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令和・古典オリンピック

令和改元を期して、『日本の著名古典』の現代語訳著書を、ここに一挙公開!! 『中村マジック ここにあり!!』

家待・越中編(二)(03)あはれの鳥と

2011年08月12日 | 家待・越中編(二)歌心湧出
【掲載日:平成23年4月29日】

・・・聞くごとに  心つごきて うち嘆き あはれの鳥と 言はぬ時なし


霍公鳥ほととぎす
夏のおとずれ告げる 鳥
それ は 家持 心ときめかせの鳥
 主の励ましに 力を得て 詠う
 に 一年八カ月ぶりに詠む 長歌

高御座たかみくら あま日嗣ひつぎと 天皇すめろきの 神のみことの きこす 国のまほらに 
山をしも さはに多みと ももとりの て鳴く声 春されば ききかなしも
 
《天おさむ 日の神いだ 天皇おおきみの おおさめなさる え国に
 山仰山ぎょうさんに あるのんで いろんな鳥が 可愛かいらしに 春になったら 来て鳴くよ》
いづれをか きてしのはむ の花の 咲く月立てば めづらしく 鳴く霍公鳥ほととぎす
《特にどれとは わへんが の花開く 月なると え声で鳴く ほととぎす》
菖蒲草あやめぐさ たまくまでに 昼らし わたし聞けど 
聞くごとに  心つごきて うち嘆き あはれの鳥と 言はぬ時なし

菖蒲あやめの草を 薬玉たまにする 五月来るまで 鳴き続け 昼は日中ひなかじゅ 夜通よどおしで
 聞き続けても 胸おどり こころ満足 する鳥や 風心ええ鳥やなと いっつもおもう》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〔巻十八・四〇八九〕

行方ゆくへ無く あり渡るとも 霍公鳥ほととぎす 鳴きし渡らば かくやしのはむ
《ほととぎす 浮き世のさに 暮らしても 鳴き飛ぶ声で さ忘れるわ》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〔巻十八・四〇九〇〕
の花の ともにし鳴けば 霍公鳥ほととぎす いやめづらしも 名り鳴くなへ
の花の 咲く同時ときに鳴く ほととぎす ここぞの声に 心かれる》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〔巻十八・四〇九一〕
霍公鳥ほととぎす いとねたけくは たちばなの 花散る時に とよむる
《ほととぎす なんと小憎こにくい たちばなの 花散る好機じきに 声響かすん》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〔巻十八・四〇九二〕
                                    五月十日】

霍公 鳥の声に 心動かされた 家持
初夏 の薫りに誘われ
渋谿しぶたに 松田まつだ に 馬をらせて
の浜辺にと立つ
じょうが崎の断崖が 海にせり出す この浜
 からの風 まともに受け 白浜伸びる
夏吹く 東風あゆが 白波を 寄せている
家持 の胸に 湧く歌心と同じに 次々と 

英遠あをの浦に 寄する白波 いや増しに 立ちき寄せ 東風あゆいたみかも
英遠あを浦に 寄せて来る白波なみ 次々や 立ってかさなる 東風かぜ激しんや》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〔巻十八・四〇九三〕
                                    五月十日】



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