今日、ある本を読んでいて、「明日のモニタリング銘柄」をスクリーニングするための方法論である「帰納法」をより洗練させる方法論として、記号論で有名なアメリカの哲学者C.S.パースの「仮説的推論法」(アブダクション)にもっと照準をあてなければならないと強く感じました。
この仮説的推論法は、科学的な発見に際しては不可欠な思考法です。パースによると、次のような推論の形を取ります。
(1)陸地の奥深くで魚の化石が発見された。
(2)この現象を説明するために、かつてこの陸地が海の底にあったと想定してみる。
(3)これを仮説とする。
この(2)を考えつくことが、大げさに言うと世の中を進歩させる原動力にもなっております。この想定をうまく立てることが出来る人は、学校の試験問題で満点をとった人では決してありません。いわば、試験問題に答える能力ではなく、試験問題を作る能力だからです。
たかが、明日の株が上がるか下がるか、上がるとしてもどういった経過で上がるのかを予測するに過ぎませんが、それでも事前予想の的中確率を上げるためには、アブダクションの手法を徹底する以外にはありません。
さて、すぐにその方法が見つかる訳でもありませんが、それは追々ということにして、明日のモニタリング銘柄です。
1.4202ダイセル化学工業
結構売られておりますが、もうそろそろでしょう。一応540円という8月7日の安値がありますが、その前後を凌ぎきれば再度浮上を果たすのでは。特段業績面での不安はないはずです。この会社、富士フイルムの生みの親だったんですね。知りませんでした。まさか、富士の押し目にまで付き合う必要はないでしょうに。
2.5214日本電気硝子
この株、マッコリーのレーティング2段階引き下げ(6月13日)やら、岡三の強気のレーティング引き上げ(7月11日)やら、つい8月27日にはクレディスイスが強気のレーティング据え置き(但し目標価格は2400円に下げ)やら、証券会社同士の綱引きが激しいようです。いくら引かれても固いガラスですので実際には支障がないものの、こうした見解割れで値段の乱高下が演出されているようです。困ったものです。
明日は、8月5日の1455円以下に押される可能性もありますが、その時はOSCがもう一段下がるまで根気よく待ちます。(現在は44%で、8月19日の41%からの踏んばり過程にあります。)
3.6330東洋エンジニアリング
明日の地合で再度売りが先行するかも知れません。しかしそれを凌いだ後の反転に注目したいところ。534円を大きく下に抜けるとまだ灰汁抜けしていないこととなりますので注意。
4.6937古河電池
300円台からここまで上げてきたので、些か疲れているようです。充電期間がもっといるのかも知れませんが、時折反発を見せるこの株。来週の前半にかけてその時期に入るかも知れませんので、動意付く前の値動きを注視したいところ。
5.6759NECトーキン
これも結構押されております。OSCは-7%の32%です。但しRSIはまだ35%ですので、古河電池と同様に来週前半あたりの、一発反転のタイミングを待つ構えとなります。
以上です。
この仮説的推論法は、科学的な発見に際しては不可欠な思考法です。パースによると、次のような推論の形を取ります。
(1)陸地の奥深くで魚の化石が発見された。
(2)この現象を説明するために、かつてこの陸地が海の底にあったと想定してみる。
(3)これを仮説とする。
この(2)を考えつくことが、大げさに言うと世の中を進歩させる原動力にもなっております。この想定をうまく立てることが出来る人は、学校の試験問題で満点をとった人では決してありません。いわば、試験問題に答える能力ではなく、試験問題を作る能力だからです。
たかが、明日の株が上がるか下がるか、上がるとしてもどういった経過で上がるのかを予測するに過ぎませんが、それでも事前予想の的中確率を上げるためには、アブダクションの手法を徹底する以外にはありません。
さて、すぐにその方法が見つかる訳でもありませんが、それは追々ということにして、明日のモニタリング銘柄です。
1.4202ダイセル化学工業
結構売られておりますが、もうそろそろでしょう。一応540円という8月7日の安値がありますが、その前後を凌ぎきれば再度浮上を果たすのでは。特段業績面での不安はないはずです。この会社、富士フイルムの生みの親だったんですね。知りませんでした。まさか、富士の押し目にまで付き合う必要はないでしょうに。
2.5214日本電気硝子
この株、マッコリーのレーティング2段階引き下げ(6月13日)やら、岡三の強気のレーティング引き上げ(7月11日)やら、つい8月27日にはクレディスイスが強気のレーティング据え置き(但し目標価格は2400円に下げ)やら、証券会社同士の綱引きが激しいようです。いくら引かれても固いガラスですので実際には支障がないものの、こうした見解割れで値段の乱高下が演出されているようです。困ったものです。
明日は、8月5日の1455円以下に押される可能性もありますが、その時はOSCがもう一段下がるまで根気よく待ちます。(現在は44%で、8月19日の41%からの踏んばり過程にあります。)
3.6330東洋エンジニアリング
明日の地合で再度売りが先行するかも知れません。しかしそれを凌いだ後の反転に注目したいところ。534円を大きく下に抜けるとまだ灰汁抜けしていないこととなりますので注意。
4.6937古河電池
300円台からここまで上げてきたので、些か疲れているようです。充電期間がもっといるのかも知れませんが、時折反発を見せるこの株。来週の前半にかけてその時期に入るかも知れませんので、動意付く前の値動きを注視したいところ。
5.6759NECトーキン
これも結構押されております。OSCは-7%の32%です。但しRSIはまだ35%ですので、古河電池と同様に来週前半あたりの、一発反転のタイミングを待つ構えとなります。
以上です。