goo blog サービス終了のお知らせ 

令和・古典オリンピック

令和改元を期して、『日本の著名古典』の現代語訳著書を、ここに一挙公開!! 『中村マジック ここにあり!!』

家待・越中編(二)(30)御母(みおや)の命(みこと)

2011年05月06日 | 家待・越中編(二)歌心湧出
【掲載日:平成23年8月2日】

・・・垂乳根たらちねの 御母みおやみこと 何しかも 時しはあらむを
      真澄まそかがみ 見れどもかず たまの しき盛りに・・・




転任 の知らせ 
待つ 家待に 思わぬ知らせが届く
娘婿継縄つぐただ母 身罷みまかりの知らせ

かつて 仲麻呂二男 麻呂まろからのえんぐみ申し出
うまく かわせたものの 
何時いつ何どきの 再度有るやも
これ を避けつつ 
藤原忌避きひとの勘ぐり打ち消しのため
仲麻呂 とは やや距離ある 藤原豊成が二男
藤原継縄ふじわらのつぐただとの娘縁組 
家持  必死の処世であった

天地あめつちの はじめの時ゆ うつそみの 八十やそともは 大君おほきみに まつろふものと 定まれる つかさにしあれば 大君おほきみの みことかしこみ ひなさかる 国ををさむと 
《天と地が 出来た始めの 昔から 宮につかえる 人はみな 天皇すめらみことに 従うと されてるので めい受けて いこここし やってきた》
あしひきの 山川へなり 風雲はぜくもに ことかよへど ただに逢はず 日のかさなれば 思ひ恋ひ 息衝いきづるに 玉桙たまほこの 道る人の 伝言つてことに 我れに語らく 
便たより届くと うものの 山川へだて とおい国 じかに逢えんで 日ィ過ぎて どしてるかと 思う時 都から来た 人うに》
しきよし 君はこのころ うらさびて なげかひいます 世間よのなかの けくつらけく 咲く花も 時にうつろふ うつせみも 常無くありけり  
《「今あのかたは 心え 沈み返って 嘆きる 世の中ろて うとましい 花もしおれる 世は無常むじょう
垂乳根たらちねの 御母みおやみこと 何しかも 時しはあらむを 真澄まそかがみ 見れどもかず たまの しき盛りに 立つ霧の せゆく如く 置くつゆの ぬるが如く 玉藻たまもなす なびこいし く水の とどみかねつと 
《母上様に 何事や そんな年とは 違うのに 元気達者たっしゃで られたに 霧や置くつゆ 消えるに なびみたい 病床とこして 水くみたい うなった」》
狂言まがごとか 人の言ひつる 逆言およづれか 人の告げつる 梓弓あづさゆみ つま引く夜音よとの 遠音とほとにも 聞けば悲しみ にはたづみ 流るる涙 とどめかねつも
《嘘つきないな だましなや 遠いはるかな 知らせ聞き かなしばかりで 嘆きる 流れる涙 止まらへん》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―(巻十九・四二一四)

遠音とほとにも 君が嘆くと 聞きつれば のみし泣かゆ あひ思ふ我れは
 便り来て あんた嘆くて 聞いたがな わしも悲して 涙に暮れる》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―(巻十九・四二一五)
世間よのなかの 常無きことは 知るらむを こころつくすな 大夫ますらをにして
《世の中の 無情むじょう知らんて こと無かろ そんな悩みな 男やないか》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―(巻十九・四二一六)




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。