ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

蟲麻呂編(11)声掛けたいが わしシャイやねん

2010年12月09日 | 蟲麻呂編
■平成22年12月9日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
――――――――――――――――――――――――――――――――

★目に付いた あの児可愛らし 独り身か 旦那居るんか わし見てるだけ
  
しな  片足羽川かたしはがはの さ丹塗にぬりの 大橋の上ゆ 
くれなゐの あか裾引き 山藍やまあゐもち れるきぬ着て ただ独り い渡らす児は 
 
塗りの綺麗きれえな 橋の上 あか穿いて あいの服 とおって来る児 可愛かいらしな》 
若草の つまかあるらむ 橿かしの実の 独りからむ 
はまくの しき我妹わぎもが 家の知らなく

《旦那るんか ひとり身か 口説きたいけど 伝手つてあれへん》
                         ―高橋虫麻呂歌集―〔巻九・一七四二〕 
大橋の つめあらば うらがなしく 独り行く児に 宿やど貸さましを
《橋のそば 家があったら さみな あの児を連れて 泊まれるのにな》
                         ―高橋虫麻呂歌集―〔巻九・一七四三〕 




片足羽川かたしはがはの】へ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿