株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

カンフル剤の打ちすぎか

2008-10-31 11:12:56 | 株に出会う
ダウが一応健闘していたため、まさか大幅のギャップダウンで先物が始まるとは思わなかったのですが、この思わぬ下落からは、何とか緩やかながら右肩上がりの切り返しをしております。

しかし、場が始まった当初はこうしたトレンドが見えません。このところの大幅な上げで、その反動安も大きいのではないかとの気持ちが勝っても不思議ではありませんが、まだ、市場には大きな下げからの反発力が勝っているようです。

OSCは先物こそ50%で同値ですが、それ以外は軒並みプラスです。日経平均は+3%の54%、TOPIXは+4%の55%、マザーズ指数も+3%の47%と上げております。

但し、この段階での上げ(コンバージェンス)は、ピーク近辺での上げですので、そのままピークアウトしてしまう可能性を内包しております。

しかしながら、大きな反発の流れは途絶えておりませんので、今日はこのあたりで揉み合い、そして来週火曜日に最後っ屁の上げがあってから、本格的な下げに入るのではないかと、テクニカルな面からは見ております。

但し3連休ですので、その間の為替や外国市場の動向に大きく左右されるようです。とりあえずは、今日のところは持ち越しをしたくない心理が勝つと思いますので、このまま右肩上がりでボックス圏の動きになるのか、それとも一気に下落モードへと突き落とされるのか、微妙なところです。

月末の投信などのドレッシング買いといったものは、このところの下落で大幅な含み損を抱えた投信などは、むしろ高くなったところを処分売りに動く可能性もありますね。

前場は9020JR東日本を我慢できずに700Kで売り、2602日清オイリオで4円抜きのトレードのみ。まだ含み損がありますので、後場はこれをチャラにしたいと思っております。
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市場概況(10.30.08)

2008-10-31 05:55:39 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

まさかの爆上げ3連騰を見せた10月30日(木)の市場概況です。 赤字部は31日朝更新

◆日経先物:+730円、OSC50%(+3%)10月27日の33%から切り返し中。
◆日経平均:+818円、OSC51%(+6%)10月24日の33%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:111(-11)
◆TOPIX:+69.1、OSC51%(+5%)10月24日の37%から切り返し中。
◆マザーズ指数:+15.3、OSC44%(+3%)10月28日の40%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:+11.9、OSC49%(+2%)10月27日の39%から切り返し中。
◆国債先物:137.92円(1銭高)OSC45%(+1%)10月27日の49%から下落中。
◆ドル・円:98.59円(1円21銭の円安)OSC53%(+3%)10月22日の38%から切り返し中。黄金分割ライン到達。終値で98.5円を割り込むと、再度円高へ転じるのか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:9020円(大証終値比-10円)
◆シカゴCME日経先物:9100円(大証終値比+70円)更新
◆NYダウ:9181ドル(+190ドル)OSC52%(+3%)10月20日の52%を抜く。そろそろ天井か?更新

いやはや、後場は為替も国債先物も条件は良くないのに、先物はギャップアップして始まり、前場の高値の8610円を抜いてからは、まさに鰻登り。9000円どころからは少し調整を挟みましたが、売りもはねのけ堂々の9130円までの上昇でした。

日経平均も9000円台を回復。ご覧のようにその他の市場も軒並みOSCをプラ転させ足並みを揃えました。

戻す時がこんな形とは思いませんでした。下げる時と同じでしたね。一方通行がこうした恐慌時の相場の特徴のようです。

後場は5302日本カーボンで2円抜いた後は、唖然として上昇気流に彷徨う株価を見守るばかり。引けにかけても、大口買いで動意付いた5301東日本旅客鉄道を716Kと713Kで指しておりましたが、今日はもう出来ないと諦めていたら、何と大引けに1186株も成り売りがあり約定しておりました。

そんなに板の数字は多くはなかった筈ですが、売り買いを大口同士がどうも示し合わせたようです。

まあ、この株、決算も済んでいるし、上げ始めると地合には関係なく上げるので、この3連騰での持ち越しはOKかなと、自らを勝手に思いこませております。

今日のところは、アマゾネスは襲撃のそぶりも見せなかったようです。獲物をたっぷりと太らせてから、精力をつけてから料理をするつもりかも知れません。

一応、戻しの目安としては日経平均9518円(38.5%戻し)とその上は10298円(半値戻し)がありますが、今回は9518円前後までが良いところではないでしょうか。

OSCも既に51%です。明日あたり、ひと息入れるかも知れませんが、55%程度までは戻すと思います。

-------31日朝のコメント-------

やっとダウ平均も300ドル程度の上下幅に収まる値動きになりました。原油は-1.54ドル下落して66ドル程度。インテル・HPなど上昇し、ナスダックは高い。欧州株はフランスのみ1%弱下落。世界同時爆上げは一旦終息する気配。

今日は月末ですので、ドルが売られて円買いが入りやすいので、これも相場には影響か。

アメリカの第3四半期のGDP速報値は、-0.3%とマイナス成長でしたが、予想の-0.5%よりも良かったことで、株式相場を支えたようです。

但し、新規失業保険申請件数が47.9万件と予想より4千件多く、高止まりしたことはマイナスに作用。

今日は、日経平均も普通の値動きに終始することを期待。但し、週末でもありここまでの爆上げの反作用で、後場は緩やかな下落基調になることを注意。朝10時頃の節目の時間で輸出関連企業の円買いで円高が進めば、一旦波乱含みとなるかも知れません。
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ケース・シラー住宅価格指数(8月度)

2008-10-30 22:19:30 | 金融全般
アメリカの住宅価格の底打ち時期に関する仮説」を7月17日に書き、その中で、モデルとして採用しているロスアンジェルス地区における、ケース・シラー住宅価格指数が142ポイントになると全米の住宅価格が下げ止まると予想しました。

10月28日に、ケース・シラー住宅価格指数の8月度のデータが発表されました。

ロスアンジェルス地区の指数値は189.18ポイントでした。前月比3.37ポイントの下落でした。ここ4ヶ月は3ポイント程度の下落幅となっております。後47ポイントほどの下落が必要となっております。

下落幅が少なくなってきているのは、中古住宅の価格がそれだけ人々にとって購入しやすい水準にまで落ちてきていることを意味しますが、問題は、全米20地区で先月は6ヶ所が前月より住宅価格指数が上昇に転じていたのに、8月はたったの2ヶ所にまで激減したことです。

これをどう読み解くのかということですが、上昇時のケース・シラー住宅価格指数の上げパターンが、下降時のパターンにも類似するのではないかとの仮説を立てて見ました。

全米20ヶ所のケースシラー住宅価格指数の前月比の上昇・下降幅を見ると、次のような傾向を辿っております。

☆2004年1月まで: ほぼ1ポイント台での緩やかな価格上昇。(これはバブルとは言えない通常のインフレ調整済の上昇と言えます)

★2004年2月から2005年9月まで:1-3ポイント台のバブル上昇(20ヶ月)

☆2005年10月から2006年6月まで:1%台のノーマルな上昇(9ヶ月)

☆2006年7月から2007年6月まで:1%前後の下落(12ヶ月)

★2007年7月から2008年8月現在まで:1-4ポイントのバブル破裂の下落(14ヶ月)

以上のトレンドをマクロに見ると、2番目の★である「バブル上昇期」と最後の★である「バブル破裂期」は、間に☆2つを挟んで、相似形で推移するのではないかというのが、今回の論の骨子です。

そうなると、8月までに14ヶ月経過ですから、あと6ヶ月は「バブル破裂期」が続くと見なければなりません。その後、1ポイント以下の小さな下落を挟んで、2004年1月までと同様に、1ポイント前後の上昇が続くものと思います。

すると、「アメリカ住宅価格の底打ち時期に関する仮説」で述べた、来年2月には底打ちが完了するという説は、ちょうどタイミング的には合いますので、全米20地区平均値ベースに置き換えて、今のところは変更なしとしておきたいと思います。

ケース・シラー住宅価格指数は、2ヶ月遅れで発表されますので、来年の4月末には、このことが世間に認識され、今回の金融恐慌での金融機関の損失額の確定も進み、市場は正常化に向けて緩やかな歩みを始めることを期待しておきたいと思います。

7月17日のブログでモデルにしたロスアンジェルス地区の住宅価格の過去の推移は、全米20地区平均と異なるパターンを描いております。2ポイント台の上昇が10ヶ月ほど早く始まっているのです。そして値上がり最盛期には4-6ポイント台の上昇が20ヶ月間も続きました。そして累計値では2ポイント以上の上昇をマークした月は37ヶ月に及んでおります。上昇幅が2ポイント以上の異常値の合計から、下落幅が2ポイント以上の異常値を差し引いた値は54ポイントとなり、最初に述べた後47ポイントの下落がロスアンジェルス地区に限っては必要と書いた値とあまり差はありません。従って、今の毎月3ポイント程度の下落幅だと、後15ヶ月から18ヶ月はロスアンジェルス地区に限っては下落が止まるまでに要するものと思われます。

こうした検討結果から、7月17日のブログで書いた、ロスアンジェルス地区をモデルとしての、平均7ポイントの下落幅という想定は、少々大きすぎますので、この地区に関しての底打ち時期については、来年末頃に修正をしておきたいと思います。

しかし、これはあくまでも過去のトレンドが相似形で発現するという、何の裏付けもないフラクタルな現象を根拠にしておりますので、まあ、様々な条件で変わることがあることはご了承下さい。

それにしても、一般に言われているような住宅価格の下落に歯止めがかかるのは、早くても来年末、等という説には、ロスアンジェルス地区のような高騰地区を除き、異論を唱えておきたいと思います。

なお、インフレ調整後の住宅価格トレンドはこれを参照下さい。
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明日のモニタリング銘柄(10.31.08)

2008-10-30 20:51:23 | 明日のモニタリング銘柄
激動の10月も明日が最後です。

月末になって、ようやく株式市場が持ち直してきました。米中の利下げを受けてアジア株も大幅高。しかし、ユーロ圏の景況感も悪化。アメリカの今晩の新規失業保険申請件数も50万件の大台に乗せるのではないかと懸念されます。(予想は47.5万件で先月より微減。何故微減?)

ダウの先物もこの時間で+327ドルと堅調です。欧州株は英FT100を除いてプラス圏。ドル・円は98.77円とまずまず。

しかし、今は小康状態と見ております。嵐も時折風が収まり、まるでこのまま台風一過で何事もなかったかのような状態に入ることがあります。台風の眼はそれこそ、見事な青空まで見せてくれます。

そうした自然現象と株式市場の動きも相似形です。

さて、それはそれとして明日のモニタリング銘柄です。どれもこれも反発体勢にある訳ではありません。出遅れ銘柄もあり、日替わりで業種別に活況を呈することがありますが、本日も10日の高値平均値手前に位置する銘柄をスクリーニングしてみます。
(左が現在値、右が10日高値平均値、OSC)


1.2810ハウス食品(1578円、1589円、56%)
2.2261明治乳業(488円、488円、48%))
3.5196鬼怒川ゴム工業(136円、143円、49%)
4.6674ジーエス・ユアサ(248円、250円、46%)
5.1328金連動投信(2355円、2357円、42%)
6.5302日本カーボン(239円、243円、46%)
7.9843ニトリ(6100円、6120円、60%)
8.5453東洋鋼鈑(296円、299円、46%)
9.2607不二製油(1117円、1122円、53%)
10.2613J-オイルミルズ(392円、395円、49%)
11.1518三井松島(151円、157円、48%)
12.4201日本合成化学(243円、247円、50%)
13.6849日本光電工業(1642円、1651円、51%)
14.6448ブラザー工業(720円、720円、44%)
15.5631日本製鋼所(692円、695円、40%)
16.8766東京海上(3110円、3120円、49%)
17.8031三井物産(935円、951円、47%)
18.7751キヤノン(3040円、3050円、46%)
19.6501日立(494円、495円、45%)
20.2413ソネットM3(312K、316K、60%)
21.8697大阪証券取引所(270K、274K、52%)
22.2766日本風力開発(176K、179K、42%)
23.2175エス・エム・エス(342K、342K、57%)
24.8732マネーパートナーズ(62500円、63350円、60%)

以上です。

これまで押され方の少なかった内需関連銘柄や新興市場銘柄の出遅れが目立ちます。あの悪かった船舶銘柄は軒並み上回っております。

ざっと7割方は既に10日高値平均値を上回っております。既に今回の上げもいい線まで来ているかと思います。

なお、この期に及んでまだ25日移動平均線からの乖離が70%台以下(-29%以下)の銘柄を挙げておきます。

・9984ソフトバンク
・1964中外炉工業
・5481山陽特殊鋼
・1605国際石油開発帝石
・6305日立建機
・5631日本製鋼所
・8604野村ホールディングス
・8316三井住友FG
・8411みずほフィナンシャルG
・6301小松製作所
・3360グリーンホスピタルサプライ
・2432ディー・エヌ・エー
・9424日本通信
・6871日本マイクロニクス
・4314ダヴィンチHD
・3627プライムワークス
・2178トライステージ
・2142ユー・エス・ジェイ

落ち目株狙いの方はこちらもどうぞ。今日ストップ高をつけている銘柄も結構ありますね。
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歪みの是正は短期でも起こる

2008-10-30 11:32:43 | 株に出会う
まあ、この難解相場でも何かの法則性を見つけようと、ない知恵を絞っているのですが、あまり複雑な方程式を解くのは得意でもないし、また短期勝負には間に合いませんので、今日は相場の歪みについて、少し書いてみたいと思います。

このところ、為替&国債先物と株式市場はほぼ連動しております。CMEの日経先物やGlobexだけはどうも株式市場を牛耳っている方々の巣窟のようなところがあり、素直に信じるのは少々危険です。

今日の前場の押し目ですが、筆者の想定は以下の通りでした。

1.先物の上げは8620円でひとまず頭打ちになる。
2.ドル・円相場とは強い相関性を有するが10時過ぎに99円が割れた。
3.国債先物は10時過ぎに安値をつけるもその後はじり高だった。

但し、先物が8620円を越えるようなら、これは為替も国債先物も粉砕されることになります。ここを注視しておりましたが、10時過ぎに円安から円高に転じ、国債先物がじり高を辿っているのに、日経先物は何と10時32分に8610円の本日高値をマークしたのです。

筆者は東海カーボンの強気の買い上がり相場を、このことを念頭に見ておりました。というのも、この株の場合は465円を上抜くと強い騰勢を持っていると判断できます。466円までは確かに付けました。しかし、先物との連動性が強いこの株は、460円少々のところで揉み合うも、後は先物の動きに連動して、455円まで転落でした。

この株がもし465円を突破してはるか上に行くようなら、先物も8620円を突破してはるか上に行ったことでしょう。

ここで分かることは、プリカーサーとしての為替と国債先物は一応生きていたということですね。Globexは駄目ですね。今も上げてダウ先物は+206ドルです。

しかし、こういう事を市場参加者全員がアクションとしてとるようになれば、勝者も敗者も居なくなって、胴元としては大変に拙いことになります。そこで、時折株安・債券安を演じてみたり、いわゆる目眩ましが沢山起こるのが、この魑魅魍魎が跋扈する相場、いや博打場というわけですね。

このような法則性があてはまる時もあれば、そうでない時もあることに注意が必要です。また、個別株はそうした趨勢とは関係なく、唯我独尊を決め込んでいるものもあります。特に出来高が少ない銘柄は、特殊な人種に支配されていることもあり、その傾向が強いようです。

まあ、色々な複雑な欲望が渦巻いての市場の値動きですので、それはそれで面白いとも言えます。

フォルクスワーゲンの空売りで担がれてしまったヘッジファンドのようにだけはならないようにせねばなりません。

この血の海と称される史上最大のヘッジファンドの損失の余波が、この日本株式市場に押し寄せてこないよう祈るばかり。それにしても300億ユーロはでかい。

フォルクスワーゲンの浮動株はたったの6%以下だったそうです。これでは、アマゾネスに襲われて捕虜になった哀れな男どもに似ております。

特に血気盛んな若者が多い新興のヘッジファンドの精が、アマゾネスの女どもに搾り取られてついに発狂し、持株の一斉処分で自殺を図らなければ良いが。。。

ポールソンやらリーマンのファルドなどは、煮ても焼いてもアマゾネスの舌には合わないので、結果としてはそのまま殺処分か。。何やら、不穏な空気がこの世に漂い始めました。
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