昨夕、ニュースの特集で息子の取材が放映された。
テーマは「原爆」。大学から研究費用をいただいて、息子は日本でレポートを仕上げるというプロジェクトだった。その途中から、地元の放送局が取材を申し込んできた。
息子はアメリカの大学に進学したので、今もひとり残っている。全寮制の大学で心配はしていないが、本人は寂しいこともあるらしい。その辺が彼の家族観を大きく変えているようでもある。
さて、番組はとてもよくできていた。取材は、受ける側からすると、たくさんの時間を使っている。カメラが回った状態で、記者からあれこれと質問を受ける。答えているうちに、緊張感もとれてきて、いつのまにか自然なトークになる。
息子はいつもの通りの感じだった。サッカー選手で日頃から体を鍛えているが、ピアノも弾く、もの静かな子だ。大げさなパフォーマンスはないが、地道に物事に取り組んでいく。勉強が好きだというので、学問で身を立てていければいいなあと、私も思っている。そんな彼の姿勢が、人柄がよく出ていた。長い取材が7分間に凝縮されていた。
記者のナレーターで番組は進んだ。「日本で教育を受けていない若者が・・・」と、言われて改めて、彼の歴史観はUSの教育で育てられたということを、私自身が再認識した。
ただ。歴史観は大きくは家庭環境であるとも、私は思っている。彼自身がどうやって育ってきたのか、つまり親が子供に「何が大切か」というメッセージを伝えてきたかどうかでもあるのではないか。
息子たちは大きくなった。