NHKのラジオで日曜の朝、日曜訪問という番組がある。
今回は村木厚子さんのお話だった。拘留期間150日。毎日を読書ですごし、150冊の本を読まれたとのこと。
素朴なアナウンサーが、聞き辛いことをズバズバと聞いていた。
村木さんの弁 拘留期間、早い時期にふたつのことだけを考えていた。「自分は変わったか」「自分は何を失ったか」
前者、自分は悪いことはしていない。そこだけは変わらない。変わっていない。
後者、仕事と社会的地位、社会的信頼を失ったかもしれない。が、他方励まし続けてくれている家族、同僚、友人 みんなが信じているとのメッセージを送り続けてくれた。失ったものはない。いえ、気づかなかった信頼に気づいた。
この二つを確認した後は、ぶれることはなかった。
アナウンサー氏 「お強いんですね」
いえ、強くはありません。仕事をしながら子育てをしてきた経験から、今できること、今はできないこと・・・と、割り切って、物事をこなしてきました。そのせいで、考えてもどうしようもないことに関しては、考えないということができるようになっただけです・・・(要約です)
時、同じく、ある先生から、もらったメッセージがある。
教師観、日本語観 をぜひ持ってほしい。ぶれない、ここは譲れない という 教師観と日本語観を。
考えてみる。自分の人生において、ここだけは譲れない、これだけは持っていなくてはならない・・そんなぶれないものがあっただろうか・・あるだろうか・・・。