株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(4.1.08)

2008-03-31 19:57:58 | 明日のモニタリング銘柄
いつもの通りに、まず、OSCの4層分析で3月31日(月曜日)の相場を振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日から3月19日までのデータ

3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円)  ①8件  ②35件③101件④55件
3月25日(+265円)①12件 ②14件③116件④58件
3月26日(-39円) ①20件 ②55件③101件④21件
3月27日(-102円)①40件 ②44件③49件 ④69件
3月28日(+216円)①16件 ②23件③117件④46件
3月31日(-295円)①82件 ②23件③32件 ④65件

③の「楽観」が激減、①の「悲観」が急増、②の「希望の芽」は横這い、そして④の「躊躇」が若干増えております。

①の悲観がもっと増えてから、②の希望の芽がもっと膨らまない限り、④が①に転落したり、③が④やら①に引き寄せられる可能性がまだまだあります。

そんな中でもいち早く調整モードに入るつつある、逆張り銘柄を中心に明日のモニタリング銘柄を追ってみます。

1.9438エム・ティ・アイ
 3日連続下落でOSCも40%にまで調整。指数値も3月13日のそれに後4Kばかりの下落で到達。明日は185Kの今日の安値が死守できるようなら一旦反発もありか。

2.9115明治海運
 その筋の方が弄んだお陰で、すっかり人気が離散してしまいました。これが仕手株の運命です。海運株は軒並みPERが5-6倍なのに、この株はまだ30倍を越えております。しかし、OSCが38%と9%も落ちたここからは、再度の仕手筋の仕掛けの胎動を注意深く見守っておきたいと思います。出来高が増えない限り、そして安値が底打たない限り、こうした株は決して売買してはなりません。

PER30倍が示している通りに、この株を「身受け」することは途方もなく高くつきます。下手に情をかけない方が身のためかと。では、何故モニタリングするかって?時たま、金持ちの放蕩息子が迷い込んできて、大盤振る舞いをすることがあるからです。その時にチョイと余り物を頂こうという姑息な根性です。何ともまあ浅ましいことか。

3.5541大平洋金属
 商品関連銘柄の低迷のあおりを受けて、OSCも前日比-3%の38%に落ちてきました。これも今日の安値の951円の更新があるようなら見送りです。

4.2914日本たばこ産業
 やはり、餃子問題がボディブローのように効いてきているのかも知れません。インサイダー疑惑を払拭するため、きっと社員は身動きが取れないのでしょう。或いは、第二の餃子問題があるのかも知れません。加ト吉問題も尾を引いているのかも知れません。いずれにしても、これだけ「反社会的」な動きが出れば、たばこ同様に世間から見放されるのも道理かと。明日は徹底的に落とされたところからの反発狙いです。

5.8697大証
 あれだけジャスダックの抵抗に合っても、統合に向けての流れは変わらないようです。しかし、ジャスダックという取引所は一体何様なのでしょう。一人では生き残れないにも拘わらず、どこかの傘下に入ることは徹底的に拒否しております。何か、証券取引所としての特長でもあれば別ですが、何もないでしょう。システムは遅いし、手数料は高いし、つい最近までMMという化石のような取引方式を温存していたり。どうも、筆者には旧道路公団のような抵抗勢力の権化のような気がしております。

ここは是非大証に頑張ってもらいたいものです。別に浪速贔屓ではありませんが、大証のシステムの早さは日本ではピカイチです。ある時、IPOも何もかも犠牲にして、徹底的にシステムを増強しました。この実行力は評価しております。ここはジャスダックを葬る意味でも何とか応援したいと思う次第。それなりに底打ち気配あり。445Kが固いならば、明日こそこれまでの鬱憤を晴らす時か。

6.6330東洋エンジニアリング
 大証で打ち止めようかと思いましたが、もう1日だけこの株をモニタリングしてみたいと思います。下値は切り上げました。OSCは前日同値の47%です。PERは10倍以下のプラントエンジニアリング会社。明日は、もう一度375円近辺まで押された時が買い時か。

以上です。何やら、すねに傷を持つ「愚連隊様ご一行のお通り」、といった感じになってしまいました。まあ、あまり手出しをすると、相手は愚連隊ならではの凶器も保有しているかも知れません。ここは十分に注意することに越したことはありません。

ところで、新興市場はあまり調子が良くありませんね。食指が動くものがありませんでした。これまで上げてきたものも、かなりの調整をこいております。もう少し様子を見た方が良さそうです。

今日はノートレードで持ち越しもなしです。落ちてくるナイフはあえて拾わず。
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市場概況(3.31.08)

2008-03-31 18:44:01 | 市場概況
3月31日の市場概況です。

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC57%(-6%)ピークは3月28日の63%で下落中
・日経平均:OSC58%(-8%)ピークは3月28日の64%で下落中
・TOPIX:OSC56%(-7%)ピークは3月28日の63%で下落中
・マザーズ指数:OSC53%(-4%)ピークは3月28日の57%で下落中
・ヘラクレス指数:OSC57%(-3%)ピークは3月26日の66%で下落中
・国債先物:前日比14銭安 OSC34%(-8%)ピークは3月17日の55%で下落中
・日経先物イーブニングセッション:12500円(大証終値比+10円)
・NYダウ:12262.89ドル(+47ドル)OSC54%(+8%)ピークは3月24日の60%で下落中 更新
・シカゴCME日経先物:12710円(大証夕場比+210円)
・ドル円:99.68円(+46銭)OSC49%(+-0)ピークは3月25日の58%で下落中(円高進行中)更新

ご覧の通り、各市場ともOSCは明らかに下落傾向へと向かいました。国債先物まで下落しておりますが、こちらはOSCをいち早く30%台にまで落としておりますので、ここからの切り返しが想定されます。

NYダウも3月24日のOSC60%をピークにして、金曜日は46%(前日比-10%)と大きく下落しております。但し、このOSCの下げ方が異常ですので、今晩は一旦戻す可能性があります。

何しろ12000ドルを割り込んで11000ドルに近づくことは、資産に占める株式の比率が多いアメリカ人にとっては、含み損へと転換することを意味します。これは、GDPの7割を占める個人消費を更に冷やすことになりますので、何としても避けたいところですが、忍び寄る金融不安が払拭出来ず、一向に株価は跳ね上がりません。

さて、今日が相場転換の日となったようですが、NYダウが一気に奈落に落ちないため、一進一退が明日も続くものと思われます。

明日のモニタリング銘柄は別稿にてアップロードする予定です。

---------エイプリルフール朝のコメント-----------

NYダウはここ4日の押されすぎ(売買判断指数が極めて低迷)、とりわけ金曜日にOSCを10%も落としたことからの、自律反発的な動きでやっとマイナスから脱しました。この反発はこれから始まる企業決算に向けての、ショート筋によるショートカバーが主因のようです。原油や金も同様な理由で利益確定売りに晒されております。

シカゴの先物は210円も反発しておりますが、NYダウの動きなどと比較すると、31日に下げすぎたとはいえ、いささか戻しすぎの感があります。

今日は、朝の8時50分に発表される日銀短観に注目。
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じり貧相場へと転換

2008-03-31 11:30:52 | 株に出会う
今日の先物は、金曜日の前場終了ラインである12630円近辺で、とりあえず前場終了にかけての押し目からの切り返しを見せておりますが、果たして、後場の寄り付きからこのラインの攻防で12600円割れがあるのかどうかが焦点です。今日の終値で、この攻防から12650円程度まで戻して終了しておれば、まだ上がりの目はあるかと思いますが、今の調子だとむしろ12600円割れの公算が大です。

業種別で見ても、保険業がかろうじて水面上に浮上はしておりますが、後は軒並み押されております。鉄鋼、ゴム、非鉄などのセグメントが大きくやられております。

新興市場はかなり善戦している模様ですが、それも朝方の上げの余韻がくすぶってのものと思います。ジリジリと下げてきており、むしろ一気の下げがないだけに、下値で拾っても戻すのに苦労するのではないでしょうか。

OSCはちなみに、前場終了で下記のようになっております。

・日経先物:67%(-2%)
・日経平均:59%(-5%)
・TOPIX:57%(-6%)
・マザーズ指数:57%(同値)
・ヘラクレス指数:60%(同値)
・長期国債先物:35%(-7%)

注目は国債先物です。株式市場からの資金の避難により、金曜日比で31銭上げておりますが、OSCは何と7%も下げて35%は、2月25日の38%以来の低さです。このダイバージェンスはいささか不気味です。高値の141.92円は3月19日の高値を抜き去りました。まだこれから上げようとするサインなのかどうか?

ドル・円は一時100円に乗せましたが、まあまあ落ち着いております。

アメリカは金融機関への公的資金の投入には慎重と伝えられております。その背景には、連結外しなど合法的手段はトコトン使って利潤の最大化を図り、CEOの法外なボーナスは言うまでもなく、社員平均7000万円というとんでもない年収で浮きに浮かれた連中に、刻苦勉励?して納めた税金を何故くれてやるのか、という根底にある心情です。

この心情は人間である限り誰しも持つものでしょう。もし、公的資金を投入するなら、以前S&Lの時にやったように、これまでの経営に責任を持つ人間全てを牢屋にぶち込むことぐらいはやらないと、アメリカ国民の怒りは収まらないでしょう。

そうなると、ピーク時で22兆ドル(2200兆円)あった住宅価格の下落が、まだ10%程度に留まっている現状では、あと15%程度の下落に伴い、2兆ドルから3兆ドルの巨額の含み損がこれから世界の金融機関に発生することは間違いありません。

政府の資金で住宅価格の下落を止めるには、相当の買い支えが必要な筈ですが、そんな資金がアメリカにはない筈。強引にドル紙幣を刷ればインフレとドル暴落を招きます。かなり難しい局面ですね。

このような事態の一端が1-3月期の決算である程度はっきりしますので、それまでは何があっても対応できるようにしておくのが、今のこの「高値圏」での処し方としては正解ではないかと思います。
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明日のモニタリング銘柄(3.31.08)

2008-03-30 00:17:43 | 明日のモニタリング銘柄
いつもの通りに、まず、OSCの4層分析で3月28日(金曜日)の相場を振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件  ④20件
3月11日(+126円)①5件  ②33件③159件④7件
3月12日(+203円)①4件  ②8件 ③97件 ④96件
3月13日(-428円)①125件②26件③25件 ④29件
3月14日(-192円)①110件②18件③22件 ④50件
3月17日(-454円)①103件②43件③36件 ④18件
3月18日(+177円)①26件 ②48件③84件 ④41件
3月19日(+296円)①2件  ②7件 ③160件④31件
3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円)  ①8件  ②35件③101件④55件
3月25日(+265円)①12件 ②14件③116件④58件
3月26日(-39円) ①20件 ②55件③101件④21件
3月27日(-102円)①40件 ②44件③49件 ④69件
3月28日(+216円)①16件 ②23件③117件④46件

①の悲観が減り、②の希望の芽も減り、③の楽観が激増し、④の躊躇が減っております。

もうそろそろひと息ついても良い頃でしょう。NYダウも下げました。為替も円高に振れております。ここから買い上がってホールドするのはチョイと勇気がいることかと。

そこで、いつものように安易に買いモニタリング銘柄を挙げるのはあまり気が進みません。売り候補も含めて、適当に列記しコメントする程度に留めたいと思います。

1.4062イビデン
 目標価格下げなどが続いており、PER12倍まで押し下げられました。確かにICパッケージは単価下落が厳しいものの、この会社はそれだけではありません。高値からの3分の1程度に落ちたここからは、大きな下落リスクはないものと思われます。OSCも+3%の48%へとコンバージェンスしながら、乖離幅も100円あります。明日は押されて始まる展開がほぼ確実ですが、このところの底値の3720円で粘れるかどうかが最初の焦点。

2.6330東洋エンジニアリング
 やっと指数値面では底打ちました。それにしても下げさせられたものです。明日は371円の安値近辺まで落とされれば、そこからの反転に乗る手一本です。

3.7774ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
 再生医療ベンチャーです。ティッシュペーパーのコストダウン手法を手がけている会社ではありません。ティッシュペーパーは、パルプの最後の最後の屑を使いますので、これ以上のコストダウンは、メタン処理費付きで入手できる?牛糞のような素材から作る技術でもない限り無理でしょう。それにしても、牛糞からティッシュを作っても、鼻をかんだ時の「異臭メタン」による吐き気で、むしろ慰謝料がかさむことになるでしょうね。

些か、話が横道に逸れましたが、この会社、自家培養の表皮や軟骨、角膜の開発を手がけており、本来、これからの高齢化社会にはなくてはならない会社です。年を取ってくると理由もなく身体のあちらこちらに変調をきたします。これは、軟骨がすり減ってきて、神経を刺激しているための痛みです。筋肉をつけろと医者は言いますが、よたよたと杖をついて歩いているお年寄りにそれはチョイと酷というものでしょう。

せめて、お年寄りにこの株を買ってもらって、一刻も早く最新の再生医療を安価に提供して欲しいものです。そのためには、カタカナ社名はよろしくありませんね。ティッシュというのは、金糸や銀糸を織り込んだ織物という意味だそうですので、例えば、日本金織物医療工芸(株)といったような、大正ロマン派の生き残り老人が喜びそうな社名に変更することを具申します。えっ!難しくてかえって覚えられない?? ならば、もう老人の間で既になじみ深い「ティッシュ(株)」だけでもよろしいのではないかと。

4.売り候補銘柄
 どれもこれも売りたくなるテクニカルな位置取りですが、勢いがある株を売ってはなりません。これまでにかなり衰弱している株が、金曜日に突如カンフル剤が打たれたために、束の間の精気を取り戻した、その一瞬を狙って再度奈落に落とす方が、力をあまり使わずに済みます。その意味では、

①9433KDDIを、明日は「白犬」(バンクのこと)に噛まれた際の傷が悪化することを見込んでの売り。(OSCが1月17日以来の60%台)

②5405住友金属工業やら5401新日本製鐵の高OSC値を嫌気しての売り。

を一応マークしておきたいと思います。②の2社は、曲がりなりにも「鉄は国家なり」を具現している株ですので、「白犬」だとか「モンキー」だとか下手に形容すると「不敬罪」に問われる怖れがありますので、この際差し控えさせて頂きます。

以上です。チョイと冴えないですね。 
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株式市場を支配する3つの法則

2008-03-29 10:38:41 | 金融全般
偉そうなタイトルを書いてしまいましたが、3年以上もバカみたいに長いブログを書き連らね、日々試行錯誤を重ねることを標榜しておきながら、「では一体、お前は株式市場について何か分かったことがあるのか?」と、改めて聞かれた時、いや、自問自答した時、このあたりで、中間総括でもしておかないとまずいかなという気持ちがふと湧いてきました。

それが大仰なタイトルを付けた理由です。勝手な法則ですから、あまり精緻に論じてもシラけるだけですので、ごく大雑把に記してみます。あまり参考にならないでしょうが、「まあ、そういうこともあるかも知れない」程度にでも感じて頂ければ幸いです。

法則1:株式市場は「入れ子構造」を形成している

 入れ子構造は、フラクタルとも言われますが、要は、世界経済のマクロ面から個別株のミクロな動きまで相似の動きをすることを言います。宇宙の生成と消滅の動きが、体内の生化学的な反応と相似の動きをしているのと同じです。逆かも知れません。

従って、世界の動きがどうなっているのかを正確に理解するだけでなく、それが何時どういった形で現実化するのかについての想像力を働かせることは、極めて大事なこととなります。このブログでも「金融全般」というカテゴリーの記事で、過去様々なマクロ問題を取り上げてきたのもそのためです。

この意味で、いかなる個別株も世界の情勢のあらゆる影響を受けることは自明です。

法則2:市場には必ず歪みが出る

 これも入れ子構造的に考えて下さい。日経平均の下げすぎやら上げすぎ、金利の低下のしすぎやら、為替の円高・円安の行き過ぎなど、いわゆるオーバーシュートが市場にはつきものです。これには人間の心理やら、トレーディング・システムの仕組みやらも絡んでおります。ともあれ、一方向へと行き過ぎやすいのが市場です。

個別株のその日の動きだけを取ってもこのことは言えます。買われすぎた状態からは必ず調整がなされます。売られすぎも同様ですね。

法則3:市場にはノイズが絶えず発生する

 分かりやすく言えば、騙しのようなものです。通常、市場の歪みをついて悪いことを考える人々や組織がノイズ発生源となります。ライブドアが良い例です。筆者はたったの1度だけですが、例の驚天動地の100分割を発表した時に、これは上がるとの確信を持ってライブドア株を5株だけ買いました。まだ1株20万円台の分割前です。分割後に3200円程度で売って40数万円の利益を手にしましたが、それ以来、ライブドア株には手を出しておりません。(その後8000円にまでオーバーシュート)この会社は「市場のノイズ源」であることを理解していたためです。

現在200銘柄ほどの監視銘柄を日々ウォッチしておりますが、今日も日経1面で詐欺事件として報じられた4566LTTバイオファーマは、学者出身の創業者が放擲された段階で、監視から外しました。また、これも今日の日経で再度の赤字下方修正をしている3773アドバンスト・メディアは、上場当時から、音声認識技術の可能性について再三疑義を挟んでおり、最初の業績下方修正が出た段階であっさりと削除しております。

いわゆるインサイダー疑惑も、市場の大きなノイズの1つですね。
 

以上、3つの法則が株式市場を取り巻いていると考えることができるようになったのが、この間の収穫かも知れません。

では、どうすればこの株式市場で絶えず利益を出し続けて生き残れるのか?との質問が来そうですので、この法則から誰しも思い至ることですが、簡単にまとめてみます。

『マクロな動きがミクロな個別株の値動きに与える影響とその振る舞いをより正確に理解し、市場の陰の部分である「ノイズ」を上手に除去しながら、市場が作り出した歪みを巧みに突いて勝ち残る。』

ということになりそうです。

そのための具体的な方策やら手段やらは、自分にあったやり方を採用する以外にありませんが、あまり理論的・技術的に精緻なものを考え出しても、これは、人間の行動がついて行けません。また、複雑系でカオス的動きをする市場の現実からしっぺ返しを喰らうことは必定です。

(この点が、学校での勉強とは全く異なる点です。株式市場を猛獣や毒蛇が沢山いる熱帯のジャングル、学校を純粋培養器に見立ててみて下さい。)

複雑な市場のその日の動きを、自身のやり方を通じてその振る舞いの理解ができ、その(自身の見方との)誤差の理由が認識でき改善できる程度にまで、如何に単純化できるかがキーポイントとなるのではないでしょうか。
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