かもめブックス

2015-11-11 22:04:11 | 日記
このところ夜のお散歩のコースを変え

毎日通っている本屋

京都の恵文社のまねみたいな

独自の選択による本が並べられ

カフェが併設された書店

以前もここに売れ残りの本を滅茶苦茶な配置でならべたような本屋があった

それを同じ建物の校正会社が引き受けて作り直した

それによって本当に採算があっているのかどうかはわからない

で、この批判的な紹介どおり

私は好きじゃないと思って近寄らなかったのだが

置いてある本の数は少ないのに

買いたい本が三冊もあった

まず復刻の『こんにちはマドモアゼル』

これは60年代に人気のあったマルチデザイナー内藤ルネの本

私は中学生でこの本を買った

何度も何度も何度も眺めた

中原淳一の弟子といっていいのだろうか

この辺は弥生美術館で展覧会が開かれて見にいった

服、人形、映画、文学、フランス

思春期の私には大いに目が開かれた時代だった

ちょっと文句をいうならば

更級日記が清少納言の作として書かれていたので

学校でそのまま答えて間違った

復刻版でも間違いのまま載せてある

つまりこの本は、私のおもいでと記念の品として手元に置きたい本

次に『緑と暮らす家』

これはもうであえないと思っていた写真に再会できてびっくりの本

神楽坂のもう一つの本屋である悠久書店で

私の記憶では雑誌で見た写真だったのだが

パラパラと立ち読みした本の中に素晴らしい家の写真があった

京都の紙屋川沿いの家で

川に面して大きな一面のガラスの前には楓の林のような緑が広がりその下に川が流れている

いつかこの家の前を歩きたい、いや招待してもらいたい、と思った

それで立ち読みを終えたつもりがいつまでも忘れられず

何の本だったかともう一度悠久に行ったがみつからなかった

それが、好きじゃないかもめブックスで一冊の建築の本に最後の家として載っていた

この家は建築家の家でもあるので

この建築事務所に何か相談に行って親しくなって招待してもらおっかなー

この本は京都の友人とおしゃべりしながら開きたい本

三冊目は『ふるさとを元気にする仕事』

なんか福岡のお屋敷プロジェクトにポジティブにとりくめるかしらんと

この本を読んでみたい

しかしふるさとを元気にすることをよいこととして肯定はしていない

昔村おこし最盛の時期にも私は興さんでよいと唱えていた

いわゆるコンサル会社の人に連れられて辺境の地に赴き

なんとか一発あてたいとする地方役人を前に

ムラはこのままがいいと言い続けた

この本をちらと読んだところでは

そんながんがん推し進める話ではなく

労働や宗教や就職についての話が描かれていたので

読んでみたいと思った

以上三冊

私はモノを買う、部屋にモノが増えるのを無造作にはしないので

じっくり考えてからかもめブックスに買いに行くつもり