株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(9.1.08)

2008-08-31 00:23:03 | 明日のモニタリング銘柄
今日、ある本を読んでいて、「明日のモニタリング銘柄」をスクリーニングするための方法論である「帰納法」をより洗練させる方法論として、記号論で有名なアメリカの哲学者C.S.パースの「仮説的推論法」(アブダクション)にもっと照準をあてなければならないと強く感じました。

この仮説的推論法は、科学的な発見に際しては不可欠な思考法です。パースによると、次のような推論の形を取ります。

(1)陸地の奥深くで魚の化石が発見された。
(2)この現象を説明するために、かつてこの陸地が海の底にあったと想定してみる。
(3)これを仮説とする。

この(2)を考えつくことが、大げさに言うと世の中を進歩させる原動力にもなっております。この想定をうまく立てることが出来る人は、学校の試験問題で満点をとった人では決してありません。いわば、試験問題に答える能力ではなく、試験問題を作る能力だからです。

たかが、明日の株が上がるか下がるか、上がるとしてもどういった経過で上がるのかを予測するに過ぎませんが、それでも事前予想の的中確率を上げるためには、アブダクションの手法を徹底する以外にはありません。

さて、すぐにその方法が見つかる訳でもありませんが、それは追々ということにして、明日のモニタリング銘柄です。

1.4202ダイセル化学工業
 結構売られておりますが、もうそろそろでしょう。一応540円という8月7日の安値がありますが、その前後を凌ぎきれば再度浮上を果たすのでは。特段業績面での不安はないはずです。この会社、富士フイルムの生みの親だったんですね。知りませんでした。まさか、富士の押し目にまで付き合う必要はないでしょうに。

2.5214日本電気硝子
 この株、マッコリーのレーティング2段階引き下げ(6月13日)やら、岡三の強気のレーティング引き上げ(7月11日)やら、つい8月27日にはクレディスイスが強気のレーティング据え置き(但し目標価格は2400円に下げ)やら、証券会社同士の綱引きが激しいようです。いくら引かれても固いガラスですので実際には支障がないものの、こうした見解割れで値段の乱高下が演出されているようです。困ったものです。

明日は、8月5日の1455円以下に押される可能性もありますが、その時はOSCがもう一段下がるまで根気よく待ちます。(現在は44%で、8月19日の41%からの踏んばり過程にあります。)

3.6330東洋エンジニアリング
 明日の地合で再度売りが先行するかも知れません。しかしそれを凌いだ後の反転に注目したいところ。534円を大きく下に抜けるとまだ灰汁抜けしていないこととなりますので注意。

4.6937古河電池
 300円台からここまで上げてきたので、些か疲れているようです。充電期間がもっといるのかも知れませんが、時折反発を見せるこの株。来週の前半にかけてその時期に入るかも知れませんので、動意付く前の値動きを注視したいところ。

5.6759NECトーキン
 これも結構押されております。OSCは-7%の32%です。但しRSIはまだ35%ですので、古河電池と同様に来週前半あたりの、一発反転のタイミングを待つ構えとなります。

以上です。
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証券取引所に少々要望したいこと

2008-08-30 13:07:25 | 株に出会う
金曜日の上げはここ2-3ヶ月続いている月末特有の買い上がりでした。投信の買いでも入ったのでしょう。

しかし、任天堂のようなトップ企業の決算の上方修正を場中に入れるのは、経営者の感覚をどうしても疑ってしまいます。市場はどこまでもフェアに運営されるのが基本です。その意味では、デイトレーダーあるいはトイレトレーダーしかその情報に触れることができないような時間帯に発表するのは、これは変ですね。しかも上方修正の情報ですから、任天堂のHPも確認しましたが、当然ながら、事前に告知も何も見あたりませんでした。

もっとも新日鐵なども場中に決算を発表するのが常のようですが、これは事前に発表時間の告知がなされておりますので、まだしも許されるでしょう。

海外市場も含めて、自らが上場している市場が閉じている時に、突発的な決算情報やTOB情報など株価に大きな影響を与える発表を行うようルールを改めるべきと思います。

もう1つ、呼び値の変更ですが、30万円以下は100円刻みになっております。これがややっこしいのは、並んでいる板を見て、咄嗟にこの程度の差で買いを入れようといった値幅の感覚が失われてしまっていることです。頭で買いたい値段の計算をしてから、その間の待ち行列をざっと見て、慎重に買値のポジションを設定しないと、思わぬ高値掴み、安値売りを行いがちとなります。

いずれ慣れるかと思いましたが未だ慣れません。むしろ見るのも嫌になっております。これも新興市場から距離を置くようになった大きな理由の1つです。取引所は、この際無作為に投資家からアンケートでもとって、筆者のような投資家が過半数以上なら、潔く元に戻すべきでしょう。

システムのレスポンスの改善に取り組むのはもちろんのこと、一番重要なインサイダー的な売買の徹底的な摘発とともに、こうした地道なことにも取り組まないと、市場参加者が嫌気がさしてじり貧となっていくのは免れないでしょうね。
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市場概況(8.29.08)

2008-08-29 15:37:55 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

8月29日(金)の市場概況です。 赤字部は30日朝更新

・日経先物:OSC57%(+10%)8月21日の41%から切り返し中。
・日経平均:OSC56%(+6%)8月21日の41%から切り返し中。
・TOPIX:OSC57%(+7%)8月21日の40%から切り返し中。
・マザーズ指数:OSC53%(+1%)8月27日の61%から下落に転じたか?
・ヘラクレス指数:OSC66%(+5%)8月15日の36%から切り返し中。5月15日の72%以来の高さ。高値警戒。
・国債先物:OSC51%(+7%)15銭高。8月22日の47%から切り返し中。
・ドル・円:108.77円(71銭円高)OSC51%(-3%)8月11日の78%より下落中。更新
・日経先物イーブニングセッション:13070円(大証終値比+10円)
・シカゴCME日経先物:12910円(大証終値比-150円)更新
・NYダウ:11544ドル(-172ドル)OSC55%(-7%)8月19日の44%からはまだ切り返し中。更新

やってくれました。7974の影武者が。ちょうど午後2時でした。一斉にホラ貝が鳴り響くまもなく、あっというまのまるで狼煙のような急騰劇でした。時間のある方、7974の午後2時の分足チャートを見てみて下さい。(最下段参照

その瞬間、画面では今いくらなのかまるで分かりませんでした。ただただ、前日比のプラスの数字がドンドンと上がって行くのみ。

これで戦意喪失。前場に48200円まで届いたのを見て、OSCもベースラインから下回ったため、48000円に買い指し値を下げておきました。その後も揉み合うものの、+1000円まで上昇しては突き落とされる始末。

全く、この重戦車のような値嵩株がこれだけ軽快に動くのを見たのは初めてです。せわしなく揉み合うのは大証のシステムですから当然ですけれどもね。

その8697大証も結局は掴み損ね。一時前日比ゼロまで押されたのですが、やはり癖株でした。じっくりと観察しておかないと取り逃がします。トリックに嵌りました。

せっかく、バネに跳ねられカーボンにまみれた白猫と白犬を大阪千里の最高級動物病院に連れて行く予定が、交通費もままならず、このまま、この週末に家でやさしく治療することにします。

しかし、白犬と白猫の取り合わせで、この狭い家の中で何もなければ良いが。いっそのこと、やはりXXXバンクにでも預けようかと思います。XXXバンクならバンクという名の通り、彼らのために白い安全地帯を提供できることでしょう。

注:白犬・白猫のストーリー展開が頓珍漢で理解不能な方は、お手数でも、昨日の「明日のモニタリング銘柄」をご覧下さい。

7974任天堂、14時ちょうどの場中の上方修正発表でした。しかし、為替をドル・円を105円に、ユーロを160円へと変更して「嵩上げ」している部分もあります。この会社、以前もそうでしたが、為替に対してはより実勢相場で想定するようです。もう少し保守的に見ないといけないのでは。。。(現に、29日のユーロの終値は既に159円62銭です。)どうも、為替まで運を天に任せているようです。この会社。

-------30日朝のコメント-------

NYダウは、デルの決算が弱く、原油も一時119ドルに迫って、昨日の上昇のかなりの部分を帳消しにしての終了です。原油も25日移動平均線の117.93ドルがテクニカルレジスタンスラインとして働いているようです。

デルは昨年あたりから変調をきたしておりました。一度強かったビジネスモデルが効力をもたなくなると、早期には立ち上がれないようです。デルモデルと言われPC業界を牛耳ってきたデルですが、それはつまるところ価格優位性を際立たせるためのフルフィルメントのモデルでした。

しかし、これは他社が容易に追いつける領域でした。煎じ詰めれば洗練されたITを構築すれば良いだけですから。

パソコンは日用品(コモディティ)と言われ続けてきましたが、価格が行き着くところまで行けば、品質安定性、デザイン、セキュリティ、それに直販以外のチャネル施策などでの優位性の競争になって行くのは当然の流れでした。

ここで、デルは他社を凌駕するようなアドバンテージを持っていなかったのです。例えば、あのデザイン、薄汚れた鈍牛のようなデスクトップのタワーのデザインを見て、HPのそれを比べてどちらが魅力的に映るでしょうか?

価格以外で差別化するための投資を行ってこなかったデルの後退は当然ですね。

それにしても、ダウはまだまだ不安定。昨日と180度違う終わり方で、ほぼ引けに最安値をマーク。昨日上げすぎた分の調整があったと考えることが自然かと。

ところで、円が主要通貨に対してかなり大きめの円高になっております。ひょっとすると日本のCPI上昇率やら鉱工業生産など、相対的に欧米に比べての良さが、改めて見直されてきているサインかも知れません。それにしては政府がずっとだらしないため、円高=株下落の想定でしか市場は動かないのが悲しいところ。
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トランポリンのような値動き

2008-08-29 11:19:25 | 株に出会う
実は、昨日6674GSユアサで苦杯を喫しておりますので、この株の25日移動平均の530円近辺からの反転を予期して待ちかまえておりました。

NYダウがここまで上げなければ間違いなくこのラインには到達していたものと思います。実際には537円で反転。

25日移動平均を超えている上がり株の場合は、前日に大きくOSCが押された、それにRSIが押されているともっと良いのですが、その翌日の更なる下落からの25日MAラインの攻防からの反発があるという好例ですね。

これはダラダラと時間をかけて近づいた時にはそうでもないようです。いわばトランポリンの原理と同じく、激しくリバウンドするには、大きく、しかも急速に沈み込まねば上げのエネルギーが蓄えられません。

地合が良かったということで、ユアサの場合は537円がちょうど良い沈み具合だったのでしょうね。それでも今日はこの537円を、9時7分から2分ほどかけて底固めをしていたようです。この底固めを見抜けなければ駄目。。。

あまり厳密に25日移動平均への到達を考えすぎるのも良くないという教訓ですね。

その後の乱高下は、さすが大型株だけのことはあります。一旦、昨日の売り方の買い戻しがオーバーシュートして551円あたりまで急上昇しております。思えば、この550円を160万株もの売り板で崩されたのが昨日でした。

さすがに出来高が大きな株は、チャート1つ見ても色々な教訓を残してくれます。

前場は、こうした臨機応変の動きが出来ない我が身(いや、心か)が災いし、この上げ潮相場にノートレードです。

ところで後場ですが、8月のSQ値である13032円を何が何でも突破させたかった向きが、前場の終了にかけて、かなり強引に13050円まで先物を持って行っております。なぜ、強引かというと、為替のドル・円が開始以来ずっと円高方向へと振れており、国債先物は、寄り付きに最安値を一旦付けてからは、一貫して上昇していることからも言えます。(前場終了時でたったの5銭安です。)

後場は、その反動からの再度の13000円割れから、例の黄金分割比率の12950円の手前あたりで下げ止まるのかどうかに注目。

なお、朝方発表の日本の経済指標は概ね良好だったようです。7月の鉱工業生産が予想を上回っております。唯一、全国の消費者物価指数が前年比2.4%となり0.1%上回ったのが悪い材料です。これも前場の相場を押し上げた原因かも知れませんが、それにしては、寄り付きを低めに抑えていたのは、どういった魂胆があったのか? 多分、安く仕込んで前場に上げる戦術だったのかも知れませんが、1個人投資家の及ぶところではありません。
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明日のモニタリング銘柄(8.29.08)

2008-08-28 20:03:03 | 明日のモニタリング銘柄
日替わりで上げたり下げたり。これに付き合っていると自分のペースがかき乱されそうな相場です。

結局のところ、これまでのスタイルに固執することにします。あくまでもOSCが20%台や30%台へと突入して押された銘柄を抽出するやりかたです。従って、最悪期にある株をノミネーションする訳ですから、その後も1-2日は押されっぱなしになることがよくあります。しかし、その近辺で拾っておけば、何日かすれば回復している結果になっているのが、導き出された結論です。

問題は、その1-2日が我慢できない、待てないという筆者のスタイルにあります。

そういった観点で、この「明日のモニタリング銘柄」については受け止められんことを切に望む次第。

1.5991日本発条
 今日、筆者が苦杯を舐めた銘柄。OSCは26日の35%から切り返しております。この株、700円割れからはこのところ反発。明日押されても690円台からは拾っておいて問題はない1Qの進捗優良銘柄。

2.5302日本カーボン
 今日のモニタリング銘柄ですが、引き続きリバウンド時期をモニターします。OSC、RSIともに今日も1-2%ずつ下げております。まだ下げ止まっておりません。

3.6363酉島製作所
 8月4日に四半期決算が好調で、以後2440円まで上昇。今日はその8月4日の値段まで戻してました。OSCもこの株としては珍しい39%にまで下落。RSIの25%も最近では見かけません。この位置からはさすがに戻すのではないでしょうか。

4.8697大阪証券取引所
 これはごく素直にテクニカルに評価してのピックアップです。ところが、この癖株、一筋縄ではいかない値動きを過去も見せております。明日は、どういったトリックが生み出されるのか、或いはその逆をついてごく素直に上昇するのか注目。

5.3360グリーンホスピタルサプライ
 大阪千里の最先端動物病院で有名。紆余曲折あって株価がここまで低迷しておりますが、時折出来高を伴って上げにかかります。今日はOSCが-10%の37%にまで押されて、指数値も今回の急騰局面の初動の8月11日段階まで落ちてきました。明日は、押し目からの反発狙いです。

6.9984ソフトバンク
 最近白猫をCMに使い出したこの株、ここからの1-2段の下げからの反発は、猫の意地にかけてもあるかと思います。問題は1700円割れまであるかどうかです。この株、記録を見る限りRSIは13%が底です。OSCは24%です。今日は16%と30%です。もう少しです。白猫連中が突如絡み合い出せば、次期CM撮影は暗礁に乗り上げるでしょう。その時白犬に戻せば良いかというと、それは白猫を何故出したのかの意義に拘わる重大問題です。多分、隣の犬と同じく、犬・猫のミックスという離れ技を演じなければ、視聴者は許さないでしょう。そして、これ以上の株価の下落も許さないでしょう。


今日は、孫社長に免じて、最後にソフトバンクを追加し6銘柄となってしまいました。しかし、日本カーボンが連チャンでの「出演」ですから、実質5銘柄ですね。

こうやって改めて見てみると、この面子で明日を乗り切るのが少々不安に感じるのは、筆者だけでしょうか???

いやいや、そんなに弱気の虫を表に出してはなりません。よく見てみると、動物愛護の精神によく則った選択かと。心は、

バネに跳ねられカーボンだらけの白犬&白猫を、酉島のポンプの水で綺麗に洗ってやり、「大証」なる銘柄への一発勝負で高額治療費を稼いだ上で、運を天に任せて千里が丘の超高級動物病院へと搬送し、見事に救命するなり。。。』

うまく繋がりましたね。単なるこじつけか???

1つ、緑色の変な言葉が混じっておりますが、それは明日の「影武者」の7974任天堂です。あくまでも影武者です。
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