埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

ヒミツのちからんど実践中 ③

2009年09月15日 | コード
先週がグループレッスン期間だった。

8月はお盆休みがあるため、グループレッスンはないので、久しぶりのグループレッスン。

ヒミツのちからんど、4回目。

3回の中で生徒たちが作ったものを、来月のグループコンサートで発表するために、今回はそれらをまとめる。

      ↓グループ名
アルペジオ(年長~小2)
  「メリーさんのひつじ」のCGを聞いて、おじぎゲーム。
  なんだか、これを妙に楽しそうに3人でやっていた

  それを踏まえて、コードカードの中から、好きな2種類を選び、「メリーさんのひつじ」に合わせてみる。

  気に入ったのを選ぶ。
 
  私のメロディーに合わせて、ベースを弾く。


スタッカート(小1~小4)
  コードカードDmにイメージの色をつける。

  「メリーさんのひつじ」につけたお気に入りのコード(サブタイトルもついている)を確認。

  歌いながら弾く。

  生徒によって、メロディーを弾いたり、コードを弾いたり、ベースを弾いたり…。

  サブタイトルに合う雰囲気になるように演奏。


4分音符(小5)
  前回までに作った8小節の曲を完成させる。

  タイトルを考える。
  伴奏の高さを検討。


ポコ(中1)
  8小節の曲を完成させる。

  タイトルをつける。
   「森の中の湖」「蓮と梅雨」というタイトルがついた

  伴奏を考える。


リズム(中3~高2)&KBH(社会人)
  曲を完成させる。

  ・「メリーさんのひつじ」にオリジナルのコードをつける。
    伴奏形やベースの動きを選ぶ。

  ・仮題「迷路」
    伴奏を考える。
     音程の幅のある重音で、生徒自身の言う「ほわ~ん」とした感じが出せていたから、すばらしい
     後半は、リズムやベースの動きに工夫が見られた。

     仮題からイメージが離れたきたらしいので、タイトルを考え直す。

  ・タイトル「ミラーハウス」
    メロディー部分は完成していたので、イントロとエンディングをつける。
    ミラーハウスの不思議な感じを出したいと、いろいろ弾いて決定。

    効果音的なイントロが付いた。
    コード判定をさせたら、Cm7(♭5)、Fmaj7,9th
  
    エンディングは、じっくり考えるそう。


計4回のレッスンだけだったが、それぞれに自分の音楽を形にすることができた。

グループコンサートまでに、まだ時間があるので、個人レッスンでその後の様子を聞かせてもらう。

世界でたったひとつの“自分の曲”。
世界でいちばん上手に弾けるといいね

心に届ける

2009年09月14日 | レッスンの出来事
レッスンをしていて、私の言葉や思いや演奏が生徒たちの心に届いているのかどうかがいつも気になる。

日常会話でもそうだけど、自分の言葉がちゃんと届いているときは会話も弾むし、
その言葉や会話がいつまでも心に残るだろう。

でも、そうでないと簡単に忘れ去られてしまう。

1回のレッスンの中で、1つでも心に届いたものがあるといいなぁと思ってレッスンしている。

それは、スッと心の奥に入っていく場合もあるし、なかなか入っていかない場合もある。

なかなか入っていかない場合は、私が使っている言葉や説明の仕方が、
その生徒のアンテナに引っかかるものではないと、私は思っている。

言葉や手段を変えることで、そのアンテナをキャッチできる。

長い間、何度も何度も言い続けたことが心に届くときには、その生徒や私自身の成長によるものも大きいと思う。

大人の方は特に、あるとき突然、
「先生が今まで言っていたことって、そういう意味だったんですか」と驚きとともに納得されることがある。

通じ合えた気がして、とってもうれしい



中でも、いちばん印象に残っているのが、Aちゃんのレッスン

Aちゃんは感情の起伏が激しく、機嫌よく弾いていても、うまく弾けないと気分は急降下
この世の終わりみたいな顔をする

それをなだめたり、勇気付けたり、諭したりして、なんとか気持ちを戻そうとしたが、効き目はなかった。

つまり、心に届いていなかった。


発表会を間近に控えたある日、ずいぶんスムーズに弾けるようになったのだけど、
1ヶ所だけ気持ちが入っていないところがあったので、そこを指摘してレッスンしていたら、どんどん滅入っていく

表情も暗くなるし、イスからずり落ちるんじゃないかと思うような座り方にまでなった。

「キー」ってなる気持ちを、グッとこらえて、
「この曲を弾きたいなぁっていう気持ちが今ある?」と聞いてみたら、「ある」という。

そうは言っていても、その言葉からも「ある」とは感じられない。

数秒悩み、どうにかして、この子の心に届くレッスンをしたい、
例えうまく弾けなくても曲の様子を感じて弾いたり、心を込めて弾いたりすることの大切さを伝えたいと思い、

「この星の旅人は、どこへ行くんだろう?」
「なんのために旅をしているんだろう?」
「途中で誰かに会うのかな?」

こんな質問をして、曲の主人公の気持ちに近づけるように導いた。

そのうちに、表情から険しさが抜けていった。

そして、「世界中を旅して、星の家族に会えた旅人はどんな気持ち?」と聞いたら、
その子から「うれしくて、うれしくて」という、私が思っていた以上の言葉が出た。

すかさず、「その気持ちで、この曲を弾いてみて!」と弾かせたら、さっきまでの演奏とは大違い

「うれしくて、うれしくて、の気持ちが出せた?」と聞いたら、「もうちょっと」と言って、もう一度チャレンジ。

さらにいい演奏になった


終わりのごあいさつをするときには、初めのごあいさつにもなかった爽やかな表情を見せてくれた。


このとき初めて、私の思いがその子の心に届いたと実感できた

ムジカノーヴァの取材

2009年09月12日 | レッスンの出来事
本日、ムジカノーヴァが取材に来ました

事の発端は、先月の国立の公開レッスン(子どもたちが作曲をした)で、
アンケートに「4月の公開レッスンの後、月1回のグループレッスンでコードと作曲を始めました。お互いに楽しんでいます」と書いたこと。

その次の日に、ピアノランドメイト事務局から連絡をいただいて、
「ムジカノーヴァがグループレッスンをしている先生を探しているので、取材をお願いできますか?」とのことだった。

かなり驚いてあたふたしたが、
ムジカノーヴァは、ピアノの先生なら誰でも読んだことのある雑誌。
もちろん、私も毎月楽しみに読んでいる。

光栄なお話なので、お受けすることにして、今日の取材となったわけです。


小学校低学年のグループがよいとのことで、小1~小4(3人)のグループ“スタッカート”を見学していただくことに。

生徒たちやお家の方々にも快諾していただけたことが、ありがたい



内容は、
レパートリー発表
   自分のレパートリーの中から1曲演奏する。
   レパートリーカードに、曲名、作曲者名、楽譜名、弾けるようになった日付を書く。
   弾く前に、名前、曲名、どんなふうに弾きたいかを発表する。

   取材の方がいらしたにも関わらず、3人ともていねいに演奏できていたのでよかった


コード
   コードカードにイメージに合った色をつける。
   今日はDm。3人それぞれに違った色をつけるから面白い

   前回までに「メリーさんのひつじ」に自分の好きなコードを何種類かつけていたので、その中からお気に入りを選ぶ。

   その雰囲気が出るように演奏する。
   これは、来月のグループコンサートで演奏します


みゅ~じっくトライアスロン
   それぞれの進度に合わせて作った小テスト。
   得意なことと、がんばってほしいことを混ぜて、3つの問題がある。

   3つ合格できたら、教室の壁にシールを1つ貼る。


リズム
   リズムカードを見ながら、伴奏くんのリズムに合わせてみんなで叩く。

   よくできていたので、今日は「ピアノランドコンサート上」のデータにも合わせて叩いた。


かんたんな創作
   「おとのくにであそぼう/ヤマハ」の中から、いくつか曲を聞かせ、好きなのを選んでもらう。
  
   指定された単音を使って、その曲に合うように、高さやリズムを組み合わせて演奏する。

   これも来月のグループコンサートで発表したいと思って、今日はじめて取り入れたので、ちょっと戸惑いも見られたが、
  慣れてきたら自由にできるようになった。



比較的おとなしいグループなのだが、ちょっと緊張していたようで、いつもより控えめだったが、無事に1時間終えられた。


その後、内容やグループレッスンについての質問を受けて、いろいろとお話した。

取材の方も楽しんでくださったようで、子どもたちがコードを自由に選んでいるのを見て、
「私も小さいころにこういうレッスンを受けたかった」と言っていただけた。

そして、「グループレッスンと言っても、それぞれの子のレベルに合わせて、その子が楽しめるようなレッスンという印象でした」とも。


私が一番驚いたのは、帰り際に、「ムジカノーヴァは、3人で作っているのです」とおっしゃったこと

あんなに盛りだくさんな内容で、毎月発行しているのに、3人

それなのに、東京から2時間もかけて、こんな田舎に取材に来てくださるとは…


11月号に掲載予定だそうなので、楽しみ&ドキドキ

コンサートパーティー2006

2009年09月11日 | グループコンサート
2006年9月9日(土)

自分の結婚披露宴で演奏する曲を、一度、人前で弾いておきたかったので、結婚式1週間前に決行。

強行ぶりは、相変わらずです


午前中は、小学生以下の生徒向けのコンサートパーティー。

写真は、私が作ったプログラム。

細かいことは得意ではないので、雑な仕上がりだけど、生徒たちも一生懸命作ってくるので、
グループコンサートにときは、イラッとしながらもがんばってみる


おやつタイム
  クラッカーにチーズやフルーツを乗せて食べる。

  私の中では手を抜いた感があったが、思った以上に好評で、「先生、コレまたやってね」と言われた


コンサートタイム
  ・カノン/パッヘルベル
    エレクトーンで演奏。
    パイプオルガンの響きを聞いてもらった。

  ・ねこバス
    となりのトトロの曲。
    伴奏くんとのアンサンブルの興味を持ってもらいたくて、伴奏くんとの演奏を聞いてもらった。

  ・テイク・ファイブ
    こちらは、大きい生徒や大人向けに、伴奏くんとのアンサンブル。

  ・美女と野獣
    初めて弾き語りに挑戦した。
    でも、ちょっと緊張してうまく歌えなかったなぁ   

  ・日本のうた綴り
    「夏の思い出」「ゆき」「朧月夜」「紅葉」「ふるさと」をメドレーでつないだ。
    披露宴で私たちの写真の映像が流れるBGMとして演奏するために、お気に入りのアレンジから1コーラスずつ抜き、つなぎを作った。

    ただイメージに合う音を探して(雪が降る感じ、春になる感じなど)作ったのだけど、
   こういうことをそれまでやったことはなかったのに、よくやったと思う。

    いい経験、いい思い出

  ・夕焼け雲
    加羽沢美濃さんの曲でいちばん好きな曲。

    これまでのコンサートパーティーで、何度も弾こうと思ったのだけど、もう少し大切に温めて「ここぞ!」というときに演奏したいと思っていた。

    披露宴とコンサートパーティーで、感謝の気持ちを込めて演奏できたことを幸せに思う。


ゲームタイム
   ミュージック・ビンゴをグループで一緒じゃない子同士で組んでやった。


夕方に大人のコンサートパーティー、夜は中学生以上のコンサートパーティー。

  中学生以上のコンサートパーティーでは、お菓子を決めるのに、ミュージック・ビンゴを取り入れた。
  楽しそうにやっていたし、いい復習にもなったようで、よかった。



このころは、「新しいことに挑戦しよう!」という明確な思いがあったわけではない。

その時々で、自分にできること、生徒たちに楽しんでもらえることを探していた。

普段、気に入って気ままに弾いている曲も、なんとなく弾いて通り過ぎていくことが多い。

それをこういう機会があることによって、ある程度の形に自分なりに仕上げることができる。
それを楽しんでいた。


“コード塾”に通い始め、メドレーを作ることができ(つなぎだけだけど)、
自分の中にまだ見ぬ可能性がある気がしてきた。  

その後、事あるごとに、「こんなことやってみたい」「もしかしたら、コレできるんじゃない?」という予感がしてきた。


グループコンサート2006

2009年09月10日 | グループコンサート
2006年9月8日(金)~12日(火)

もう生徒たちも段取り等に慣れてきて、コンサート当日の準備もテキパキとできるようになった。

曲紹介も、照れくさそうにしながらも、
お話を作ってみたり、クイズを出してみたり、調べたことを発表したり、それぞれらしさが感じられるようになってきた。


感想カードは、今まで「とてもいい!」から「がんばろう」までの5段階でチェックをしてもらっていたが、
どうしても評価している感覚になっている気がしたので、この回から自由に書く形にした。

項目は2つ。
気をつけることは?
     プログラムに書かれている、演奏するときに気をつけたいことに注目して聞き、その感想を書く。

よかったことは?
     姿勢、手の形、曲の様子など、演奏を聞いて良いと思ったことを書く。


小さい子たちは、短い曲を聞いて、よいところを探して書くのは大変かなと思ったけど、
1曲ずつちゃんと書いてあった

足のかかとが浮いてしまって、足台にくっつけられない子が、
ほかの子のかかとに注目していたようで、全部に足のことが書かれていて、「意外と分かっているんだ」と妙に感心した


大きい生徒たちにも初めて感想カードを渡した。

そしたら、すごく細かく的確に、そしてたくさん書いていた。

そんなふうに仲間たちの演奏を聞けることがすばらしいと思った

中でも、春のピアノコンサートでうまく弾けなかった曲を、その後も練習していた生徒がいて、
かれこれ1年がかりになろうといていたので、私が「いつになったら仕上がるんだろう…」と飽きてきていた。

その子の演奏を聞いた感想に、
“前回できなかったことに挑戦してがんばるという志がステキです。”
“ピアノコンサートから継続して弾いていたんだねぇ。えらいなぁ。”とあった。

私、そんな目でその子の演奏を聞いていたことはなかった、と反省した。


生徒たちに感想を書いてもらうことで、私が学ばせてもらっていることに気付いた。



大人の方たちには感想カードは渡さず、各々の感想を言ってもらうことにした。

それぞれに自分の反省を踏まえつつ、ほかの方たちの演奏を楽しんでいた様子をお話してくださった。

こうして、秋に毎年会って、ほかの方がどんな演奏をするのか、この1年どんながんばりがあったかを楽しみにされているとのことだった。


それぞれの年代で、このグループコンサートを楽しんでもらえることは、とてもうれしい