1月27日までの1週間の市場概況のまとめです。( )内は1月22日比、
◆CME日経先物:17850円(+620円)OSC64%(+11%)RSI55%(+17%)売買指数170%(-16%)↑
◆日経平均:17518円(+560円)OSC55%(+14%)RSI48%(+18%)売買指数142%(-22%)↑
◆TOPIX:1432(+58)OSC57%(+17%)RSI48%(+19%)売買指数148%(-14%)↑
◆マザーズ指数:831(+57)OSC56%(+16%)RSI44%(+12%)売買指数127%(-41%)↑
◆東証2部指数:4482(+196)OSC62%(+25%)RSI45%(+19%)売買指数178%(+5%)↑
◆日本10年物国債先物(JGB):150.58円(+1円9銭)↑ 金利急低下
◆信用残評価損益率:売り残-9.221%(-3.876%) 損失幅急拡大
買い残-12.468%(+3.96%) 損失幅急縮小
◆日経平均25日移動平均乖離率:-0.9%(+5.2%)ほぼ25MA上に
◆騰落レシオ(25日間)
東証1部: 73.62%(+11.43%)↑
マザーズ: 80.45%(+15.83%)↑
東証2部: 81.28%(+13.59%)↑
【海外市況】
◆NYダウ:16466(+373ドル)OSC59%(+14%)RSI52%(+25%)売買指数195%(+25%)↑
◆上海総合:2738(-179)OSC42%(-11%)RSI35%(+3%)売買指数180%(+73%)↓
◆ドル・円:121.09(+2円33銭)OSC69%(+11%)RSI71%(+26%)売買指数173%(-2%)↑円安昂進
◆米10年債利回り:1.94%(-0.13%)RSI33%(-9%)↓
◆米3ヶ月国債利回り:0.33%(+0.02%)RSI67%(+-0%)→
対10年債スプレッド:1.61%(-0.15%)↓ 3%が好況の目安。
◆VIX指数:20.2(-2.14)RSI46%(-4%)↓
◆CRB指数:167(+3)RSI49%(+8%) ↑
◆WTI原油先物:33.74ドル(+1.49ドル)RSI51%(+8%)↑
◆NY金:1118ドル(+20ドル)RSI61%(+5%)↑
日銀のマイナス金利の導入発表で、株式市場と為替市場、そして国債市場は大きく反応しました。構図として見ると、円がマイナス金利→ドルの価値の増大→ドル買い=円安=株高。国債については、マイナス金利=金融機関の持つ国債の放出減=国債市場の逼迫=価格上昇=金利低下、となります。
金融機関が持つ特に長期国債は、これまでは、適宜売却しても日銀当座預金に積んでおけば0.1%の付利があったものが、逆に0.1%の金利を金融機関は払うことになる訳ですから、日銀当座預金には預けないで「融資」に回すことを日銀は期待しているようですが、融資をする先がないことに加えて、融資をする際のリスクファクターは0.1%どころではありません。通常1%程度は見ている訳ですから、たった0.1%のために銀行が融資を増やすとはとても思えません。逆に外債や外国株の購入比率を、特にメガバンクは増やすのではないでしょうか?しかし、今回の発表で円安がこれだけ進行しております。0.1%の金利負担を避けるために金融機関が円をドルに換えて外債などに投資するとも考えられません。
となると、今回の日銀のマイナス金利の発表によっては、金融機関はこれまで以上に、国内にも海外にも投資行動をシフトさせることはないと見るのが自然かと思います。なお、既に積まれている当座預金の基礎残高(22日現在で256兆円)や、金融機関が本来準備資金として日銀に預けるべきマクロ加算残高(5兆円程度)を除いた部分のみが、今回のマイナス金利付与の対象金額ですので、当面は金融機関には影響が出ません。下記URL参照。
http://dol.ismcdn.jp/mwimgs/3/d/330/img_3d15fca3dd0cea2a09f9e43a73fe9a9121731.jpg
しかし、金融機関が新規に手持ちの国債を売って当座預金に預けるにつれ、じわりと損失が拡大していきます。その分、銀行収益が圧迫されるため、国内の預金金利を下げるなりして、また貸出金利を上げるなりして収益をバランスさせることもあり得ます。そうなると、益々借り手と預け手が少なくなり、景気浮揚どころか景気悪化の引き金を引きかねません。そうした副作用も考えた上での日銀の政策決定会合での僅差の決定だったようですが、これは、まさに金融政策でいよいよ打つ手がなくなってきたことの証左と言えるかと思います。
◆CME日経先物:17850円(+620円)OSC64%(+11%)RSI55%(+17%)売買指数170%(-16%)↑
◆日経平均:17518円(+560円)OSC55%(+14%)RSI48%(+18%)売買指数142%(-22%)↑
◆TOPIX:1432(+58)OSC57%(+17%)RSI48%(+19%)売買指数148%(-14%)↑
◆マザーズ指数:831(+57)OSC56%(+16%)RSI44%(+12%)売買指数127%(-41%)↑
◆東証2部指数:4482(+196)OSC62%(+25%)RSI45%(+19%)売買指数178%(+5%)↑
◆日本10年物国債先物(JGB):150.58円(+1円9銭)↑ 金利急低下
◆信用残評価損益率:売り残-9.221%(-3.876%) 損失幅急拡大
買い残-12.468%(+3.96%) 損失幅急縮小
◆日経平均25日移動平均乖離率:-0.9%(+5.2%)ほぼ25MA上に
◆騰落レシオ(25日間)
東証1部: 73.62%(+11.43%)↑
マザーズ: 80.45%(+15.83%)↑
東証2部: 81.28%(+13.59%)↑
【海外市況】
◆NYダウ:16466(+373ドル)OSC59%(+14%)RSI52%(+25%)売買指数195%(+25%)↑
◆上海総合:2738(-179)OSC42%(-11%)RSI35%(+3%)売買指数180%(+73%)↓
◆ドル・円:121.09(+2円33銭)OSC69%(+11%)RSI71%(+26%)売買指数173%(-2%)↑円安昂進
◆米10年債利回り:1.94%(-0.13%)RSI33%(-9%)↓
◆米3ヶ月国債利回り:0.33%(+0.02%)RSI67%(+-0%)→
対10年債スプレッド:1.61%(-0.15%)↓ 3%が好況の目安。
◆VIX指数:20.2(-2.14)RSI46%(-4%)↓
◆CRB指数:167(+3)RSI49%(+8%) ↑
◆WTI原油先物:33.74ドル(+1.49ドル)RSI51%(+8%)↑
◆NY金:1118ドル(+20ドル)RSI61%(+5%)↑
日銀のマイナス金利の導入発表で、株式市場と為替市場、そして国債市場は大きく反応しました。構図として見ると、円がマイナス金利→ドルの価値の増大→ドル買い=円安=株高。国債については、マイナス金利=金融機関の持つ国債の放出減=国債市場の逼迫=価格上昇=金利低下、となります。
金融機関が持つ特に長期国債は、これまでは、適宜売却しても日銀当座預金に積んでおけば0.1%の付利があったものが、逆に0.1%の金利を金融機関は払うことになる訳ですから、日銀当座預金には預けないで「融資」に回すことを日銀は期待しているようですが、融資をする先がないことに加えて、融資をする際のリスクファクターは0.1%どころではありません。通常1%程度は見ている訳ですから、たった0.1%のために銀行が融資を増やすとはとても思えません。逆に外債や外国株の購入比率を、特にメガバンクは増やすのではないでしょうか?しかし、今回の発表で円安がこれだけ進行しております。0.1%の金利負担を避けるために金融機関が円をドルに換えて外債などに投資するとも考えられません。
となると、今回の日銀のマイナス金利の発表によっては、金融機関はこれまで以上に、国内にも海外にも投資行動をシフトさせることはないと見るのが自然かと思います。なお、既に積まれている当座預金の基礎残高(22日現在で256兆円)や、金融機関が本来準備資金として日銀に預けるべきマクロ加算残高(5兆円程度)を除いた部分のみが、今回のマイナス金利付与の対象金額ですので、当面は金融機関には影響が出ません。下記URL参照。
http://dol.ismcdn.jp/mwimgs/3/d/330/img_3d15fca3dd0cea2a09f9e43a73fe9a9121731.jpg
しかし、金融機関が新規に手持ちの国債を売って当座預金に預けるにつれ、じわりと損失が拡大していきます。その分、銀行収益が圧迫されるため、国内の預金金利を下げるなりして、また貸出金利を上げるなりして収益をバランスさせることもあり得ます。そうなると、益々借り手と預け手が少なくなり、景気浮揚どころか景気悪化の引き金を引きかねません。そうした副作用も考えた上での日銀の政策決定会合での僅差の決定だったようですが、これは、まさに金融政策でいよいよ打つ手がなくなってきたことの証左と言えるかと思います。