埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

ソ音記号&ファ音記号

2010年06月30日 | レッスンの出来事
楽譜の音符が魔法のように、さらさら読めたら、
譜読みなんて簡単

でも、これがなかなかうまくいかないもの。


私は、生徒たちに、音読みの練習に
バスティンのフラッシュカードを使っています。

初めは、真ん中のドから、
ト音記号でドレミファソ
ヘ音記号でドシラソファ


この辺までは、生徒たちもスイスイ

ここから、高いドと低いドを目印に増やしていくのだけど、
だんだん勢いが衰えてくる


先日、そんな生徒に、
もう一度、「ト音記号の始まりがソ、ヘ音記号の始まりがファ」と教えました。

そのときに、
「ト音記号じゃなくて“ソ音記号”、
 ヘ音記号じゃなくて“ファ音記号”だったら、覚えやすいのにね」と言いました。


その翌週、
それまでフラッシュカードにあまり積極的でなかった、その生徒が、
「先生、ソ音記号とファ音記号、覚えてきたよ」と。

実際に読んでもらったら、スイスイ


こんな言葉一つで、読めるようになるなんて、
私のほうがビックリだったのだけど、
うれしいヒントを、生徒からもらいました

篠原みな子 Whispers of Fairies

2010年06月18日 | ピアノを弾く
私が今年に入ってから、ピアノのレッスンを受けている
(とは言っても、まだほんの数回だけど
篠原みな子さんのアルバム『Whispers of Fairies』が、このところのお気に入り



レッスンに行ったときにお願いしようと思いつつ、
自分のことで精いっぱいで、いつも忘れて帰ってきてしまい、
やっと最近購入して聞き始めました

全曲、ご自身で作曲され、演奏されています。


それが、HPの音源とは比べ物にならないくらい素晴らしくて、
(当たり前なのでしょうけれど
なんでもっと早く購入しなかったんだろう?と悔やまれますが、
「今」だから、みな子さんの音楽がスッと入ってきたのかもしれません。

アルバムという存在全体がひとつの“作品”になっていて、
手に取る喜びも味わえるようになっている。

写真は、アルバムのジャケットです。

音楽や作品への愛をたっぷり感じました。


どの曲も、やわらかい音色が心地よいです。

中でも、5曲目の「星のささやき」は、
さみしいような、懐かしいような、ホッとするような、
うまく表現できない感覚が胸の中いっぱいに広がり、
うるっときてしまいます。


こんなすてきな方に出逢えたことを幸せに感じます


私だけ(ってこともないけど)で聞いているのはもったいないと思って、
ご興味を持たれた方は、こちらへ


ころころころ

2010年06月15日 | レッスンの出来事
私が気に入っている絵本です。

『ころころころ』 元永定正/福音館書店


楽譜の中の音符は、「玉」でしかない。

「玉」にみえてしまうと「音楽」にはならない。


でも、この絵本を見ていると、「玉」が生きているよう。

坂道を登ったり、階段をおりたり、
こんなでこぼこみちを飛び跳ねるように渡ったり…。


「玉」でしかない音符を生き生きとさせるのは、そこに感情が必要です。

「玉」を並べただけの演奏は、「音楽」にはならない。

そこに表現したい気持ちが加わるから「音楽」になる。


「玉」を並べただけの演奏をしている生徒に、この絵本を見せます。

止まっているように見える音符も、感じ方によって、
こんなふうに生き生きとするのだということを感じてもらうために


市田儀一郎 インヴェンションとシンフォニア

2010年06月11日 | セミナー
2010年6月11日(金)浦和

おとといのこと。
浦和の柏屋楽器さんからお便り。

「市田儀一郎講師 インヴェンションとシンフォニア」



私のインヴェンションブームに乗って、
今、インヴェンションを弾いている生徒が増えていて、
楽しい反面、私の勝手な解釈でいいのだろうか?という不安も…。

しかも、市田儀一郎先生のお話がきけるなんて!

でも、あさってってずいぶん急な話だけど、
うまい具合に、レッスンは休みで大した用事はなかったので、行ってきました


市田先生は、
紹介の後、にこやかに現れて、
「インヴェンションのご指導、ご苦労様です。
 私はもう残りわずかの寿命ですので、みなさんに私の希望を叶えていただきたい。」と
柔らかなジョークを交えてあいさつされ、
冒頭から「来てよかった」と思いました


何度もおっしゃっていたのが、
「インヴェンションは、指の練習のためだけでなく、
 バッハの作曲の味付けを見つけて、盗むことが大切なんです」ということ。


さまざまな箇所を取り上げて、
「普通だったら、こう」とピアノを弾き、「でも、バッハはこう」。
「これ聞いちゃうと、普通のは味気ないでしょ?」と。

モティーフは食材で、それをどう料理していくか、どんな味付けをしていくかの見本だと。

でも、それはレシピのように、
○gとか、○粒とかいう数字じゃなくて、
前もって仕上がりの味を想像して、自然な流れになるように味付けすること、と。


各曲に目的を持って書いている。
それを見つける楽しさがある。

モティーフの変化や味付けの具合を、生徒が自分で見つける喜びを経験させてほしいと強くおっしゃっていた。


「オススメのCDはありますか?」という受講者からの質問に、
「ピアニストは、自分の好き勝手に演奏しているから、聞かなくていい」とバッサリ。

初めに聞くと、それがお手本になってしまう。

曲の分析ができてから聞くのなら、ピアニストの解釈が聞こえてくるからよろしい、と。


全部分からなくてもいい、
分かるところだけでもいい、とも加えていた。



バッハの研究者なんていうと、硬いイメージがあったけど、
全然そんなことのないお人柄と、

「バッハ=分析」で終わるのではなく、
300年も前のバッハの心の内を見せていただいたことで、

私の中のバッハのイメージをいい方向にクルッとさせてくれて、
もっとのぞいてみたいと思いました。

生徒たちにも、この面白さを感じさせられたらいいな

作曲を披露します♪

2010年06月05日 | レッスンの出来事
もう、来年の発表会(ピアノコンサート2011)に向けて動き始めています。

何度かこの
ブログで書いているように、
グループレッスンで、作曲に取り組んでいます。

昨年秋のグループコンサートでは、
生徒たち自作の曲を演奏してもらいました。

みんなの曲を聞いて、私にはない発想や感性で、
一気に私を通り越してくれた気がして、とてもうれしかったです


これをたくさんの人に聞いてもらいたい、
生徒たちに、自分の曲をたくさんの人に聞いてもらう経験をしてもらいたいと思いました。

そんなとき、マスターコースでご一緒した先生の発表会を見に行って、
生徒さん全員でやっていた「お話組曲」に感動して、

これを生徒の自作曲でやったら、ステキじゃない?というアイデアが湧きました


今年のピアノコンサートでやろうかとも思ったのですが、
少し熟成が必要だろうと思って、来年に!


先月のグループレッスンで、作りたい曲のイメージや、アンサンブル形態などを出してもらいました。

小さい子たちは、グループで1曲、
大きい生徒たちは、1人で1曲作ります。

イメージを出してもらった時点で、個性豊かで、楽しくなりそうな予感



そして、私は、春先にふと聞こえてきたメロディーがあって、
それが、子どもたちがみんなで歌っているイメージ

これを完成させて、ピアノコンサートでみんなで歌いないなぁという夢が広がりました。

それを日々聞こえてきたものやイメージを、ちょっとずつ繋ぎ合わせているところで、
ようやく全体像がみえてきました


みんながどんな曲を聞かせてくれるのか、
そして、どんな物語になるのか、
まったくの未知の世界というものも、なかなか楽しいものです