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令和・古典オリンピック

令和改元を期して、『日本の著名古典』の現代語訳著書を、ここに一挙公開!! 『中村マジック ここにあり!!』

古今相聞往来(下)編(07)目こそ忍ぶれ

2013年06月04日 | 古今相聞往来編(下)
【掲載日:平成25年6月4日】

人目ひとめ多み 目こそしのぶれ すくなくも 心のうちに 我が思はなくに




男思いが あふれていても
人目おおうて い行く出来ん
女忍んで ち焦がれても
夜はけてく 嘆きは募る
  
人目ひとめ多み 目こそしのぶれ すくなくも 心のうちに 我が思はなくに
《人目て しのんでるけど 心では 一寸ちょっとやそっと 思もてんちゃうで》
                           ―作者未詳―(巻十二・二九一一)
   
心には 千重ちへ百重ももへに 思へれど 人目ひとめを多み 妹に逢はぬかも
《心では 千も百をも 思てるが 人目いから わへんのやで》
                           ―作者未詳―(巻十二・二九一〇)
   
心には 燃えて思へど うつせみの 人目ひとめしげみ 妹に逢はぬかも
《心では 満々いっぱい思て おるけども 人目五月蝿うるそて い行かれへん》
                           ―作者未詳―(巻十二・二九三二)
   
里近く 家やるべき このが目の 人目ひとめをしつつ 恋のしげけく
さとちかに 住むもんちゃうな 人の目を はばかりしてて がれるだけや》
                           ―作者未詳―(巻十二・二八七六)
   
宵々よひよひに が立ち待つに けだしくも 君まさずは 苦しかるべし
《毎晩に 表で待つに もしあんた 来んなったら えられへんわ》
                           ―作者未詳―(巻十二・二九二九)
   
あかねさす 日の暮れゆけば 術をなみ 千度ちたび嘆きて 恋ひつつぞ
《日ィ暮れる どう仕様しょうて 溜息ためいきを いて がれてんねや》
                           ―作者未詳―(巻十二・二九〇一)
   
我が背子せこを 今か今かと 待ちるに けゆけば 嘆きつるかも
《あの人を 今か今かと 待ってたが けてきて つろなって仕舞た》
                           ―作者未詳―(巻十二・二八六四)

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