息子のために、スポーツジムの体験に出かけた。
二人で行こうなんて、しめしめ、まだ三男はかわいいぞ。
厳寒のミシガンでは冬場外に出る機会がぐっと減るために、インサイドのスポーツジムを利用する人は多かった。それに国民性か、ばっちり筋肉をつけている、マッチョさんが魅力的とされている。国が変われば、文化が違えば価値観は変わる。
我が家の近くにできたスポーツジムは、新しい。入ってみると、アメリカと違って親切で丁寧なフロントの方々が対応してくれる。私語中心のどこかの国のフロントさんとは大違いだ。
施設も新しくて美しい。なんと、ガラス張りの落ち着いた和室まで用意されている。
????何するんだろう?柔道でもなさそうだし・・・。
スタッフが施設の説明をしてくれる。そこで合点したが、このスポーツジムには温泉施設があるらしい。屋上に露天風呂もあるという。それで、和室なの。
ふむ、うまい戦略だと思った。健康志向の中高年から、シニアも視野に入れての、ジム作りときたか。確かに、今のシニアの方々は意欲的だし、知識もありそうだし、時間もありそうだ。
息子は高校でスポーツクラブに入っているにも関わらず、ジムでも鍛えるという。そういう子供たちが多いらしい。野球部の友達もやってるとか。体も鍛えて、頭も鍛えて、たいへんだなあ・・・。
さて、私は入会はしない。今日も元気にアウトサイドを嵐の曲をききながら、ランニングする。
息子は、ランニングをするためには必要な筋肉をつけるべきだし、入ってトレーニングするべきだと主張し、入会しない私を逃げていると批判する。
君はスポーツジムの回しものか?!
自然に恵まれたこの町で、わざわざ人の二酸化炭素を吸いながら、トレーニングする必要があるだろうか。自然の樹木から得られる気こそが、大事なんだ。
君たちの歳では理解できないかもしれないけどね。
そういえば、以前に、蔵王山脈の大自然の中で暮らしているちょっとした知り合いが・・・・蔵王でも、川で泳ぐ子はいない。みんな町場のプール通いをしている。ちょっと複雑な気持ちになるよ・・・と、言ってたのを思い出した。
なんにせ、今頃のご時世だしね。分かり合えるに限界があるのものだ。