますが、これもバブル株のようなものですので、あくまで自律反発の期待に押さえた方が良いようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする